逆転の発想で秋に海キャンプを楽しむ幸せとは
夏は海キャンプが定番だが「暑すぎる」、「混雑している」、「虫がイヤ」などなどデメリットもたくさん。そこで逆転の発想を巡らせ、秋こそが海キャンプの季節と考えてみてはいかがだろうか? ここでは『秋=海キャンプ』と成り得る7つの理由を掲げ、その真意を探ってみたい。
思い返してみるとデメリットが沢山あった夏の海キャンプ
夏と海は祝日となる「海の日」が制定されるほど、深い関係であることは間違いない。照りつける太陽に青い海、モクモクと湧き上がる入道雲……。絵に描いたような夏の風景ではあるが、海辺のキャンプ場は大混雑し、目指すべき海は芋洗い状態で泳ぐスペースすらない。
【秋の海キャンプがおすすめの理由:01】
人々は山キャンプに出かけ静けさを取り戻す
そう考えたとき、本当に海キャンプが楽しめるのは「夏キャンプ」におけるネガティブな要素がすべて解消される「秋」ということになる。秋シーズンに海キャンプを推奨するひとつ目の理由は、秋になるとキャンパーたちは「秋=紅葉」のイメージを膨らませ、渓谷や高原などの山系キャンプ場へと活動の場を移していくことだ。
【秋の海キャンプがおすすめの理由:02】
過ごしやすい気候で初心者にとっても最適
第2の理由は、秋は気温も落ち着きテント泊では熱中症や熱帯夜を気にすることが少なくなること。夜間には涼しい風が吹き、焚き火も存分に楽しめる。また、冬ほどの寒さ対策を必要とせず、軽装備でキャンプが楽しめるので初心者キャンパーにとっても最適のシーズンといえるだろう。
【秋の海キャンプがおすすめの理由:03】
虫たちが奏でる夕暮れのシンフォニーを堪能できる
海に限った話ではないが、秋は気温が下がり「うざい」と思っていた虫たちも姿を消す。といっても蚊やブヨ、蛾などの虫たちが姿を消すだけであって、夕方には赤とんぼを眺め、夜になるとコオロギやキリギリスたちが奏でる虫の音を楽しむことができる。
【秋の海キャンプがおすすめの理由:04】
海水浴こそNGだが海のアクティビティが満喫できる
秋になると海水浴客が姿を消し、海が貸し切り状態なるのも大きなポイント。気温、水温が下がる秋は海水浴を楽しむことはできないが、サーフィンやSUP(サップ=スタンドアップパドルボート)を楽しむ人にとっては最適のシーズンとなる。
【秋の海キャンプがおすすめの理由:05】
いま人気の海釣りを心おきなく楽しめ釣果で舌鼓
海水浴客がいなくなる秋は「釣り」を楽しむにはベストなシーズン。砂浜だけでなく岩場や堤防、漁港(釣り禁止の場所を除く)では、美味しい魚と出会えるチャンス。秋はアジやイワシ/サバ/アオリイカ/スズキ/カマス/タチウオなど、脂の乗った魚がターゲットになるので秋の海キャンプに釣り竿は必須だ。
【秋の海キャンプがおすすめの理由:06】
BBQはお肉中心から気分一新! シーフードを手軽に堪能できる
BBQの素材として、海産物が楽しめるのも秋の海キャンプの醍醐味。道の駅や港近くの魚屋を覗けば、脂の乗った魚や貝類が安価に手に入るはず。海に近いキャンプ場ならでは特権でもある。普段は肉が中心になるBBQだが、新鮮な魚や貝、海老、烏賊などを焼いて舌鼓を打つのも悪くない。
【秋の海キャンプがおすすめの理由:07】
お月見キャンプで秋の夜長で熱帯観測するも一興
秋の海キャンプの楽しみのひとつが「お月見」だ。意外と知られていないのだが、海に面しているキャンプ場は人工物が少なく、太陽が沈むと漆黒の闇に包まれる。
海水浴を外せば幸せいっぱいの秋の海キャンプ
ここで紹介した7つの理由を鑑みても、海水浴をメインイベントにしない限り「夏」よりも「秋」の方が海キャンプに向いていることがご理解いただけたと思う。熱中症や脱水症状、虫刺され、日焼けのリスクを背負いながら灼熱の海キャンプを計画するよりも、海洋王国である日本の魅力が存分に味わえる秋こそがキャンプには最適なのだ。厳しい冬を迎える前に、魅力的かつ快適な秋の海キャンプへと繰り出してみてはいかがだろうか?