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冬キャンプで仲間と美味しい鍋を囲みたい!「自作トライポッド」で「プチ囲炉裏」気分を満喫

自作トライポッドでキャンプの夕食を充実させたい

 寒い季節のキャンプで、友人と鉄鍋料理を囲むのも楽しいだろうなと思い、簡単なトライポッドを作ってみました。家型テント用のアルミのポールがあったので、三脚にはそれを利用します。ポールを2本連結すると、高さが120cmくらいになります。まず10cmほどのボルト3本にドリルで穴を開けます。

 針金で3本を束ねて、中央にロープフックを取り付けます。三脚を開いて立てたら、ポールの上部にボルトを1本ずつ差し込んで自立させます。

フック付きの滑車を使い鍋の上下も可能に

 次に薄い鉄板をカツオ節型にカットしたら形を整え、反らせた状態で三脚の1本にリベットで留めます。これはヨットなどのデッキクリート(係留金具)みたいに、鍋を吊り下げたロープを巻きつけるのに使います。

 鍋に食材が入ると意外に重くなるので、フック付きの滑車で鍋を吊り、クレーン式に上下できるようにしてみました。

 ロープの端末を金具にグルグルと巻きつけるだけでも固定できますが、ロープワークの「クリート・ヒッチ」という結びを使うと、見た目もきれいに確実に固定することができます。

 地面に直火は避けたいので、使い古したバーベキュー用の鉄板を炭受けにします。鉄板の四隅にドリルで穴を開け、長い全ネジを脚にして金網を載せればバーベキュースタンドになり、短いボルトを脚にすると、トライポッド用の炭受けにできるようにしています。

一緒に自在鉤も製作してみた

  せっかくのツル付きの和風鉄鍋なので、これにマッチする囲炉裏タイプの自在鉤を作ることにしました。自在鉤といえば、横木にこだわりたいですね。丸太をナタで荒く削ったら、彫刻刀で魚らしい模様を入れ、ガスバーナーで焦がしてからオイルステインで仕上げました。竹の節目もバーナーで焦がしています。

 鉤はφ10mmの鉄棒を丸く曲げて作り、反対側の直線部分の先端を竹の節穴に打ち込んで上まで貫通させました。魚の背中から腹へ垂直にφ12mmのタテ穴を開けて鉄棒を通します。鉤がスムースに上下できて、きちんと止まる位置で魚の尾ひれと竹筒を斜めに結んで完成です。

 すべて手持ちの材料を使ったので、制作費はゼロ円で済みました。結論からいうと、いちばん面白かったのは魚を仕上げているときでしたので、既製品のトライポッドを買って、自在鉤だけ自作にチャレンジというのが順当でしょうか。仲間と車座になって鉄鍋料理をつつくキャンプなんて最高ですね。

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