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ブームの影で「DQN」続出? 意外と深刻な「バーベキュー&キャンプ」のゴミ問題

意外と深刻なバーベキューやキャンプのゴミ問題

 大型連休になる度、テレビで取り上げられるのが「バーベキューのゴミ問題」だ。河川敷での不法投棄が大きな問題となり、「バーベキュー禁止」になってしまった場所も少なくない。

 また、キャンプ場も同様で、有料でゴミを処分してくれる施設も存在するが「自分が出したゴミは自分で持ち帰るのがマナー」でありアウトドアマンとしての矜持である。

キャンプ道具の「外箱」

 まず、バーベキューやキャンプで捨てられるゴミには、キャンプ道具のパッケージも少なくない。コンロや焚火台、タープ、炭を入れている段ボールやビニール袋だが、頭のなかでは「外箱に入れて持ち帰ろう」と思っていても、開封してしまうとギュウギュウにパッケージされていた外箱に戻すのは至難の業となる。

 とくにテントやタープ類は一度広げてしまうと嵩が増えてしまうので注意が必要だ。使用する前に自宅で開封し、外箱を処分しておくことが望ましい。また、バーベキューで使用するブルーシートは使い捨てにするのではなく、100円ショップで売られているトートバッグやスタッフバッグを用意し、軽く折り畳んで収納することで再利用することができる。

使い捨て紙コップ/皿/割り箸

 使い捨てにできる紙コップや皿、割り箸は便利である一方、使用後にはゴミになってしまうネガティブな一面を持つ。ゴミになることで捨てたくなる気持ちが強くなるため、再利用できるカトラリーを用意することをおすすめする。

 最近では色分けされたプラスチック製のコップや皿、カトラリーがセットになり、収納ケースが一式になったものも市販されている。色分けすることで自分が使っていることが明確になり、必要以上に食器を使わないで済むメリットもある。カラフルなバーベキューやキャンプは「インスタ映え」も抜群で、バーベキューやキャンプがワンランク上質になるだけでなく、ゴミの量を減らす賢い方法にもつながるのだ。

食べきれなかった食材

 バーベキューやキャンプになると、気分が高揚してしまい必要以上に食材を購入してしまう人も多いはず。食べきれなかった料理はゴミとなり不法投棄の原因になってしまうので、必要量の食材を買うことが重要だ。

 また、途中のスーパーや道の駅で食材を買うのも楽しいものだが、そうなると食材を入れていたトレーやビニールのパッケージもゴミになってしまう。バーベキューやキャンプの場合、現地調達ではなく事前にメニューを考えて下ごしらえをしておくことがゴミの軽減につながるとともに、美味しさをランクアップさせる上級者のテクニック。

 使用する野菜は事前にカットし、肉や魚は下味を付けてビニール袋(指定のゴミ袋)に入れ、スープ類は人数分を煮込んだあとにジプロックなどのストック袋に入れて冷凍しておくべし。冷凍したスープは保冷剤として使うことができるので一石二鳥だ。事前の下準備は面倒だと思われそうだが、現地での下準備がいらない「時短」はバーベキューやキャンプでのんびりと過ごす時間として有効に使うことができる。

 下準備をすることで現地に食材のトレーやパッケージを持ち込むこともなく、野菜などを入れていたビニール袋はゴミ袋として利用することができる。肉を入れていた袋は燃えないゴミ、野菜を入れていた袋は燃えるごみ用として使い、自宅に持ち帰ってから処分しよう。

まとめ:マナーを捨てないでほしい

 河川敷やキャンプ場にゴミを捨てるのは法律に違反するのはもちろんのこと、ゴミを投棄しないのは人としての「常識」である。バーベキューやキャンプは自然の一部を借りて楽しむレジャーであり、使ったあとは元の状態に戻し自分の痕跡を消し去るのが掟。そこまでを楽しみとして考えることが必要であり、これからもバーベキューやキャンプを楽しむためには欠かせないマナーであることを忘れないでほしい。

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