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ガソリン価格高騰の今「得するウラ技」も? 知られざるガソリンスタンドの「あるある」エピソード7選

ガソリンスタンド

知っているようで知らないガソリンスタンドあるあるエピソード

 価格の高騰で注目されるガソリンスタンド。マイカーを所有する家庭にとっては家計への影響が大きく、給油後のレシートを見てはため息が出てしまうほど。つまり、普段の生活には欠かせない存在のガソリンスタンドの“あるある”エピソードをお届け! 「あ~、あるある」「ホントに? そんなことがあるの?」など、共感してくれれば幸いです!

【ガソリンスタンドあるある01:ガススタ? ガソスタ?? 呼び方問題】

 マックにマクド……、これは某ハンバーガーチェーンの呼び方あるあるだが、ガソリンスタンドでもこの呼び方問題が勃発している。筆者は、免許を取得したハタチのころから「ガススタ」と呼んでいたので、社会人になり出ていろいろな出身地の同僚や先輩と話をしていたとき「ガソスタ」という呼び方に驚いた。

 多分、人によっては逆もしかりで「ガソスタ派」が多いような気がする。中道派の「スタンド」や「GS」という人もいるが、多数派は「ガソスタ」のようだ。それにしても「GS」って……、グループサウンズかっ、つ~の。

【ガソリンスタンドあるある02:給油だけじゃ儲からない】

 毎日、続々とクルマがやってきては満タン給油で8000円! など、さぞかし儲かっていそうなガソリンスタンド。ガソリン価格が高騰している現在、ガソリン価格が値上がりする理由は原料の原油価格と為替の変動がガソリン価格の高騰に大きな影響を与えている。そのためガソリン価格が高いからといって、ガソリンスタンドの利益が上がっているわけではなく、逆に給油だけでは儲からないビジネスなのである。

 理由のひとつにガソリンにかかる税金がある。ガソリン価格の半分位は税金(ガソリン税※暫定税率含む/石油税/消費税)なので、自ずと利益がいくらになるか想像できると思う。仕入れ値によって利益は異なるが約5~10円(1L当たり)とも言われている。

 そのため、昔よく薦められた「水抜き剤」や「洗車」、「オイル交換」などの給油以外のサービスを提供しないと儲けがほとんど出ないビジネスなので、給油以外のサービスを執拗に迫られるのはそのためだ。ほかにも車検代行サービスやレンタカーなど、業務を拡大しているガソリンスタンドもある。

【ガソリンスタンドあるある03:停車位置への誘導発声が個性的過ぎる】

 最近はめっきり少なくなってしまったフルサービスのガソリンスタンド。これだけガソリン価格が高くなると、安さを求めてセルフ式のガソリンスタンド利用に切り替えた人も多いのでは? ただセルフのガソリンスタンドで残念なのが、個性的な「オーライ」が聞けないこと。

 「オーライ」の語源はall rightで、その意味は大丈夫やグッドのような意味合い。ベテランスタッフになると「オーライ」が進化して「オーロライ」や「オラッイ」、「アライ」「オララ~イ」など、思わずクスッと笑ってしまう発声に出会うことも。ハートウォーミングなちょっとした時間を楽しむために、たまにはフルサービスのガソリンスタンドに出かけてみるのもアリだ!

【ガソリンスタンドあるある04:意図的にかわいい女子バイトを雇っている?】

 出張や旅行などで地方のガソリンスタンドを利用すると、めちゃくちゃ美人さんと言うわけじゃないが、常連さんから愛されているんだろうな~と思わせるマドンナ的なアルバイトの女の子がいたりする。幸か不幸か自宅の近所ではあまり見かけないが、なぜか地方や高速道路のSAにある給油所で見かけることが多い。

 オトコは単純な生き物だから、価格よりもかわいい女の子がいるガソリンスタンドで給油したくなる男性心理をついた秀逸な経営戦略だったらスゴい。その真意は不明だけど、少し茶髪で若かりしころの中森明菜のような一見ツンデレなアルバイト女子や、妙に可愛らしさと色気を放つ美人パートママに神対応されたら、もう常連になること確定!?

【ガソリンスタンドあるある05:セルフでもフルサービスでも時給はあまり変わらない】

 深夜にセルフ式のガソリンスタンドを利用すると、「ラクそうでうらやましいな~」と、ついつい思ってしまう。もちろんそんなことはないのだろうけど実情はどうなんだろうか? フルサービスのガソリンスタンドでは、給油はもちろん窓拭きやクルマの誘導、洗車などサービス内容はたくさん。それに比べてセルフ式では基本的に給油のみ。洗車もお客さんが自分で洗車機に入れて拭き上げるセルフタイプが多く、単純に比較すると圧倒的にセルフ式スタンドの方がラクそうに思える。

 とはいえセルフにはフルサービスにはない業務がある。それはお客さんが給油機の操作パネルで給油を確定させたあとに、それを許可する作業が店内で行われる。そのため店内にはモニターがあり、どのレーンのお客さんが給油作業をするのかを確認しながら許可を出す仕事があるのだ。そのため尿意をもよおしてもすぐにトイレに行くことができず、ほかのスタッフも多忙だとなかなか持ち場を離れられないという厳しさがある。 

 ちなみにフルサービスでもセルフ式でも、ガソリンスタンドでのアルバイトの時給は基本的に変わらず(それぞれのガソリンスタンドにより異なる)。ただし、夜勤の場合(22時~翌5時)は、フルサービス、セルフを問わず労働基準法で25%の深夜手当が定められており、通常の時給が1000円であれば1250円になる。また、ガソリンスタンドでは、営業する際に危険物取扱資格の「乙4」を取得している者がひとりいなくてはならないので、ワンオペになることが多い深夜働くには「乙4」取得が必須となり、深夜の割増分に加えて乙4資格取得者の加算(時給50〜100円程度)も加わると、比較的高時給になる場合もある。

【ガソリンスタンドあるある06:たまに給油キャップとフューエルリッドを閉め忘れる】

 これはごく希な出来事だけど、フルサービスのガソリンスタンドしかなかったころ、出勤途中に馴染みのガソリンスタンドで給油を終えて走り始めると、右のドアミラーに何かが映ってる。よ~く見るとフューエルリッドがなぜか鏡に……。急いで給油したガソリンスタンドへ戻ると、なんと給油キャップも付いてない……。スタッフの方はすごく恐縮した感じだったけど「そんなことあるの……」って、こっちが驚きだよ! 

 それ以降、セルフ式のガソリンスタンド利用が多くなったことで、唯一の体験となったが、セルフ式にはセルフ式の問題もある。車種によってはフューエルリッドの裏側にキャップのホルダーが付いていたり、下側にぶら下げられるように樹脂製のケーブルが付いているクルマもあるのだが、筆者の愛車の給油キャップは劣化でケーブルが切れてしまい、給油機のキャップ置き場に置くようにしていた。ところがわが家の奥さまがキャップをそこに置いたまま出発してしまい、その後、問い合わせするも給油キャップは見つからず。仕方なく純正同等品を買い直すことに……(涙)。

【ガソリンスタンドあるある07:ガソリンカード会員は儲かる!】

 給油したときにカード会員の入会を勧められたことがあるかと思う。給油や洗車をお願いしたときは急いでいることが多く、思わず「ちょっと急いでいるので……」と断るのだが、じつはカード会員になることでガソリン代がお得になるので、ガソリン価格が高騰しているいまなら少し興味が沸くはずだ。

 カードの種類もいくつかあり、JCBやVISA、Masterなどのブランドを選ぶことができ、年会費の有無や毎月のカード利用額に応じて請求時のガソリン・軽油代が値引きされるタイプ、ポイント還元や給油時の割引になるタイプなどが用意されている。

 最近では、スマートフォンを使って利用できるQRコード・バーコード決済サービスとも連動しているので、より使い勝手が高く、ポイントや割引サービスを受けられるのでお得感は高い。ただし、これらのサービスは個人情報をカード(信販)会社に提供しているということを理解しておく必要がある。

 前置きが長くなってしまったが、ガソリンスタンドが執拗にクレジットカード会員の入会を勧める理由は、カード会員の獲得で信販会社から受け取るインセンティブ(報奨金)があるからだ。契約数に応じてその金額は増えることに加えて、割安で給油できるゆえにカード会員のドライバーや家族は積極的にそのガソリンスタンドを利用するようになるので、売り上げも伸びるというワケだ。

 普段の生活で利用する機会が多いガソリンスタンド。上記のエピソードのなかには、あるあるな出来事や「えっ、そうなの!」ということがあったかと思う。まだまだガソリンスタンドには知っているようでいて、知らないことが沢山あるはず。またの機会をお楽しみに!

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