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哀川 翔率いるチームも参戦!「ジャパンクロスカントリーラリー」初開催

これから国内で、もっと盛り上がる?

 12月4日~5日、長野県内を舞台にJCCR(JAPAN CROSS COUNTORY RALLY)が開催された。日本国内でラリーレイドを行うことはほぼ不可能とも思えるのだが、本ラリーは日程も距離も短いが、そのラリーレイドを日本風にアレンジして国内でもクロカンラリーを楽しもうというもの。日本の道路事情に合わせたリエゾン(CP区間)、林道ツーリング(CS区間=コンペティティブセクション)、SS(スペシャルステージ)セクションで構成されている。ちなみにSSは完全に封鎖した公道でのタイムアタックを行う区間のことで、CSはコースを閉鎖しない状態での計測区間となる。

パーティや宿泊をセットとしてハードルを下げる

 JCCRレグ1(1日目)は伊那市高遠から諏訪郡富士見町にわたる区間をツーリングする形となり、6つのCS(約64km)となる。レグ2(2日目)は、木曽の上松町から御岳高原へかけての私有地や滑川や王滝川の河川敷などを使用した、すべてグラベルとなる3カ所の計8セクションのSS(7.47km)が用意され、リエゾンを含めると2日間で総走行距離は280kmを超える。

 参加者はウエルカムパーティや表彰パーティ、そしてホテルでの宿泊もセットとなっており、初日のCSだけに参加するツーリングクラスも用意するなど、参加へのハードルの低さも特徴となった。

10台21名の猛者が参戦

 今回ツーリングクラスへの参戦はなかったため、アジアクロスカントリーラリー参戦歴のある車両など、最低6点式以上のロールバーなどFIA準拠の安全装備を備えた車両である、FIAクラスの2クラス各5台の参戦となった。ちなみにFIAの2クラスは、ジムニーが参戦するFIA-Jクラスと、そのほかの4WD車のFIA‐Tクラスという区分けとなっている。

 今回はその10台21名の猛者が参戦した。ここ2年ほどアジアンクロスカントリーも開催されないこともあり、それらのラリーレイドに参加した経験者が多く、参加車両もラリーレイド仕様に仕立てられた車両が多い。

 残念ながらレグ1では、当初予定されていたCPがいくつかキャンセルされる事態となった。日本でこういった公道を使用したイベントが難しいことを物語る部分でもある。しかし、そこで急遽別ルートを設定するなど柔軟な対応で競技は続行となった。また完全閉鎖となるレグ2の3つのSSでは、河川敷であったり、ゴルフ場であったり、と今まで見たことのないシーンのステージが用意され、大いに盛り上がりを見せた。

哀川 翔さんのチームが優勝

 記念すべき第一回目の総合優勝は、川畑真人・深野昌之組(#1 FLEX SHOW AIKAWA Racing With TOYOTIRES PRADO)が制した。総合2位にはFIA-Jクラスの竹野悟史・柳川直之組(#6 Garage MONCHI JAPIND Jimny)が、そして3位に惣田政樹・橘 涼子組(#4 ソーダファクトリー ランドクルーザー)が入った。

 川畑選手といえばD1GPのタイトル経験もあるトップ・ドリフターだが、2019年のアジアンクロスカントリーへ参戦をはたしている。

「2年前にトーヨータイヤさんから声をかけてもらって、ラリーといったらWRCしかイメージがなかったんですが(笑)、よくよく話を聞いてみるとそれではなくて、何日もかけて長距離を移動して行われるラリーレイドってことで『楽しそうですね、できるならぜひ』って形で2019年大会で参戦を始めました。ドリフト出身なんで、滑るのは何とも思わないないんですが、それが安全で速く走れているかっていうところにどうやって結びつくかなって、コ・ドラの深野選手と相談しながらやっています。向きを早く変えて早く全開に踏みたいっていう姿勢づくりはうまくできていると思います。そこを活かせたらタイムアップにもつながるのかなって感じで毎回探り探りやっています」

「このJCCRですが、日本でもこういったことができるんだって驚きでしたし、これから流行るだろうなっていうのは感じてます。家族とか友人同士とかで参加できる参加型の楽しいイベントでした。来年も参戦したいと思っています」とコメントしている。

 今回はお試し的なイベントとなったものの、来年も開催が予定されており、次回はさらにパワーアップして開催予定とのことだ。

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