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「夜中に騒ぐ」「大声を出す」「トイレを汚す」! 迷惑キャンパーと関わらないための「4つの鉄則」とは

第三次キャンプブーム

楽しみ方は人ぞれぞれだけど自由過ぎるキャンプスタイルは厳禁!

 アウトドアブームにより「キャンプ」という趣味が一般に認知され、大きなムーブメントとなったことは嬉しい限り。しかし、ブームの影響によりキャンプ人口が増えることで弊害も生まれ始めているのも事実である。連休中のキャンプ場には人が押し寄せ、のんびりとキャンプを楽しむことが難しくなっただけでなく、「キャンプ=自由」という意味を履き違え、傍若無人な振る舞いで他人に迷惑をかけるキャンパーも続出しているという。

 ここではキャンプブームによるマナー違反やネガティブな要素を振り返り、どうすれば快適なキャンプが楽しめるのかを考えてみよう。

【キャンプのネガティブ要素01】混雑するキャンプ場を避ける賢い知恵を持つ

 キャンプブームにより週末や連休中のキャンプ場には多くのキャンパーが押し寄せる。キャンプ場を利用してもらうことはアウトドア業界にとっては嬉しいことであり、歓迎すべきことなのだが、ゆっくりとキャンプを楽しみたい人にとっては、頭の痛い現象でもある。

 流行に乗ってキャンプを始めた人の多くは、インターネットで評判のキャンプ場やSNSで発信されている「映えるキャンプ場」を目指す傾向があるため、ネット上で有名になったキャンプ場を避け、口コミや足を使ってキャンプ場を探すことをおすすめする。逆転の発想として「夏=海」、「秋=紅葉」のキャンパーが集中する人気スポットを逆手に取り、シーズナブルな集客要素の少ない場所を選ぶべし。

【キャンプのネガティブ要素02】マウント合戦を横目に楽しむミニマルキャンプスタイルのススメ

 最近のキャンプ場は、キャンプサイトを自慢し合う“マウント合戦”の場になっていることも多い。その姿はキャンプギアショーのように最新のアイテムが並び、どれだけお金を掛けたのかを自慢し合っているような雰囲気が漂っている。そんなキャンプ場に飛び込みマウントの取り合いに参加する必要はなく、自分流の楽しみ方を貫いてほしい。

 使わないギアを並べるよりも、必要最低限の道具で不自由を楽しむ余裕を持つことで、“から騒ぎ”をしているサイトが滑稽に見えてくるはずだ。また、華やかなキャンプサイトを作るには、多くの道具を用意するためにクルマが乗り入れられるキャンプ場が使われることが多い。シンプルな装備でキャンプを楽しみたいのであれば、クルマの乗り入れができないキャンプ場を選ぶのも賢い選択となる。

【キャンプのネガティブ要素03】のんびりキャンプを楽しむなら「足」を使え!

 キャンプブームの過熱によりファミリーキャンプやグループキャンプが盛り上がっている。この現象は決して悪いことではないのだが、静かにキャンプを楽しみたい人にとって「人の多さ=騒音」というネガティブなイメージを抱くはずだ。

 そんなとき、重要になるのがサイトの選び方である。ファミリーキャンプやグループキャンプではある程度の区画の広さが必要となり、子どもを連れている場合にはトイレや炊事場から近い場所を選ぶ傾向がある。のんびりとキャンプを味わいたいのならトイレや炊事場から遠く、スペースの小さな場所を探してみよう。

 大人数のキャンプではオートキャンプ場を利用することが多いので、混雑が予想されるハイシーズンはオートキャンプ場を避けるのも賢い方法だ。その場合はなるべく駐車場から離れたサイトを探すことで、静かなキャンプが楽しめる確率は高くなる。人の心理として駐車場から近い場所を選ぶ傾向があるので、キャンプ場の奥に行くほど穴場が残っている確率が高い。キャンプ場に到着したら、まずはサイト探しの散歩を楽しむべし。足を使うことがベストなサイトを見つける最善の方法なのである。

【キャンプのネガティブ要素04】マナーの悪いキャンパーは反面教師だと認識すべし

 キャンプ場は自由な空間ではあるが、多くの人が利用するパブリックな場所。夜間に騒がない、大声を上げない、共有スペースは綺麗に使う、ゴミを残さない……は当たり前のこと。キャンプだけでなく一般生活においても同様のマナーは必要であり、多くの人が守っているはずだ。

 しかし、キャンプという非日常の世界に足を踏み入れるとタガが外れてしまい、基本的なマナーを守れなくなる人が現れる。そんなときはひと声かけて注意を促したいが、トラブルを招く危険があるので受付や管理棟に常駐する運営スタッフに注意してもらうのが良いだろう。

 しかし、マナーの悪いキャンパーは自分を映す鏡であることを忘れてはならない。夜間に荷物を取り出すためにクルマのドアを開閉する、テントでの会話が盛り上がり声が大きくなる、共同の炊事場にゴミを残してしまう、トイレを汚してしまう……など、自分にあてはまるマナー違反はないだろうか。「他人の振り見てわが振り直せ」ではないが、つねに自分を律して行動することがマナーの向上につながるのである。

【まとめ】出かけて後悔しないためにも情報収集が不可欠

 キャンプブームの到来と共に数多くのネガティブポイントが浮き彫りになっている昨今、のんびりとキャンプを楽しむには入念な計画が必要となる。ハイシーズンや連休を避ける日程・計画を組むことも重要な要素となるが、カレンダー通りにしか動けない人にとっては苦労を強いられることだろう。

 そのなかで「いかに快適なキャンプを楽しむべきか」を考えたとき、情報を数多く得た者が勝者となる。キャンプ場探しやサイトの選択、キャンプ場へ向かう道の交通情報の取得など、今や情報弱者は快適なキャンプを楽しめない時代に突入しているといっても過言でない。キャンプを計画する時点から「快適なキャンプ」ができるかの勝負は始まっているのである。

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