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シャコアゲ派御用達のボコボコタイヤ! 見た目も走りも両立したスゴイやつだった

FJクルーザーのオフロードの走り

静粛性などの性能向上でカスタムの市民権を勝ち得たM/Tタイヤ

 空前のアウトドアブームのなか、荷物を運ぶトランスポーターとして4WD&SUVがグングン販売台数を伸ばしている。優れたラゲッジユーティリティと行動半径の広い走り。そうした実用性だけでなく「クルマのカスタムも楽しんでいるよ」なんてユーザーも多いことだろう。そう、4WD&SUVといえばアフターパーツも多く、自己アピールのツールとなっていることも、人気のポイントになっているようだ。

いまヨンクカスタム界で脚光を浴びている!

 カスタムのファーストメニューといえばタイヤ&ホイールの交換。これは4WD&SUVに限ったことではなく、ミニバンやスポーツカーも共通。ただし4WD&SUVの場合、ホイールはともかく、アフターではさまざまな指向のタイヤが豊富に用意されている。例えば「H/T(ハイウェイテレーン)」はオンロードのスポーツ性能や快適性能を重視した設計、「A/T(オールテレーン)」はオンロードの快適性とオフロードでのトラクション性能、オールラウンドなパフォーマンスを追求したタイヤ、といった具合だ。

 なかには扁平率の低いタイヤやホワイトレター(サイドウォールの文字が白い)など選べるタイヤもあり、自分の求める走りに加え、ファッション性でも選ぶことができる。つまり4WD&SUVの場合、タイヤはドレスアップアイテムにもなりうるのだ。

 そしてドレスアップといえば、近年注目を集めているのが「M/T(マッドテレーン)」と呼ばれるタイヤだ。何よりの特徴は、その荒々しいルックス。トレッド面には大きなキャラメルのようなブロックが厳然と並び、さらにショルダーからサイドウォールにかけても、ゴツいブロックが配される。それはまさしく、リアル・オフロードタイヤと呼ぶにふさわしいもの。履くだけで愛車をアグレッシブに演出し、“四駆らしさ”をアピール。そのため、ドレスアップタイヤとして選ぶユーザーも増えているのだ。

モノコックボディのSUVは乗り味のネガディブ要素が顕著に

 もちろん、そのゴツゴツした見た目からも想像できるとおり、乗り心地はH/TやA/Tに比べると、あまりヨロシクない。ウィズフレーム式の本格4WDならフレームやボディマウントがガタガタ感を吸収してくれるからまだいいのだが、モノコックボディ+4輪独立式サスペンションを採用する“SUV”だと、地面からの震動をダイレクトに伝えてしまう。

 またタイヤノイズの大きさも、初めて乗った人は驚くことだろう。それでもドレスアップのため、自己アピールのためなら、そんなM/Tタイヤのデメリットもガマンしてしまうのだろうが……。

M/Tタイヤは悪路での圧倒的なトラクション性が自慢

 そもそもM/Tタイヤは、4WD&SUVが本来持っているオフロード性能を、より向上させるために開発されたもの。それでも近年は、だいぶオンロードも快適に乗れるM/Tタイヤが増えているのだが、基本的には泥や岩、ガレ場などをタフに、力強いトラクションを得ながら走破するのが目的だ。

 大きなブロックは泥に食い込むようにしてグリップを確保。溝の部分は泥詰まりを防止するよう設計されている。またサイド部分のブロックは、岩などでタイヤを裂いてしまうのを防ぐほか、いざとなればここでもグリップを得ることができる。つまり、それだけいざというときの“脱出性能”が高められる、ということ。M/Tのアグレッシブなルックスには、それなりの理由があるのだ。

空気圧を落としてよりグリップを高める裏技もある

 ちなみにM/Tタイヤは、ほとんどが「LT(ライトトラック)規格」といって、タイヤ全体の造りが屈強になっている。このため泥や岩など、極端にグリップを得るのが難しいシチュエーションでは、空気圧を落としてグリップを得る、なんて裏技も可能だ。たとえば通常空気圧が2.8キロなら、1.8キロくらいまで落として走るとより力強いトラクションを得られる(ビード落ちなどもあり得るので、この裏技はあくまで自己責任だが)。

 単なるカッコだけでなく、4WD&SUV(いや、本格4WDのみ、かもしれない)の走りの世界を、もっともっと拡げてくれるのがM/Tタイヤ。ドレスアップで履いていたとしても、オフロードコースなどで、たまにはその実力を試してみてはどうだろうか?

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