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「ギア沼」にはまったキャンパーは肩身が狭い! 達人が伝授する家族の冷たい視線を回避する「整理整頓術」5つ

キャンプ道具の収納

買い過ぎてあふれ気味のキャンプ道具の賢い収納術とは

 先日、編集部のスタッフから「増え続けるキャンプ道具を収納するいい知恵はありませんか?」と相談された。彼は家族からの冷たい視線に耐えながらキャンプ道具を買い続けた結果、とうとう物置きを買うことになったという。この収納問題は「キャンパーあるある」の代表的事例であり、同様のお悩みで頭を悩ませている人も多いのではないだろうか。

道具の収集がキャンプの第一目的になってませんか!?

 キャンプ道具は使うことだけが目的ではない。手に入れるまでに「あれにしようか、これにしようか……」と悩む時間も楽しいものだ。そして、購入した道具をキャンプで使うことで充実感が味わえ、使った後には「欲しかった道具を手に入れた」という所有欲を満たしてくれる。

 奥方から「同じような道具ばっかり買ってどうするのよ!」とお叱りを受けながら、心のなかで「嫁さんだって同じようなバッグを何個も買ってるじゃん」とリフレインしているご同輩も多い事と思う。そんな時、奥方の怒りを鎮めるためにもキャンプ道具をコンパクトに収納することを心掛けよう。

キャンプ道具の収納術01:
自宅が手狭なら「レンタル倉庫」がオススメ

 キャンプ道具を収納するためにはスペースを確保するのは必然だが、収納スペースは無限ではなく、決まったサイズに収めなければならない。お小遣いに余裕があるのならレンタル倉庫やレンタルストレージを利用するのも賢い方法だ。都会の中心地では難しいかもしれないが、都心から少し離れた場所であれば5000円(月額)程度で2.2㎡程度のスペースを借りることができる。

 コンテナ型のレンタル倉庫を借りる場合、利用しやすい1階よりも、不便な2階の方がリーズナブルなので探してみることをおすすめする。同じような悩みを抱えているキャンプ仲間がいるようなら、スペースを共有してレンタル費用をシェアするのもひとつの方法だ。

キャンプ道具の収納術02:
縦型収納で無駄を排除した保管を実践する

 自宅での保管する場合、収納術のポイントは高さを無駄にせずキャンプ道具を“テトリス”にように巧みに組み合わせて、限られた空間を有効に利用しよう。その場合、ひとつひとつの道具を組み合わせるのではなく、ホームセンターで売っている収納コンテナを利用することをおすすめする。

 簡単にいえば押し入れに入れるクリアボックスと同類のもの。だが、そのまま外に持ち出せる収納コンテナにはオリーブグリーンやサンドベージュ、ブラックなどのキャンプ心を刺激するカラーバリエーションが用意されている。そのままキャンプ場へと持ち込んでも違和感なく使うことができるのだ。

キャンプ道具の収納術03:
色違いのコンテナで目的別に収納しておくと便利

 収納のポイントとしては「種類別」と「目的別」があり、種類別の場合にはバーナーや五徳、食器やカトラリー、テントやタープなどの種類ごとに分けて収納する。分散させずにまとめて収納しておくことで「どこに収納したのか……」と探し回ったり、忘れ物をして慌てることもなくなるはずだ。

 目的別の場合にはソロキャンプ、家族キャンプなどに仕分けするのだが、この目的別に収納する場合には、道具が二重、三重に揃えてしまう可能性があり、さらにキャンプ道具が増えてしまう可能性があるので注意が必要だ。メリットとしては収納ボックスをクルマに積み込むだけでキャンプに行けること。キャンプに行くたびに道具を詰め替えたり、セレクトする手間を省くことができる。

 キャンプ道具を収納コンテナに収納する場合、コンテナを色分けして使用するのも賢い方法だ。オリーブ色はソロキャンプ、サンドベージュはファミリーキャンプ用。またはコンテナに道具の種類や内容を記しておけば、スムースに持ち出すことができるだろう。

キャンプ道具の収納術04:
湿気を嫌う道具は隙間テープで対策しておこう

 収納ボックスを利用する場合、内部に乾燥材や湿気取り剤を入れるのも道具を長持ちさせるテクニック。また、本体と接するフタの溝に100円ショップでも売られている「すき間テープ」を貼ることで密閉度を高めることもできる。その場合、フタ部分がロックできるアイテムを選べば、トルクを掛けて締めることができるので密閉度は大きくなり、カビやすいモノや湿気を嫌う道具を収納する場合の有効策になるはずだ。

 収納時には緩衝材として新聞紙を使うことが湿気対策になることを覚えておこう。収納ボックスのなかは道具をテトリスのように組み合わせ、無駄な空間を作らないことが結果として収納力をアップさせる秘訣になる。

キャンプ道具の収納術05:
寝袋などは「圧縮袋」の活用でスリム化する

 収納ボックスとともに使ってほしいのが「圧縮袋」。これも100円ショップで購入することができるスグレモノで、密閉性の高いビニール袋にシュラフやダウン、ブランケットを入れて掃除機や体重を掛けて内部の空気を抜くことで体積を激減させることができる。元々は布団を圧縮して収納する商品なので、シュラフやダウンには最適だ。圧縮袋を使う場合はしっかりと湿気を取り、無臭の防虫シートを入れることも忘れずに。圧縮状態から戻す場合は、キャンプに行く数日前に中身を取り出して風通しの良い場所で陰干しをすればふんわり感を復活させることができる。

 家族が寛容であるならば「見せる収納」もおすすめだ。ランタンやシェラカップ、シングルバーナーなどのキャンプ道具をインテリアとして飾ってしまうことで、押し入れのスペースを減らせることができる。また、自宅のリビングで使う椅子やサイドテーブルをアウトドア用品と併用し、日常的に使ってしまうのも見せる収納のテクニックだ。

 余談になってしまうが、ひとり暮らしのキャンプ好きのなかには台所に2バーナーを置き、寝具はコットとシュラフを使うなど生活用品をすべてキャンプ道具で生活しているマニアも存在するという。見せる収納はセンスが必要となる。下手をすると道具を出しっ放しと判断され、奥方から雷を落とされる可能性もあるので注意が必要だ。

【まとめ】使用頻度が少ない道具は断捨離も止むなし

 キャンプ好きにとって収納問題は永遠のテーマであり避けては通れない道でもある。まずは増やさない努力も必要だが、こればかりは止めるに止められない悪癖のようなもの。しかし、キャンプの経験を積んでいくことで、道具が増えつつも不要な道具、使わなくなったギアが分別できるようになってくる。

 少しばかり反省した姿勢を見せるのなら、郊外を中心に急増中のアウトドア専門リユースショップやメルカリ、ヤフオクなどを使って不要な道具を処分し、所有点数を絞り込んでいくのも賢い方法となる。「処分する」、「数を減らす」と考えると二の足を踏んでしまうが、「持っている道具の質を上げるチャンス」、「より良いモノに買い替えるステップ」だと思えば手放すためのモチベーションになるはずだ。

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