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叩けば直る! 車内から道路が見える! 窓が閉まらない! オーナーが笑ってるのが謎な「旧車あるある」

手間はかかるが愛でる気持ちが大事

 むかし、わが家のオヤジが家電製品の調子が悪いとき、筐体を“ガンッ”と叩いてなんとかしようとしていた。振動で接触不良が改善して直ることもあれば、不具合の理由が単純なものではなく、筐体を叩いたぐらいのことでは直らないこともあった。

 時代が令和となり、スマホのような精密機器が増えた今、この“ガンッ”は昭和を代表する懐かしいエピソードのひとつだと思われがちだ。しかし、である。旧車の世界では今でも“ガンッ”が通用するシーンがあり、筆者も愛車の1974年式アルファロメオGT1600ジュニアの計器類や灯火類が完調ではないときに、時折、叩いている。

 まあ、結局、叩いて直るのはエンジンを始動しても針が引っかかって動かない油圧計ぐらいしかないが、わが愛機の油圧計は“ガンッ”とやって目覚めさせないと仕事を放棄するので、メーターを叩くのは非常に有効な手段となっている。

 そのような旧車ならではの“あるある”は複数あるので、筆者のアルファロメオGT1600ジュニアで発生した出来事を実例として紹介していこう。

ウインドウレギュレーターが落ちる

 まずはインテリアから。エアコンが無いこともあり、インテリアでは窓の開閉回数が多く、ウインドウレギュレーター関連でドラマチックな出来事(?)が多い。実際にどういうことが起きるのか? ひとつ目は、助手席側のウインドウレギュレーターがグルグル回している最中にボロンと脱落してしまうのだ。構成パーツ一式がフロアに落ちる際にガチャンという大きな音がするので、毎回パッセンジャーをビックリさせている。

 そして、ウインドウレギュレーター機構のワイヤーがドア内で切れたり、歯車に嚙み込んでしまったりしてスタックし、窓ガラスが中途半端な位置で開いたままになることがある。この“はめ殺し”ならぬ“開き殺し”も困ってしまう旧車あるあるのひとつだ。

ボンネットオープナーを引いたらブチッと切れる

 ほかにもインテリアでは、ボンネットオープナーのワイヤーが切れてしまうこともある。以前、取材先でバッテリーの端子を外し、うっかりボンネットを閉めてしまい(いつもは半開きにしている)、いざバッテリーをつなごうと思ってボンネットオープナーを引いたらブチッと切れてしまった。

 そうなることを想定し、タイラップを連結したモノをボンネットのキャッチャーに接続。先端を車外に出していたので、それを引っぱり、ボンネットを開けることができたが、何も対策をしていなかったら完全にアウトだった。現在は連結したタイラップではなく、ピアノ線を車外に出し、万が一に備えている。

錆びたフロアがズボッと抜ける

 錆びてしまったフロアから道路が見えるのも旧車のお約束。アルファロメオ・オーナーに伝わる都市伝説として、走行中にフロアを踏み抜いてしまい、愛車を足で止めた(!)というキケンな逸話が存在している。もちろん、実行したら大怪我をするので、そんなことは実際には不可能だが、錆びたフロアがズボッと抜けてしまうことはありえるのでつねに注意が必要だ。

 トランク内が錆びてしまった場合、腐食によって開いた小さな穴から太陽光が差し込み、道路にプラネタリウムのような無数の星が現れた、という話もよく聞く。各部を鈑金塗装していない旧車は、重いモノを積まないほうがいいだろう。

まだまだある! 旧車だからこそのあるある話

 エクステリアでは、ハロゲン球のヘッドライトが暗い、助手席側のミラーが見えにくいというのが定番の旧車あるあるだ。

 エンジンおよび排気系では、駐車していた場所へのオイルのお漏らしとマフラーから出る黒いスス攻撃が必ず発生する。

 筆者はキレイな場所を汚さないように、オイルパンの下に敷くシートとススを受け取る空き缶(柿の種が入っていたモノ)を常備している。

 手間がかかって、いろいろ大変だが、旧車を大切にすることはペットを愛でることと似たような感覚で、生活を豊かなものにしてくれる。世間様に迷惑をかけないようにしているので、生暖かい目で見守っていただきたい。

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