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普段の洗車は通用しない! アウトドア後にやるべきクルマの洗い方

洗車術のイメージ

知らずにさまざまなところが汚れてしまっている

 アウトドアやキャンプから帰ってきたとき、多くの人はアウトドア用品やキャンプ用品の掃除、メンテナンスをするはずだ。ドロドロに汚れているアイテムがあれば洗って乾かし、きれいにしてしまっておくこともあるだろう。

 だが、アウトドアやキャンプに乗っていったクルマもまた、しっかりと洗車しておくべきである。海、山、高原のアウトドアフィールドでは、砂ぼこりのなかを走ることもあるだろうし、海では間違いなく塩害となる塩分を含んだ風にさらされ、塩分や砂がボディに付着し、車内にも侵入している。放置すれば、クルマの大敵であるサビや悪臭の原因にもなりうるから、怖い。

まずは隙間に入った砂やホコリをキレイにする

 では、日常的な洗車と、アウトドアやキャンプから帰ってきたときの洗車や室内クリーニングはどう違うのか? そのポイントは、ボディ周りやタイヤ&ホイールの場合、隙間洗いが重要になる。砂ぼこりや塩分を含んだ砂は、ボディ表面だけでなく、ボディ細部にまで入り込んでいるからだ。そこで実施したいのは、高圧洗浄だ。家庭に高圧洗浄機があればそれでいいが、なければ洗車場の高圧洗浄機を使いたい。ただし、その前にプレ洗車として、ボディの細部や隙間、ホイールをカーシャンプーとブラシを併用して洗っておくと完璧だ。

 実際、80年代からの洗車ブームを盛り上げたひとりと自負する筆者は、今でも数多くの洗車用ブラシを、部位に合わせて用意している。ここまでは必要ないにしても、ボディの細部、隙間を洗うのに適したソフトブラシを用意しておくことに越したことはない。

 そして高圧の水とシャンプーで、ボディ表面はもちろん、細部に入り込んだ砂ぼこりや塩分を含んだ砂を吹き飛ばしてやればOKだ。一般的な家庭の水道と洗車・園芸用ホースとは水圧がまるで違うのである。

車内にもホコリが入り込んでいるので要注意

 一方、室内にも、砂ぼこりや塩分を含んだ砂が入り込んでいる。とくに前後席のフロア、エアコン吹き出し口、そしてなんといってもアウトドア用品やキャンプ用品を積み込んでいたラゲッジスペースを重点的に掃除したい。室内全体の掃除機掛け、濡れタオルによる清掃はもちろんだが、ここでも細部に入り込んだ砂ぼこりや塩分を含んだ砂を除去する必要がある。掃除機の細いノズルと、これまた室内専用に用意したブラシを併用し、汚れをかき出しつつ、掃除機で吸い取ってやるのである。

 筆者の場合は、ステーションワゴンのラゲッジスペースは、フロアに加えて両側はもちろん後席背後まで覆う純正のラゲッジカバーを敷いている。アウトドアなどから帰ってきたら、それをいったん外して汚れを叩き落としてからふき取り、場合によっては丸洗い。その間、ラゲッジカバーの隙間から入り込んだラゲッジフロア周りの汚れの掃除機掛けを行っている。

各種ギアとともにクルマも帰ってきたらすぐ洗車しよう

 老婆心ながら、最後にひとつだけ言わせてもらうなら、アウトドアやキャンプ用品を、使ったまま積みっぱなしにしておくなどもってのほか。アイテムの劣化を早め、汚れが強固に付着して取れにくくなるとともに、車内に臭いが残ったりしていいことはまったくない。

 お気に入りのアウトドアやキャンプ用品を長く使い続けるためにも、愛車の内外装のコンディションを維持するためにも、ぜひ、アウトドアやキャンプから帰ってきたら(現地でできることは現地で)、すぐにでも洗車や室内のクリーニングを行ってほしい。海や山、高原のアウトドアフィールドやキャンプ場で付いた汚れをナメてはいけない。

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