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春は最高のアウトドアシーズン! でも花粉症の人には地獄! 行く前だけじゃなく行った後も重要な花粉対策とは

キャンプに行く前と帰ったあとの花粉症対策

 春の訪れと共にキャンプシーズンの開幕です。美しい桜や菜の花が咲き誇る季節はアウトドアには最適ですが、忘れてはいけないのが花粉対策。鼻がムズムズ、くしゃみが連発、涙が止まらない……という人は、キャンプに行く前と帰ったあとにしっかりと対策を施しておきましょう。

自分のアレルゲンと症状をしっかり把握する

 現代人にとってキャンプと花粉症は双璧のライバル。アウトドアを楽しみたいけど鼻づまりやくしゃみ、涙目では外遊びを満喫するのは難しいかもしれません。少しでも症状を軽くするためには、事前の準備が大切です。しかし、花粉症といっても症状の元となる原因はひとつではありません。

 まずは、自分が何に対して症状が出るのかをしっかりと把握すること。病院でアレルゲンの原因を特定することで「対策」を練ることが大切です。自分のアレルゲンを把握できれば、その原因を避けることで症状を抑えることができるはず。例えばスギ花粉で症状が出る場合には、風上に杉林が無いキャンプ場を選ぶ。ヒノキやブタクサなどがアレルゲンの場合、周辺に自生していないかを調べることで症状を軽減、緩和することができるはずです。自分が何に対して症状が出てしまうのかを把握することが、花粉症対策にはもっとも重要であることを忘れないでください。

マスクや花粉ブロックなど専用アイテムを準備

 症状が酷い場合にはキャンプを諦める勇気も必要です。遊びよりも健康を優先してください。症状が軽い場合には事前に病院で処方してもらった薬を事前に服用しておきましょう。そして、花粉が飛散しにくい日を選んでキャンプに行くことも大切です。

 花粉症対策としては、コロナ禍であると同時にキャンプ場でもマスクは必須であり、花粉をしっかりとろ過できる花粉症専用のマスクを使うことをおすすめします。花粉から目を保護してくれる眼鏡(ゴーグル)や帽子を着用するとともに、ドラッグストアで市販されている花粉ブロックを使うことも有効です。念には念を入れて、イオンバリアなどで花粉をブロックできる商品などを塗布しておきましょう。

静電気防止スプレーやエアダスターも活用

 キャンプに着て行く洋服に、花粉が付着しにくいナイロン製のアウターをセレクトするのも賢い方法です。ウールやコーデュロイなどは防寒性が高い半面、凹凸のある生地は花粉が溜まりやすいので花粉症の人にはおすすめしません。そして、洋服や帽子には静電気防止をするスプレーを塗布することで花粉の付着を防ぎましょう。花粉は静電気が発生すると付着しやすくなるため、静電気防止のスプレーが有効になるのです。同様にテントやタープなどにも塗布し、テントの中に入るときには極力花粉を持ち込まないように気をつけてください。

 花粉をしっかりと落としたいのであれば、テントやクルマに乗り込む前にアウターだけでなくパンツや靴の花粉を落とすこと。パソコン用のエアダスターなどで花粉を吹き飛ばすのもひとつの方法です。これは個人的な話ですが、ボクの友人には工具屋でエアタンクとエアガンを購入し、キャンプに行く前にガソリンスタンドでエアを補充してもらうという強者がおり、テントに入る前にエアガンで頭から足先までブローする姿は手術に向かう医師のようでもあります。花粉症を患う人にとって花粉がとても厄介なものであることは間違いありません。

窓を開けるときは紙フィルターが役に立つ

 テントや車内で就寝する場合には極力換気以外には窓を開けないこと。窓を開ける場合には換気口や少し開けた窓に換気扇やエアコン用の紙フィルターをマスキングテープで貼っておくことも有効です。換気中に入り込む花粉をフィルターでろ過することで、室内やテント内に花粉の侵入を抑えましょう。キャンプ中はジャグなどを使って普段よりも多めに水を持ち込み、こまめにうがい、手洗い、洗顔を行ってください。車中泊やテント泊にポータブル電源を持ち込めるのであれば、空気清浄機を使って室内の花粉を除去するのも有効な方法です。

帰宅後は徹底的にクリーニング

 キャンプが終わり、撤収するときにはテントやギアなどに付着した花粉を極力落とすようにして片づけを行いましょう。帰宅後に自宅へと花粉を持ち込まないようにするためにも、玄関で洋服を脱いでお風呂場へと直行し、体や頭を洗うとともに、着用していた洋服はしっかりと洗濯してくだい。また、キャンプ道具を積み込んだクルマの車内やトランクルームには花粉が溜まっている可能性があるので、しっかりと掃除機を掛けて花粉を除去することもお忘れなく。花粉が溜まったまま放置しておくと次の乗車時に花粉が舞い上がり、症状が出てしまう可能性があるからです。

無理せず撤収する選択肢を忘れずに!

 花粉症は決して軽く考えるべき病気ではありません。ここでは花粉症対策としていくつかの例を挙げましたが、症状がひどい場合にはキャンプへは行かない、キャンプ中でも撤収することも頭に入れておきましょう。アレルギーは鼻水やくしゃみ、涙目になってしまうばかりか、重篤な場合には命の危険さえありえる病気なのです。先にも記しましたが、キャンプは遊びであり、健康を損なってまで行うものではありません。まずは体調を優先して春のキャンプを楽しんでください。

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