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「MTじゃなければWRXにあらず」は古すぎる! 走り好きのスバリスト女子がCVTのS4を選んだワケ

WRX S4の走り

スバ女の私が2ペダル車のWRX S4を購入した理由とは

 最近どうやらSNSで「WRXならSTIじゃなきゃ認めない」みたいな、いわゆるCVT(WRX S4・VAG型)vs MT(WRX STI・VAB型)の論争があったようで、同じWRXの名を名乗るクルマ同士、仲良くできないものかと遠目から見ていました。

 じつは筆者が所有するのは、渦中のWRX S4 STIスポーツなので、少し悲しい気持ちで状況を見守ってましたが、そんな私がなぜ私がWRX S4を選んだのかを紹介します。

自分のライフスタイルにピッタリだったS4を購入

 購入時にMT車のWRX STIを選ぶということは、ほとんど考えていませんでした。自分でシフトチェンジして走らせる運転の面白さや、MTモデルだからこそ楽しめるカスタムがあることは理解していましたが、やっぱりCVTであることやアイサイトが付いていることを重視しました。

 WRX S4に積載されているエンジンは2LターボのFA20DIT型で、最高出力300psを発揮するスポーツセダンとしては、必要にして十分過ぎるスペックを誇るエンジンです。これだけのパワーがありながら、クラッチ操作もシフトチェンジもいらないだなんてすごくないですか? と思う次第です。

 高速道路の追い抜きも軽々とこなせますし、アクセルを踏んだらターボ特有の過激な加速感を味わうことができるので、不満はまったくありません。普段のお買い物や少し遠方へのお出かけに使うことがほとんどという自分の日常生活を考えたら、たまには片手にジュースを持ちながら、2ペダルで気軽にドライブできるWRX S4の方が相性がいいな〜と思ったのです。

運転支援システムのアイサイトはもはや手放せない機能

 愛車に搭載されているアイサイトは、”アイサイト・ツーリングアシスト”と呼ばれるバージョンで、0km/h~120km/hまでの幅広い車速域でアクセル、ブレーキ、ステアリング操作(※レーンキープ)を自動でアシストしてくれます。従来のアイサイト同様に、万が一のときには衝突回避を支援してくれるので、至れり尽くせりのこのシステムはマストアイテムです。

 渋滞時のちょこちょこ進むたびにアクセルとブレーキを踏む煩わしさから解放されて、ストレスフリーなドライブが楽しめます。一度でもこの安心・安全・快適さを味わってしまったら手放せなくなりますね。

基本的にはS4とSTIとではスタイリングはあまり変わらず

 エクステリアは、WRX STIとWRX S4とでは、ベースの部分はほとんど同じです。相違点は、6ポットのブレーキキャリパーやサイドガーニッシュのデザイン、リヤのエンブレムなどで、カスタムすればクリアできるレベルの違いであり、さほど気にする要素ではないのかと思います。アフターパーツにおいても、スポイラーやウイングなどのエアロ類は共通で装着できるものがほとんどですので、外装問題はほぼゼロでしょう。

 インテリアについても、アイサイトを搭載しているため、ステアリングスイッチのないスポーツタイプのものハンドルに交換できない点が個人的にはとても残念です。ラリー車のようなディープコーンタイプにしたり、アルミのスポークタイプにしたりなど、レーシーでカッコいいな〜と憧れてるのですが……。またシフトノブもMT車用のほうがデザインを豊富でアフター品が多いので、うらやましい限り。それ以外については、フルバケットのスポーツシートはWRX S4にも装着できるし、見た目においての障壁は微々たるものと感じます。

お気に入りであれば人にとやかく言われる筋合いはない!

 STIとの比較ではなくなってしまいますが、愛車の年式のフロント&リヤスタイルが好みであったのも、購入を決断した大きな理由のひとつです。このS4を購入しようと考えていたとき、すでに次期型のWRX S4の登場がアナウンスされていましたが、スクープイラストなどでは新型レヴォーグに似たスタイリングだったので、個人的にはあまり好きではなかったので従来型が生産終了になる前になんとしてでも契約を結ばねば! とディーラーへ駆け込みました。アイサイトXや2.4Lの新エンジンの魅力に後ろ髪を引かれる思いもありましたが、それよりも見た目のカッコ良さを選びました。

 装備パーツや走りの性能など細かく見ていけば、エンジンやトランスミッションの違いだけとはもちろん言い難いWRX STIとWRX S4ですが、自分の好みやライフスタイル、お財布事情に合わせて買った愛車は、他人にとやかく言われる筋合いもないですし、自分が気に入っているのなら、それで良しですよね。

 そもそもCVT車とMT車はまったくの別物ですから、どっちが優れているとか偉いとか、優劣をつけるなんてナンセンス。どちらのモデルにもそれぞれの良さがあるので、認め合ってほしいなと切に願っております。

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