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選択を間違えると「夏キャンプ」は悲惨なことに! 意外と難しい「クーラーボックス」選びの秘訣5つ

快適で健康なアウトドアには欠かせないクーラーボックス

素材からデザインまでクーラーボックス選びのポイントは多い

 このコラムを読んで頂いている読者の皆さまは、怒濤のゴールデンウィークを満喫したでしょうか? 季節も春から初夏へと移り変わり始め、キャンプを楽しむには最高の季節がやって来ます。これからは気温もグングンと上昇していきますが、本格的な夏を迎える前には「梅雨」を忘れてはいけません。ジメジメとした湿度はカビや雑菌の増殖を促し、高い気温は脱水状態を引き起こす原因になるのです。

 そんなとき、大きな存在感を発揮してくれるのが「クーラーボックス」。最近では100円ショップで手に入る簡易保冷袋から有名アウトドアブランドがリリースする高機能ハードクーラーボックスまで、多種多様のアイテムが登場しています。しかし、アウトドア用のギアのなかで最も選びにくいのがクーラーボックスであり、アウトドア上級者でも苦労すると言われています。ここでは、クーラーボックスの正しい選び方を伝授しますので、夏に向けたクーラーボックス選びの参考にしてもらえれば幸いです!

その1:保冷性能の表示に騙されてはいけない

 クーラーボックスは明確な評価基準が定められておらず、シュラフのように適応温度帯などで選ぶことができません。各メーカーのカタログには保冷日数が記載されていることもありますが、テストを行う条件や方法が統一されておらず、信憑性に欠ける商品も少なくありません。室温でテストしたアイテムが3日間の保冷日数と記載されていても、外気温が30度を越える夏のアウトドアでは役に立たない可能性もあるのです。商品表示を確認する場合、日本産業規格(旧:日本工業規格)であるJISマークが付いているものは保冷力の試験をクリアした証なのでひとつの目安にすると良いでしょう。

その2:使用される素材によって性能を見極める

 性能を左右するのが使用されている素材。これは外見ではなく保冷力を発揮するために、外壁と内壁の間に充填される素材に何を使っているかという意味です。一般的にもっとも保冷力が高いのは真空断熱パネルとされ、釣り具メーカーの多くが採用しています。次に発泡ウレタンと呼ばれるもので、一般的な素材であり多くのアウトドアブランドが使用しているポピュラーな素材。比較的安価に抑えることができ、性能も高いと言われています。もっとも安価なのが発砲スチロールです。保冷性能は高くありませんが安価なのが魅力です。

 多くのブランドが使用する発砲ウレタンですが、保冷力を比較する場合にはその「厚さ」に注目して下さい。オーソドックスなものでは3cm程度ですが、高性能モデルでは4.5cmや5cmの厚みを持つ商品も存在しています。クーラーボックス選びに迷ったら「厚さ」の違いを性能比較として検討しましょう。ブランドによっては充填素材や充填剤の厚みを表示していない商品もありますが、個人的には重要な性能を表示していないものは信用しないようにしています。

その3:大は小を兼ねない……のがクーラーボックスの難点

 自分のキャンプスタイルに合わせたサイズを選ぶことが重要。ソロキャンプに50Lのクーラーボックスでは大きすぎ、夏のファミリーキャンプで30Lでは小さすぎるということ。キャンプスタイルや宿泊数によって食材の多さ、飲み物の量などに違いがでてしまうこともあり、自分のキャンプスタイルにマッチしたサイズを選びましょう。

 また、人数の多いファミリーキャンプの場合、飲み物と食材を分けて複数個のクーラーボックスを用意するのも賢い方法です。クーラーボックスは密閉(フタを閉めた状態)しておくことで保冷能力を持続させるため、つねに飲み物を取り出すために開閉回数が多くなると庫内の温度が上昇してしまい、食材の鮮度を保つことができなくなります。これからの季節は食材が傷んでしまえば食中毒を起こす恐れがあるため、食材と飲み物を分けて保存することをおすすめします。

その4:広い視野でクーラーボックスを探し出せ!

 クーラーボックスを選ぶ場合、キャンプブランドのカタログを参考にする人が多いと思いますが、それだけでは視野が狭すぎます。ここでおすすめしたいのが釣具メーカーのクーラーボックス。釣り上げた魚を新鮮な状態で持ち帰ることを命題とする釣り具ブランドでは、クーラーボックスの保冷力はメーカーの威信を掛けた生命線。「シマノ」や「ダイワ」など日本を代表する釣り具メーカーのクーラーボックスは驚くほどの保冷力を持っており、キャンプやアウトドアでも威力を発揮してくれます。

 ただしデザインが現代のキャンプに則していないのが惜しまれます。最近では「マキタ」などの電動工具メーカーからもクーラーボックスがリリースされ、電動工具の技術を活かした充電式バッテリーを使用した保冷温庫は高い性能を発揮してくれます。ただし、価格が5万円前後からと高価なのがネックです。

その5:キャンプサイトに溶け込むカラーとデザインを選べ

 最近のクーラーボックスはアウトドア志向を意識したミリタリーチックな商品の人気が高まっています。サンドベージュやオリーブグリーンなど軍モノを思わせるカラーと武骨なデザインが増え始め、人気ブランドの「YETI(イエティ)」を模したジェネリックな商品が店頭を飾っています。その代表的な存在が「ホムセン商品」と呼ばれるホームセンターのオリジナル商品。最近はデザインだけでなく性能も高くなり、比較的安価な価格で手にすることができるのも大きな魅力。

 クーラーボックス選びの候補に上がったアイテムの保冷性能が同等であれば、自分が目指すキャンプサイトに溶け込むカラーとデザインを選びましょう。テントやタープ、チェアやテーブルなどと統一感を持たせるクーラーボックス選びは「映え」には重要なポイントです。キャンプ道具が揃ってくるとサイトのイメージに似合わないギアが気になってしまい、ついつい買い替えてしまう……というのが世の常。クーラーボックス選びは性能とともに、自分が求めるサイトのイメージをしっかりと描いてから行うことが肝心です。

まとめ:クーラーボックスを有効に活用する知恵

 最後に、どんなに高性能なアイテムを手に入れたとしても、クーラーボックスの置き方によって保冷力に差が出ることを覚えておきましょう。クーラーボックスはタープなどの日陰に置き、直射日光が当たる場所を避けるとともに地面に直置きしないこと。地面は太陽の照射によって地熱が上がってしまい、クーラーボックスの底面から温めてしまうからです。スタンドや台を使って地面と接地させないように工夫し、風通しの良い日陰に置くことが大切です。

 また、前項にも記しましたが開閉を必要最低限にし、庫内の温度を上げないのも重要なポイント。保冷の源になる保冷剤や氷を使うだけでなく、すぐに飲まないペットボトルのミネラルウォーターやスポーツドリンクを事前に凍らせておくのも賢い方法です。最近のコンビニでは凍結させたミネラルウォーターやスポーツ飲料を置いていることもあるので有効に利用しましょう。

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