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ただのキャンプじゃもったいない! 上級者イチオシの初心者でも楽しめるアクティビティ5つ

アクティビティのイメージ

初心者でも楽しみやすいアクティビティとは?

 キャンパーには「純粋にキャンプを楽しみたい人」と「キャンプをベース基地にしてアクティビティ楽しみたい人」が存在します。どちらも正解であり、楽しみ方は千差万別、百人十色。マナーとルールを守ればどんなスタイルでも受け入れてくれる懐の深さがキャンプの魅力です。今回は後者である、アクティビティを楽しみたいけど何から始めたら良いかわからない……という、ビギナーさんに向けた遊びの指南塾をお届けしたいと思います。

まずはプロが主催するアクティビティを検索しよう!

 キャンプをベース基地に遊びを楽しみたいと考えているのなら、自力ではなく「プロ」にお任せするのもおすすめです。キャンプ場を選ぶ際に、アクティビティを提供してくれるキャンプ場や周辺の施設を検索するのがポイント。

 最近はキャニオニングと呼ばれる、滝や渓谷を利用したアドベンチャー的な沢下りや、ラフティングと呼ばれるゴムボートを使った渓流下りを提供してくれるプログラムもあり、このイベントには指導・監視をしてくれる専門家が同行してくれるので未経験者でも安心して楽しめます。

 また、湖やダム湖の場合には体験カヌー教室や釣り堀、海の場合にはカヤックやダイビング、シュノーケリング、地曳網などのアトラクションを見つけることができるかもしれません。キャンプ場を優先するのではなく、体験したいアクティビティありきでキャンプ場を選ぶのもひとつの方法です。

 ほかにもレンタサイクルやレンタルボート、気球、パラグライダーが体験できるアクティビティを提供している場所もありますが、体験したい場合には事前に予約を入れ、用意するべきものや開催しているかを確認すること。アクティビティによっては季節や天候、年齢によっては体験できない場合があるので注意してください。

初心者へのオススメその1:自然のなかを歩くトレッキング

 キャンプをベース基地に楽しむアクティビティの代表格がトレッキングです。森や林、渓谷沿いの散歩道を利用した散歩の延長ですが、トレッキングを行う場合にはしっかりとしたルート確認と、距離、標高、天気を事前に調べておくこと。そして、トレッキングシューズや雨具、防寒具、軽食や飲料をしっかりと用意して、無理のないレベルで楽しんで下さい。

 おすすめとして昆虫や植物図鑑、コンパクトな双眼鏡を用意しておけばトレッキングがより楽しくなるはずです。注意点はキノコや珍しい植物を見つけても不用意に触らないこと。触るだけで皮膚が炎症を起こすカイエンタケなどの毒キノコ、ウルシ、イラクサなどの植物が自生している可能性があるからです。昆虫や動物も同様、専門の知識がない場合には見て楽しむだけにしましょう。

初心者へのオススメその2:ビギナーも楽しめるフィッシング

 昔からキャンプと釣りはセットになっている代表的なアクティビティ。海や川、湖、ダム湖、沼、池と水辺を備えたキャンプ場も多く、手軽に楽しめるのが大きな魅力です。釣り具店ではビギナー向けとして竿とリール、仕掛けがセットなったアイテムが用意されているのでお店の人に相談するとよいでしょう。

 ミミズやゴカイなどの餌が苦手な人にはルアーフィッシングがおすすめですが、釣り場によってはプラスチック製ワーム(擬似餌)の使用が禁止されている湖もあるので注意。また、水辺を管理する漁業などで釣り券を購入しないと釣りができない場所もあるので事前に確認し、必要だれば入漁券(釣り券)を購入してください。

 釣りをする場合、万が一の落水に備えてライフベストを着用しましょう。落水時にベストが体から抜けないよう、着用時にはウエスト部分のベルトや股ベルトをしっかりと締めることが肝心です。

初心者へのオススメその3:折り畳みの小径自転車でサイクリング

 山、湖、海、森とキャンプ場の周辺は自然に溢れています。そんな自然を満喫できるのがサイクリング。最近はキャンプ場近くの道も整備され、悪路専用のMTBでなくてもサイクリングが楽しめるようになりました。

 ビギナーにおすすめしたいのは小径と呼ばれる20インチのフォールディングバイク(折り畳み自転車)。フォールディングタイプの自転車は人気が高い反面、リーズナブルなものなら1万円台から購入できるのが大きな魅力です。自転車を選ぶ際、20インチ以下のさらにコンパクトなモデルも存在しますが、安定性に欠ける機種も多いので快適なサイクリングを楽しみたいのであれば20インチ以上のモデルをおすすめします。

 唯一のネガティブポイントは、折り畳み式とはいえ自転車は荷物になってしまうこと。キャンプ道具をラゲッジに積み込む時に多少の苦労が伴うことを覚悟しておきましょう。転倒事故の際、ケガを防止するためのヘルメットも必携です。

初心者へのオススメその4:意外な穴場温泉を発見できる可能性が大

 キャンプ場は自然豊かな山や海を備えていることも多く、一般に知られていない温泉に出逢える可能性が高いのです。とくに活火山の近くにあるキャンプ場では、地元の人しか知らない温泉施設や住民が管理する、小規模な浴場を発見できることもあります。キャンプ場の近くで食糧や飲み物を調達する際、地元の人に聞いてみると有力情報が手に入るかもしれません。

 キャンプ用意とは別に1回分の着替えとシャンプー、石鹸、タオルなどをスタッフバッグに小分けして「温泉セット」を作っておけば、温泉めぐりが楽しくなるはずです。ただし、地元の人が利用する小規模施設の場合、迷惑駐車や大声で騒ぐのは厳禁。また、SNSなどで気軽に発信すると迷惑になることも考えられます。穴場の温泉や入浴施設を利用するときにはマナーを守り、節度を持って利用しましょう。

初心者へのオススメその5:意外と楽しいビーチコーミング

 海辺のキャンプ場で時間を持て余したときにおすすめなのがビーチコーミング。聞き慣れない呼称かもしれませんが、簡単に言えば海辺のお散歩で漂流物を探すことです。流れ着いた流木や貝殻を拾い集め、100均のグルーガンでフォトフレーム作ってみましょう。

 海辺ではシーグラスと呼ばれる、ガラスの破片を見つけるこができます。砂や海水で研磨されて独特の美しさを放つ宝石のようなお宝は、細いワイヤーで囲んだり、小さな穴を空ければピアスやネックレスなどのアクセサリーとして利用することができ、楽しい思い出を“形”として残すことができるのでおすすめです。ビーチコーミングをする場合には、下を向いて歩くことになるので首筋の後ろと耳の裏側には、日焼け止めをしっかりと塗っておきましょう。

まとめ:一度体験してから本格的に始めるのが吉

 今回はキャンプビギナーが簡単に始められるアクティビティを紹介しましたが、最初の項目で記した専門の施設やショップが主催するアクティビティで体験をし、その楽しさや危険性を理解した上で個人的に始めるのもいいでしょう。

 カヌーやカヤックなどは初期投資も大きく、購入したけど使わなくなった……では後悔が残ります。カヌーやカヤックは収納場所も必要となり、運搬するためにもキャリアやタイダウンなども用意しなければなりません。

 本格的な登山やクライミングなどは経験と知識、そして体力が必要となり、一歩間違えば大きなリスクを伴います。十分な経験を積み、安全第一で始めることが大切です。

 最後に世知辛いことですが、キャンプサイトを基地にしてアクティビティを楽しむときには盗難に注意しましょう。最近はキャンプ場での盗難事件が多発し、眠っている間や目を離した隙にランタンやコンロなどのキャンプ道具が盗まれるケースが起きています。せっかくの楽しいキャンプが嫌な思い出にならぬようキャンプ道具の管理を徹底し、安全第一でアクティビティを楽しみましょう。

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