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マナー違反だけがキャンプのゴミ問題じゃなかった! 自らを危険にさらす行動とは

夏に向けてニオイも気になるキャンプのゴミ

キャンプブームの陰でマナーの低下が大問題に

 キャンプブームの影響により週末のキャンプ場はつねに満員御礼状態。これを喜ぶ声もありますが、マナーの低下により無法地帯と化しているキャンプ場も増えているそうです。このままの状態が続けば閉鎖されてしまうキャンプ場や、現在は好意でゴミを引きうけているキャンプ場がゴミ処理を有料化にしてしまう可能性も考えられます。そこで今回はマナー違反のなかでも特に問題視されている「ゴミ問題」について注目したいと思います。

※写真はすべてイメージです。

キャンプのゴミは持ち帰り自宅で処分するのが大原則

 この記事を読んでマナー違反に憤慨している人も多いことでしょう。「マナーを守れないならキャンプをするな」というのが正直なところですが、マナーを守れない人は「マナーを守ろう!」的な啓蒙記事を読んで反省することはないかもしれません。マナーを守れる人は誰に教えられずとも守り、マナーを守れない輩は意見されても守るはずがないのです。しかし、今後のキャンプを考えればマナーを守れない輩は排除されるべきであり、キャンプ場も指をくわえて見ているだけでは、何の解決にもならないということです。

 まず守るべきは「ゴミを捨てない」という一般常識だけではありません。キャンプ場にはキャンプ場の規則があり、その規則に必ず従うこと。自分が出したゴミはすべて持ち帰ることを明記している場所や、分別してからゴミを出すことを義務付けている場所、ゴミ処理を有料化している場所もあり、そのルールはさまざまです。キャンプ場を予約するときや受付を行うときにしっかりと確認することが大切です。

 キャンプはすべてにおいて自己責任・自己管理が必要であり、使用したサイトは来たときと同じ状態へと戻してキャンプ場を後にすることが鉄則ですが、サイトと同様に自分で出したゴミは自分で持ち帰り、自宅で処分するのが基本。ゴミを持ち帰る途中で道の駅やコンビニ、高速道路のサービスエリアのゴミ箱に捨てるのもマナー違反であり、迷惑行為であることを忘れないでください。

キャンプ中のゴミの管理を怠ると動物による被害リスク!

 ゴミは投棄することだけがマナー違反ではありません。自分はゴミを捨てない……と思っていても、キャンプ中のゴミの管理を怠ると痛い目に合うことがあるので注意しましょう。夜、サイトに食べ残しやゴミを放置したまま就寝してしまうことは多々あるはずですが、その放置した状態が危険を招く原因になるのです。

 キャンプ場で多いのが動物による被害です。食べ残しをテーブルに置いたまま寝てしまい、朝起きたらカラスに荒らされていた……という被害も少なくありません。キャンプ場の近くには野生の猿やイノシシなども多く、山深いキャンプ場では残飯を狙って熊が出没することもあり、最悪の場合には命の危険に繋がってしまいます。最近では野生化したアライグマや野犬による被害も発生しており、ゴミはニオイが出ないようにビニール袋などで密閉して保管することが大切です。野生生物は「キャンプサイトには食べ残しがある」ということを学習してしまうと、つねにキャンプサイトに現れるようになるので注意してください。

食材やゴミの保管にも気を配って安全なキャンプを

 また、ゴミに集まるのは動物だけではありません。自然豊かなキャンプ場では「虫」も忘れてはならない存在です。残飯にはハエやハチ、アリなどが集まってしまうのですが、一番面倒なのがゴキブリです。カブトムシやクワガタムシを採りに行く人は経験があると思うのですが、ゴキブリが樹液に集まっていることも多く見かけます。ゴキブリは家庭だけでなく自然の中でも生息しているので、飲みかけのジュースや食べ残しを放置するのは避けましょう。朝起きて飲みかけの缶ジュースを口にしたら中からカサコソカサコソ……なんてことのないよう注意してください。

 ゴミを不法に投棄すること、分別をせずに廃棄することはマナー違反ですが、キャンプ中はしっかりとゴミの管理を行うことも重要です。これはゴミだけでなく食材の保管も同様。ニオイにつられて野生動物が夜中にテントの周囲をウロウロ……なんて、恐怖で寝られるワケがありません。とくに攻撃性の高い熊や野犬、イノシシなどに襲われないためにもしっかりと保管することが大切です。キャンプ場の近くに危険な動物が出没する可能性がある場合には、クルマの中やテントから離れた位置に食材やゴミを保管することが、自衛手段になることを覚えておきましょう。

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