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備えすぎるぐらいがちょうどいい! 初サーキットでやらかさないための準備とは

初めてのサーキット走行

準備の8割は前日までに終わらせおく!
初サーキットを楽しむための心得とは

 ヘルメットを被りグローブを装着して愛車に乗り込み、歩行者も対向車も存在しないサーキットを全開で走る。一般道ではあり得ないシチュエーションは、楽しさより緊張が先に立つ人もいるだろう。とくに初めて走るときは何日も前からドキドキが収まらず、普段ならあり得ないような失敗をしてしまうことも……。笑い話で済まされるレベルであればまだしも、クルマを壊してしまったり、ほかのクルマのドライバーに迷惑をかけて、苦い思い出が残ればやる気も萎んでしまう。そこで記念すべき初めてのサーキットを思い切り楽しめるよう、事前にすべき準備から走行中の心構えまでを解説したい。

前日までにタイヤとブレーキパッドの予備を準備しておく

 まずはクルマのメンテナンスに関してから。タイヤとブレーキパッドの残量チェックやパーツの手配を考え、どんなに遅くとも1週間前には確認しておきたい。いずれも半分くらい残っていれば問題ないと思われるが、ビギナーほど酷使して摩耗させやすいのも事実なので、不安なら純正でも構わないのでスペアを持って行きたい。続いて2~3日前までを目安にオイル交換やブレーキフルードのエア抜き、必要があればクーラントの補充もしくは交換も忘れずにやっておくこと。ココまで済ませればサーキットに到着してからは給油、そしてタイヤの空気圧を合わせるくらいで十分なはずだ。

忘れ物がないようにチェックリストを
作成して持ち物を準備する

 続いては持ち物だ。ヘルメットやグローブは忘れたら走行できなくなる場合もある必須の装備である。予備の油脂類やブレーキパッドやタイヤ、簡単な作業をするためのジャッキや工具類、なにかと使い道の多いテープ類やタイラップ、さらに着替えや万が一に備えての健康保険証などが必要。忘れないよう、自分なりのチェックリストを作れば便利だ。

 当日は受け付けに遅刻しないよう余裕を持って出発し、到着してゼッケンや計測器を受け取ったら車両の準備に移る。タイヤの空気圧を調整したりホイールナットの増し締め、走行中に不要な荷物をクルマから下ろしておきたい。走行会ではピットの使用が有料であったり、そもそも使えないことが大半なのでテーブルやイス、突然の降雨で荷物が濡れないようにブルーシートや大きめのレジャーシートを用意しておくと便利である。

事前にコースを予習しておくことで
走るときに余裕が生まれる

 最後は実際の走行について。事前にフラッグの意味やマナーとルールを再確認し、ゲームや動画で走るコースの予習をしておけば、当日の緊張というか戸惑いはだいぶ軽減されるはずだ。実際にコースインしたら最初の2~3周はポスト(旗が振られたり、場合によっては信号による掲示の場合あり)の位置を確認しつつ、クルマだけじゃなくドライバーの身体と気持ちも『ナラシ』をしておこう。

 また初サーキットを終えた人からよく聞くのは、周囲に気を遣いすぎて楽しめなかったという話。確かに速いクルマを邪魔したら申し訳ないと、遠慮する気持ちは当然だし理解もできる。とはいえレースじゃない限りサーキットは「速い=偉い」ではなく、同じ料金を払って共有しているだけで過剰に譲ったりする必要はない。先にコーナーへ向けたアプローチを開始していれば、仮にタイムが遅かろうと優先権は自分にあるのだ。

 クルマが不安定なコーナーで余計な操作をすればスピンしかねず、立ち上がりで少しアクセルを緩めて後方から迫ってくるペースの速いクルマを抜かせる方がよほど安全だ。何ごとも「準備が8割で実行は2割」というが、サーキット走行もまったく同じと心得てほしい。

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