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あまりのキャラ変ぶりにパトカーで使用禁止に!? スバルのドライブモード「SIドライブ」とは

SIドライブのセレクターダイヤル

スバリストのなかで賛否ある「SIドライブ」ってなに?

 積極的に活用している人がいる反面、あまり使うことがないという意見もある、スバルのドライブアシストシステム「SI-DRIVE」(以下、SIドライブ)。なかなかスバル車に乗る機会がない人にとっては馴染みのない装備かもしれない。そこで、どんな機能でどのような場面で使用するのかをあらためてレポートしたい。

4代目レガシィの改良モデルで「SIドライブ」を初搭載

 4代目レガシィ後期モデルの一部グレードから、エンジンの出力特性を変更できるSIドライブが搭載され、現行モデルでも多くの車種で継続的に採用されている。SIドライブは、センターコンソールに装備されたダイヤル、またはステアリングに装備されているスイッチにより、エンジンの出力特性を3つまたは2つに切り替えができるようになっている。I(Interigent)モード、S(Sport)モード、S#(Sport#)モードがあり、2モードタイプはIとS、3モードタイプにはそこにS#が追加される(※編集部注:車種やグレードによりモードの仕様が異なり、非搭載モデルもある)。

 ちなみに、噂話の領域で恐縮だが、過去にSIドライブを搭載した5代目レガシィB4(2.5Lターボ)のパトカーが全国に配備された際に、S#モードは特性が過敏すぎるため一部の警察署では使用が禁止されていたという都市伝説的な話があるほど、ハッキリと効果が体感できる機能なのだ。

初期モデルでは標準とエコの簡易的な2モード仕様だった

 初搭載された4代目レガシィでは、Sモードが通常走行、Iモードがエコ走行するモードといったイメージだったが、その後の仕様変更によりIモードが通常走行で、Sモードはレスポンスを機敏にした特性になった。もちろん、車種ごとでその特性は異なり、一部のモデルではCVTのステップ変速と無段変速を切り替えたり、ステップ変速時にモードによってクロスレシオ化されたりと、CVTとの連携も強化されているのが特徴だ。さらにVDC(ビークルダイナミクスコントロール=横滑り防止装置)装着車の場合、Iモードに設定していれば、より安定した挙動へと制御してくれる機構を盛り込んだモデルも存在した。

エンジン出力特性だけじゃなくシフト制御も変更できた

 筆者の乗る初代レヴォーグの2.0Lモデルには3モードタイプのSIドライブが搭載されている(1.6LモデルはSとIの2モード)。通常走行はIモードのままで、ワインディングや高速道路の合流などで、SモードやS#モードへ切り替えることがある。

 とくに初代レヴォーグの2.0Lや初代WRX S4では、S#モード時はDレンジでもギヤ比を低めに設定し、加速感を重視。スロットルのレスポンスと合わせて驚異的な加速を見せてくれる。ちなみにシフトをマニュアルモードにした場合、SとIでは6速ステップになるが、S#では8速クロスレシオとなる。これにより、筆者の場合は高速巡行をIモードで走行するが、高速の出口やジャンクションなどでエンジンブレーキを使用する際にS#に切り替え、8速モードでスムースにシフトダウンを行うといった使い方をしている。加速の際に使用するだけでなく、こうした使い方もできるのが最近のSIドライブの特徴だ。

最新モデルには変速制御だけじゃなくブリッピング機能とも連携

 また、新型WRX S4や新たに追加されたレヴォーグの2.4Lモデルでは、専用のCVT(スバルパフォーマンストランスミッション)が搭載され、その驚異的なレスポンスが好評を博している。もちろんSIドライブとも連携されており、変速ステップはSモードやアクセルを踏み込んだ際のIモードでも8速となったが、S、S#モードでは変速制御をスポーツ変速制御に切り替え、パドルシフトでのマニュアル操作やDレンジでブレーキングした際にエンジン回転を同期しながらシフトダウンを行うダウンシフトブリッピング機能も連携。Iモードより高速でシフトダウンを行う。

 シフトアップに関してはSモードで高速、S#モードでは超高速とかなりキャラクターが変わるのも面白い。もちろんSTI Sport系に搭載される「ドライブモードセレクト」搭載車であれば、エンジンやトランスミッションをSIドライブで3段階に切り替えられるだけでなく、サスペンションやステアリング特性までも切り替えが可能だ。オーナーの好みの組み合わせが可能なインディビデュアルモードにすれば、SIドライブをSモードでサスペンションをコンフォートといった組み合わせに設定することも可能となる。

 ひとつのエンジンで複数の味わいを楽しめるSIドライブ。ぜひシーンに合わせて積極的に切り替えて楽しんでほしい機能だ。

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