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最新チョロQはターンもできる! プラモにミニカーなどブレイク間違いなしの最新ホビーアイテムとは

アオシマのランボルギーニ

上半期のホビーイベントで見つけたとっておきアイテムを紹介!

 5月の静岡ホビーショー、6月の東京おもちゃショーが終了し、2022年の夏以降に登場する商品がお目見えしたホビー業界。おうち時間の長期化にともない、再ブームといっていいほど盛り上がりを見せる今、イベントで見つけた注目のカーホビー3つをピックアップする!

車高やキャンバー自由自在! 理想のシャコタンスタイルを楽しむ

青島文化教材社「1/24リバティウォークシリーズ」

 まずは現在、入門モデルとしてプラモデル業界でヒット商品となっているのが青島文化教材社の「ザ・スナップキット(通称:楽プラ)」。そのステップアップ商品として登場したのが、「1/24リバティウォークシリーズ」No.15、ランボルギーニ・ウラカンVer.1だ。

 接着剤を使うものの、短時間で作れるという楽プラと共通のコンセプトを持つ人気の高い商品だが、注目すべきはその部分ではなく、斬新なシャコタン専用のギミックだ。

 これまでのプラモは実車同様にステアリングが左右に切れる機構を盛り込むのが一般的だったが、このモデルはシャコタン命のリバティウォークのスタイル実現を優先し、左右の動きを止め、車高やキャンバーを自由に調整できる機構を盛り込んだ。これによって自分好みのローダウンスタイルでディスプレイできるようにしたのが特徴である。

 その仕組みは簡単で、足まわりを本物と同じ車軸ではなく、ロボットのように上下に動く関節構造とすることで、車高やキャンバー角を自由に付けられるってワケ。極端な例だが、映画に登場する飛行可能なクルマのように、タイヤを水平位置にセットすることもできる。

 現在、この機構が採用されているのは2021年8月発売以降の同シリーズのみ。だが、ホビーもプラモデルもノーマルよりもカスタマイズカーの人気が高まっている今、これから発売される新商品にも積極的に採用してほしいギミックだ。

誰もが知ってる「チョロQ」が7年振りにEV化で完全復活!?

タカラトミー「NEWチョロQ」

 タカラトミー(旧タカラ)の顔として、誰もが知っている「チョロQ」。これまで3000種類以上、1億5000個以上を世に送り出してきたデフォルメミニカーが、7年半振りに復活した(グループ会社のトミーテックでは、リアリティな造形を追求したチョロQ ZEROを2011年から継続販売中)。

 新しいチョロQは代名詞であるゼンマイ駆動ではなく、モーター駆動によるプルバックとしたのがポイントだ。じつはQステアやチョロQハイブリッド、そしてチョロQ Q-eyesといったモーター駆動モデルは過去に発売されている。リモコン操作、自動走行など従来のプルバック式チョロQとは異なる新たな遊び方を提案したが、いずれも短命に終わってしまった。

 そこで、新作は駆動をモーターとしながらゼンマイ駆動と同じプルバック走行を実現。つまり王道のチョロQらしさを現在の技術で上手に再現したというわけだ。従来のゼンマイ式では引いても真っ直ぐしか走らせられなかったが、モーターにはプログラミング機能が内蔵され、プルバックする回数で直進以外にもラムダターン(反転)、バックスピン(旋回)など走らせ方を変えることが可能だ。

 加えて、5回連続でプルバックするとプログラミングモードとなり、設定された3つのアクションを最大5回まで登録(プログラミング入力は音の違いで知らせる)でき、組み合わせ次第で自分だけのオリジナル走行を楽しむこともできる。

 また、別売りのコントローラーを使えば、直進、回転の2アクションを駆使して、自由自在に操ることができるなど、新世代のチョロQは見た目やプルバック走行こそ変わらないが、中身はQ極に進化。アイデア次第で遊び方は無限大なのだ。

ダイキャストと樹脂のいいとこ取りで限界を突破した革新のミニカー

オートアート「コンポジットダイキャスト」

 スケールモデルのミニカーといえば、金属素材の亜鉛を溶かして金型に流し込み成型するダイキャストと、合成樹脂をシリコン型に流し込み固めるレジンキャストの2種類が主流。

 ただし、前者は丈夫で重量感はあるものの、細かなディティールの成型は苦手で、精密感にはやや欠ける。後者は逆に樹脂なので修正も容易で、プロポーションに優れているが、ダイキャストと比べると強度や耐久性に乏しく、重量も軽めだ。一長一短ある2つの成型方法の欠点を解消するために、ホビーメーカーのオートアートが新たに取り組んでいるのが、コンポジットダイキャストなるモデル。

 簡単にいえばプラモなどで使われるABS樹脂とダイキャストのハイブリッドモデルで、インナーボディといわれるシャシーにダイキャストを使用し、その上に被せるシェルをABS樹脂としている。ABS樹脂はレジン樹脂同様にリアルでシャープなボディラインと細かいディテールの再現。そして、開閉機構を持たせても各パーツの隙間を詰められるメリットがある。

 ただ、開閉機構を持たせると樹脂のみでは各部が歪みやすく、長期間の動作で支持部分の耐久性に問題が出る恐れがある。そして何より剛性感や重量感はどうしても実現できない。そのため、ダイキャストを組み合わせる必要があるのだ。

 また、モデル用に独自配合した素材を使うことで強度、耐久性、耐候性で同じ樹脂素材のレジンを上まわれたのも、ABS樹脂を採用した理由のひとつ。また、ABS樹脂の採用に合わせて新たな塗料を採用。粒子を細かくでき、吹き付ける塗膜も薄くできるため、従来のモデルで見られた粒子のキラキラ感も少なく、厚ぼったさも最小限に抑えられるといいことずくめ。まさにミニカーの次世代を担うモデルなのだ。

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