サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

いまキャンプではヴィンテージがブーム! 揃えておきたい「コールマン」や「ファイヤーキング」などのオススメアイテムとは

ヴィンテージなキャンプ

アウトドアスタイルをワンランク高めるヴィンテージキャンプのススメ

 コロナ禍で、巷では「ヴィンテージ」が大きなブームになっています。上海でのロックダウンにより半導体不足となったことで、自動車やモーターサイクルの生産が縮小され、その反動で中古車や中古バイクの価値が驚くように高騰しています。また、腕時計や釣り道具、スニーカー、ジーンズ、シルバーアクセサリーなどは、新たなトレンドを追い続けることに辟易した人たちの急増で、価値が急上昇しています。その流れはキャンプにも波及しており、トレンドに左右されないヴィンテージなアイテムに注目が集まっています。

リサイクルショップの活用がヴィンテージキャンプを後押し

 では、どうしてヴィンテージなキャンプ道具が人気を博しているのかと考えると、そこには3つの理由が考えられます。まずひとつ目は、経済の低迷による支出金額の減少です。物価の上昇に対して収入が増えないいま、キャンプ道具に使える金額が少なくなったことでリーズナブルな「中古品」に手を出す人が増えたこと。ふたつ目は続々とリリースされる新型モデルの新製品攻勢に付いていけなくなった人や、メーカーの商品戦略に騙されなくなった賢い人が増えたことも挙げられます。3つ目は「映え」と呼ばれる、最新アイテムにはない個性的な見た目を重視する人が増えたこともあるでしょう。

 自分の身の丈に合ったキャンプを楽しむことがキャンプの本質だと気づき、無理をして新しいキャンプ道具を揃えることが「正解ではない」と考える人が増えたと言うことかもしれません。さらに、このムーブメントを後押ししたのがメルカリやヤフオクなどの個人売買が一般化したことと、セカンドストリートやハードオフなどのリサイクル専門店が続々と誕生したことも追い風になっているようです。その恩恵で手軽に中古品が売買できるようになり、中古品の延長線上にある「ヴィンテージ」が注目されていることは間違いなさそうです。

 ヴィンテージと呼ばれるキャンプ道具の魅力は何といっても時代に左右されない希少性でしょう。最新機種と比較すれば性能は劣るものの、古き良き時代のデザインや雰囲気は大きな魅力です。時代の最先端を追い続けるのも悪くはないのですが、ヴィンテージのアイテムで構成されたキャンプサイトは古民家で寛ぐような雰囲気を醸し出し、都会暮らしで疲れた人たちにとって憩いのスペースになっています。

ヴィンテージなキャンプ道具01:
コールマン製ガソリンランタン

 これから「ヴィンテージキャンプの世界に足を踏み入れたい」と考えている人に向け、最初に紹介したいのはコールマンのガソリンランタンです。その理由は製品の裏(燃料タンクの裏側)に製造年月が刻印されているので、自分や大切な人と同じ誕生日(製造年月)の「バースデーランタン」を探すことができ、バースデーランタンを手に入れればより愛着が湧くことは間違いありません。

ヴィンテージなキャンプ道具02:
カーミットチェア

 次に少々お値段は高くなってしまいますが、カーミットのチェアは雰囲気も良く高い人気を誇っています。「キャンプはイスから」と言われるようにチェアは重要なアイテムですから、清水の舞台から飛び降りるつもりでカーミットのチェアを手に入れてしまいましょう。同製品はカスタムパーツが多く、長く使っていても座面や背もたれを交換することで長く使い続けることができます。「何度もチェアを買い替える」というのも“キャンパーあるある”のひとつであり、最終的にカーミットに……というのであれば、最初から手に入れてしまう方が経済的なのです。

ヴィンテージなキャンプ道具03:
ミロ パーコレーター

 ランタン、チェアの次はコーヒーが湧かせるミロのパーコレーター。軽量なアルミ製のポットは希少価値が高い割には中古価格も安く、使い方も簡単で水とコーヒー豆を入れて火に掛けるだけなので初心者にも向いています。これでコーヒーを入れていると年配のキャンパーさんから「懐かしいねぇ」と言われるはず。

ヴィンテージなキャンプ道具04:
ファイヤーキングのマグカップ

 水筒ではスタンレーのアラジンも雰囲気があって良いと思います。ヴィンテージが手に入らない場合、今も同様のデザインで市販されているので安心。また、コーヒーを飲むカップもステンレスやチタンのマグではなく、雰囲気を重視するならヴィンテージのファイヤーキングがおすすめ。ジェダイのDマグやキンバリーは年代によって刻印が変わるので、自分の好みに合わせて探してみましょう。ファイヤーキングはヴィンテージ雑貨店でも扱っていることが多く、お気に入りの逸品を見つけることができると思います。

機能性が求められる主役級のテントはヴィンテージモデルを避けたい

 アパレルもヴィンテージの人気が高く、セカンドストリートやブックオフ、古着屋などではペンドルトンのネルシャツやアウター、パタゴニア、グレゴリー、ノースフェイス、シェラデザイン、パウダーホーンなどのヴィンテージウエアに出逢えるチャンスもあり、ブランドロゴの変遷などを参考に希少モデルを探し出す古着ファンも少なくありません。また、シューズも同様、半円タグや犬タグなどのレッドウイング・アイリッシュセッターなどを探すのもおすすめです。

 最後にヴィンテージでも避けるべきはテントやタープなどキャンプの主役となるアイテム。経年劣化や防水性の低下により強風で縫い目が裂けてまったり、思わぬ場所からの雨漏りなど、時代を経たアイテムはトラブルの原因が考えられます。自分で補修・メンテナンスができるのであれば問題ありませんが、そうでない場合にはヴィンテージを避け、同様のデザインを持つ最新モデルを手に入れることをおすすめします。

* * *

 そのほかにも年代物のコールマンのツーバーナーも人気ですが、ポンプカップ、ジェネレーターなどの消耗品を確認・交換し、しっかりと使えるようにメンテナンスを施しましょう。ヴィンテージは手が掛かると思いがちですが、逆に言えば消耗品を交換すれば長く使えるということでもありその手間もヴィンテージの楽しみでもあるのです。古き良き時代のキャンプ道具に囲まれ、のんびりと過ごす至福の時は何ものにも代えがたい充実感を与えてくれるはずです。

モバイルバージョンを終了