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ラリージャパンの前哨戦だった全日本ラリー選手権最終戦、王者ヘイキ・コバライネンがタイトルを獲得!

#1 AICELLOラックDL速心FABIA(ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組)

ハイランドマスターズ2022は好天の下で開催

 全日本ラリー選手権最終戦となる「第49回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2022」が2022年10月15日(土)~16日(日)の3日間、岐阜県高山市周辺で行われた。ギャラリーステージの一部ではダート路面があるが、基本的には舗装路面(ターマック)で開催。12のスペシャルステージは、約70kmに設定されており、総走行距離は約370kmとなる。

 今年はまだ紅葉も進んでおらず、落ち葉も少なめなコースとなっていた。当初、天気予報は下り坂となっていたが、その予報は後ろにずれていき、2日間ともに好天に恵まれた。全日本ラリー選手権では、この最終戦を前に、すでにJN3クラス以外のクラスでは今シーズンのタイトルも決定している。

 全日本ラリーJN1でタイトルを獲得した王者ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(AICELLOラックDL速心FABIA)が最終戦もしっかり走り切って、シーズン6勝目を挙げることとなった。なお2位には、奴田原文雄/東 駿吾(ADVANカヤバKTMS GRヤリス)、3位に勝田範彦/木村裕介組(GR YARIS GR4 Rally)が入る結果となった。

 タイトルが決まっていなかったJN3クラスは、竹内源樹/木村悟士組(YH CUSCO 大阪冷研 BRZ)が、北海道のグラベルラリーで2連勝していた山本悠太/立久井和子組(Sammy K-oneルブロスYH GR86)を下してタイトルを決定した。

全日本で活躍するトップラリードライバーたちがこぞって参戦

 全60台がこの全日本ラリー選手権最終戦に参戦したわけだが、なかでも注目なのが、約ひと月後と迫ったラリージャパン2022に参戦を目論むチームの存在。ラリー2では、シュコダ・ファビアR5のヘイキ・コバライネン/北川紗衣組や福永 修/齊田美早子組、全日本ではスバルWRXを駆る新井敏弘/田中直哉組はシトロエンC3ラリー2に乗り換えてこれに参戦するなど、全日本で活躍するトップラリードライバーたちがこぞって参戦することになる。

 また、今回のハイランドマスターズ2022に、参戦予定の車両を持ち込むチームもあった。ラリー2の新井組と同じシトロエンC3ラリー2を持ち込んだのが今井 聡/厚地保幸組(AKM・MOTORSPORTS・C3R5)。残念ながらSS9でリタイアとなってしまったが、今井 聡/竹原静香組でラリージャパンへエントリーをしている。

 そして、ルノー・クリオ・ラリー5を今回持ち込んだのが国沢光宏/木原雅彦組(ClioRally5日本名LUTECIA)。まだまだシェイクダウン状態のようだが、ラリーを終えて国沢選手は「このクルマ、基本的にはセットアップできないんですけどね、いろいろチームが考えてくれてすごく走りやすくなってきました。ただ、バネも減衰も硬いんだよね。もうちょっと走れば少しこなれてくるのか、よくわからないけれど、それを期待しているところ」

「今回のラリーでは他のチームはみんなタイヤ8本くらい使ってたけど、こっちは最後まで同じタイヤで走ってるから、新品タイヤをしっかり投入していけば、最初セットアップができていなかった部分も考えると、今回のタイムよりも80秒~100秒くらい速いのが実力かなと思う。でもね、ほんと楽しい。リーズナブルだし、ホモロゲーションで縛られててイジったらアウトなのでみんなイコールコンディションになるから、楽しいと思うよ。(ラリージャパンに一緒に参戦するはずだった)シトロエンのC3もいなくなっちゃって(SS9でリタイア)残念だったんだけど、ひと月後、とにかく今日と同じようにクラス優勝できるように頑張ります」とコメントしてくれた。

 ラリージャパンはFIA世界ラリー選手権(WRC)最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」は、2022年11月10日(木)〜11月13日(日)の4日間、愛知県・岐阜県の両県で開催となる。

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