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ダットサン「240Z」に三菱「トライトン」も参戦! 日本人も多数参加のアジアクロスカントリーラリーのマシンがタイに集結【AXCR2022】

通常の8月のラリーと比べると圧倒的に日が暮れるのも早い。事前の車両整備にも照明が欠かせない

11月21日~26日にかけて開催

 2022年11月21日(月)の車検日を前に、アジアンクロスカントリーラリー2022のサービスパークとなるタイ王国ブリーラムにあるチャーン・アリーナ前にある広場には、続々と車両が到着した。年に一度のアジア最大のラリーレイド競技に参加する参戦者とそのチームスタッフが集結している。

 アジアクロスカントリーラリー(AXCR)は、東南アジアを中心に開催されるFIA・FIM公認国際クロスカントリーラリーのひとつ。1996年に初開催し、以後毎年8月に開催されてきたが、2020年、2021年とコロナ禍の影響で開催はキャンセルとなった。

タイ~カンボジアの1450kmを走破

 3年ぶりとなる本大会は、11月に開催日程が大幅に移動され、11月21日に開幕。ブリーラムにあるチャーン・アリーナ・スタジアムでセレモニアルスタートから始まる。ブリーラムを拠点に4日間を走破し、5日目には隣国となるカンボジアへ移動する。

 6日目の最終日はアンコールワット観光の拠点であるシェムリアップでゴールを迎える。今回の総走行距離は約1450kmと、同ラリーとしては短めのコース設定となる。そこへ、タイ、日本、マレーシア、韓国、台湾、カンボジアから四輪部門32台、トラック部門1台に、サイドカー部門2台、二輪部門21台の合計56台がエントリー。また、ピックアップトラックやSUVが中心だが、ダットサン240Zが、アドベンチャーチャレンジとして別枠で走行する。

 日本国内では秋の紅葉シーズンも終わり、冬の季節となっているが、まだまだ南国タイ王国は最高気温が30を超える日々。このレーススタートを前に、各チームが、タイ王国ブリーラムのチャーン・アリーナ・スタジアム脇のサービスパークとなる駐車場には、その前週末から続々と車両が搬入されていく。

三菱ラリーアートからは3台の「トライトン」が参戦

 真っ先に車両を持ち込んだのは、元GPライダーで今年13回目のAXCR挑戦となる青木拓磨がドライバーを務める「#108 FORTUNER GEOLANDAR Takuma-GP」。トヨタ・フォーチュナーというアジア地域で販売されているSUVで、TOYOTA GAZOO Racingインドネシア、およびTCDアジア・パシフィック・インドネシアのサポートを受けての参戦となる。

 このチームにはもう一台、「#116 FORTUNER GEOLANDAR Takuma-GP」との2台体制となり、この116号車にはダカールラリーに参戦している塙 郁夫/染宮弘和組が乗り込む。

 また、ほかにも、TRDが5台を持ち込んだ。こちらには、3台のタイ人チームとともに、日本から「#135 WÜRTH TRD Hilux MSB Tras135(新田正直/松井 勉組)」と「#123 ARTA Autobacs Rally Team(増川 智/竹藪英樹組)」の2台のトヨタ・ハイラックスが参戦する。

 SRS-OSAKA Welport Rally Teamは3台体制で挑む。#120 トヨタ・ランドクルーザー300GR-Sには飯島祐一/中辻圭祐/東野眞伸組、#128 いすゞD-Maxには山崎元彰/佐野智樹組、#133 三菱パジェロスポーツに杉本達也/青木孝次/佐藤恭平組がそれぞれ乗り込む。

 今回ジムニーでの参戦は#132 eArk sports WRT(夷藤新基/里中謙太組)となる。また、もうひとり、#107 Ford CarForLifeIronman Teamのコ・ドライバーとして西山和俊が乗り込む。

 三菱自動車工業が技術支援するチーム三菱ラリーアートからは3台の「トライトン」が参戦する。こちらにはタイおよびインドネシアの乗員が参戦することとなる。

 アジアクロスカントリーラリー2022は11月21日(月)にセレモニースタートのあと、スーパーSSをこなし、翌日から26日(土)までSS650km、総移動距離1450kmのラリーレイドがスタートする。

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