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2014 年間ランキング 第3位

荒井裕一サンご一家

荒井裕一サンご一家

年間ノミネート36台の中に3台も食い込んできたチンク。で、その勢いをそのままに年間3位にランクインしたのが荒井サンの愛車だ。
この作品の白眉は、王道アプローチのなかに遊び心を自在に織り交ぜて完成度を高めていることだろう。基本的な手法は、正統派エアロメイクで、キャビンのコーディネイト、オリジナリティを打ち出す仕掛けなど、スタイルアップの教科書としても参考になるポイントが多い。その意味ではとてもインプ的な仕上がりだ。それもそのはず、荒井サン、かつてはCR-Xやオデッセイなどホンダ車を乗り継いで、そこから輸入車にシフトした車歴を持つ。スタイルアップのコンセプトは『現行アバルトとはひと味違うチンクのスポーツモードを表現したい』というモノ。年齢的にもギリギリ知っている(ルパンIII世とかもあり)ご先祖チンクや当時のアバルトの粋をイマに表現したいというアプローチだ(実際、荒井チンクにはサソリは一匹もいない)。
さらに荒井サンがこのエアロボディをブラッシュアップしている点は、色使いの巧さ。ボリュームを伝えてくるイエローはそのままだと膨張色でメリハリがない。そこでブラックを効果的に使って立体感、奥行きを表現している。月間No.1の時にはTE37というレアなコンビだったホイールはROTAにチェンジ。コレ、いかにも70年代のハヤシレーシングなノリでレトロモダンなチンクにハマっている。イエローのボディボリュームと、短足な感じがクルマのキャラをよく現している。

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