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1日数本しか製造できないプレミアムホイール「GC-0100s」

モータースポーツで培った「プロドライブ」の技術
絶対的な性能を確保しつつ、見た目も重要な要素

WRCなどでもお馴染み「プロドライブ」。同社がリリースする「GC-0100s」は、性能とファッション性を高次元で両立するホイールだ。
その誕生は、まさにトライ&エラーの連続……。「GC-0100s」は、発表から1年以上の期間を経て、ようやく産声を上げる。製品をリリースするサイクルとしてはイレギュラーな展開といえるが、そこには「カッコ良さへの飽くなき探究心」があった。

Prodrive CG-0100s

9万4000円(19×8J )〜14万7000円(20×11J)/本(税別)全108サイズ

プロドライブは、イギリスを本拠とし、WRCをはじめとするモータースポーツで活躍するレーシングチームとして名を轟かすが、国内ではプロドライブジャパンが手掛ける高性能ホイールのブランドとしても広く認知されている。鍛造ホイールを基本とし、レーシングという過酷なシチュエーションでも音を上げない信頼性の高さ=プロドライブのイメージをそのまま反映している。

プロドライブジャパン ホイール企画部 鈴木俊平氏
「リムエンドに設けたすり鉢形状とp-linkerによるフローティングデザイン。二面性を持たせることで奥行きと立体感を表現しています」

「カッコ良さには内面的なものと外面的なものがあると思います。モータースポーツをバックボーンとするプロドライブという響きは、まさに内面的な部分なわけです。
ただ、ホイールは視覚的な要素といいますか、見た目も当然重要です。
内面、外面のどちらもカッコ良ければ本当は言葉なんて要りません。常にその究極を目指し、デザインしています」。
こう語るのはデザイナーの鈴木俊平氏。GC-07Jから開発に加わり、これで6作目。GC-0100sは10本スポークの意匠に加え、特徴的なpリンカー(アルミ削り出しエクステンション)をあしらう鍛造1ピースホイール。pリンカーは前作のGC-05Nで初採用し、これで2作目となる。

p-linker装着によるリムエンドが少し落ちる造形はデザインのアクセントに。浅いアングルから見るとその複雑さがわかる

信頼性の高さはそのままに加えられた「遊び心」

「プロドライブは強度や剛性といった鍛造ホイールならではの信頼性の高さが大前提にあるわけですが、これで終わってしまっては既存品と同じです。鍛造でプラスαが何かあるのではないか、と模索し、トライしました。ただ、鍛造ホイールは駄肉を削り取る作業をするのがセオリーなのに、なぜ余計なパーツを付けるの!? と(笑)。矛盾しているわけですが、これは僕としてはカッコ良く見せるための〝遊び心?なんです」と鈴木氏。

フラットに近く落ち込みの少ないフェイス面とナット部からいきなり落ちるセンターボア。コンケイブの深さを強調する

品質面への取り組みがあり、結果として時間を要してしまったが、苦労は報われ、過去に例を見ない性能とデザイン性に優れた作品がGC-0100sなのだ。
フローティングのようなスポークエンドを見せるpリンカーと、すり鉢状のリムエンド形状、フラットコンケイブなど先進性の高い意匠を採用。また、カラーリングにも徹底した拘りがあり、設定色のひとつ、オルタナティブゴールドの淡いゴールドはタイヤとのマッチングを考慮したさじ加減となっている。

なお、「GC-0100s」はそのこだわりのデザインなどから1日に数本しか生産できないゆえ、受注生産となっている。

p-linker装着によるリムエンドが少し落ちる造形はデザインのアクセントに。浅いアングルから見るとその複雑さがわかる

プロドライブジャパン TEL03-3563-6926 http://www.prodrive-japan.com/

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