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チューニングカー18台が雨の富士スピードウェイで頂上決戦!

軽量ボディと4WDのトラクションを活かし
ランサーエボリューションがトップタイム

毎年に開催されている「HKSプレミアムデイ」の目玉企画である「オプション 富士スーパーラップ」。
マシンのレギュレーションは一応あるが、車種とか排気量とか一切関係なしに、「だれが一番速いのか?」という単純明快なタイムアタックだ。

2015年までは毎年1月に開催されていたが、今年は4月24日に静岡県・富士スピードウェイで開催された「モーターファンフェスタ」の一つのプログラムとなった。前日の23日にもタイム計測は行われたが、4月ということもあり、気温が高くラップタイムは伸び悩む。さらに24日は「朝方から晴れ」という天気予報に反して、スーパーラップが行われた午前8時頃は雨脚が強くなるばかりだった。
最速マシンの判定は2日間のタイムで決まるのだが、このような悪天候も重なり後日発表となった。

取り急ぎ、4月24日に走行したマシンのタイムを紹介しよう。

「エスコート」ランサーエボリューションIX
1分58秒795

見てのとおりボディ外板をカーボンに換装。フロントまわりの他、ドア4枚にトランクリッド、GTウイングはすべて軽量化なカーボン製で、ロールゲージでボディ剛性のアップしたマシンだ。4G63型2リットルエンジンは2.2リットルにアップ。GCG製GTX3582タービンを搭載し、過給圧2kgで最高出力は700psを発揮する。強力なダウンフォースと積極的にアクセルを踏める仕様としたハイバランスマシンだ。

「HKSレーシング」GT-R
2分1秒735

チューニングパーツメーカーの「HKS」が製作したワークスマシン。GT1000+キットが投入された4.1リットルエンジンは1300psを発揮。軽量化したとはいえ、他のマシンに比べるとヘビー級のボディはウェット路面でその実力を発揮しきれなかった。タイヤは横浜ゴムの新作タイヤ「アドバンA08B」を装着する。

「C&Y SPORTS」フェアレディZ
2分2秒213
Z32型フェアレディZにトヨタ製2J型直6エンジンを搭載。ボア&ストロークアップで、排気量は3.6リットルまで拡大。ボルクワーナー製EFR9180タービンで1000psを発揮する。FRながらもトータルバランスの妙から好タイムを記録。
「Reverse」スカイラインGT-R
2分4秒415
搭載するRB26型直6エンジンは、2.8リットルまでアップ。HKS・VカムとGT2530タービンを搭載し、SEEDのエキゾーストなどを採用してフルチューンの720ps仕様。ミッションはゲトラグ製6速に換装。しかしエアコンなどを装備する通勤快速。

「Revolfe S.A.」
スカイラインGT-R
2分5秒635
HKSの2.8リットルキットをT88タービンで800psを発揮。GT500マシンと同じap製ブレーキを採用する。オリジナル設定のアラゴスタ製サスを装着
「アートテック花塚」
スカイラインGT-R
2分6秒767
どんなユーザーでも作れるライトチューンをコンセプトに限界に挑んだ450ps仕様。タービンはHKSのGT2530を搭載する。乗りやすさを重視したセッティング。
「スクリーン」
フェアレディZ

2分7秒303エンジンは、JUN製の軽量I断面鍛造コンロッドなどで3.9リットルまでアップ。カムや吸排気系、cpuの書き換えでNAながらも404psを発揮する。

「Kansaiサービス」
GT-R
2分7秒370HKSの4.1リットルキットにオリジナルのエアロキットを装着し、エンドレス製の大径ブレーキローターを装着。オリジナルLSDの設定を変えてアタック。
「ガレージマック」
GT-R
2分7秒377吸排気系と駆動系も含めて冷却系をしっかりと強化した正統派のブーストアップ仕様。足まわりあH、HKSハイパーマックス4SPにアーム類をすべて交換している。
「アウトトラッシュ」
RX-7
2分8秒066ストリートからサーキットまでを楽しめる仕様というが、エンジン内部までしっかり手が入れられ500psを発揮。ポートタイミングなども変更。ドアはFRP製

「Pro Shop FUKUOH」
RX-7
2分8秒624HKSのTO4Zタービンを搭載して550psを発揮。フロントにはカナード、ワイドボディキットでトレッド拡大とスパルタンな出で立ちだが、トータルバランスを重視してセッティング。
「エスプリ」
GT-R
2分11秒915HKSの鍛造ピストンとコンロッドを投入し、GT1000タービンをプラス。950psを発揮する。ブレーキはエンドレス製の大容量タイプに換装し、ZEALサスペンションキットを装着
「スコーチコーポレーション」シルビア
2分14秒839リヤサスはダブルウィッシュボーンに変更し、前後トレッドを拡大などノーマルの面影はほとんど残していない。しかし、筑波サーキット最速やWTAC2014に参加など実績は十分

「RS PANTER」
RX-8
2分18秒556HKSのGTS8550スーパーチャージャーを搭載し320psを発揮。オーリンズ製SPサスやオリジナルマフラーを装着する。ストリートからサーキットまでを1台で楽しめる究極仕様だ。
「カーステーションマルシェ」BRZ
2分22秒114HKS製スーパーチャージャーで309psまでパワーアップ。市販パーツを使い、オリジナルセッティングのZEALサスペンションを装着。しなやかな乗り味を実現する大人の設定だ。
「t-get」
スカイラインGT-R
2分22秒1762.7リットルキットにHKSのT51R KAIタービンをセットした800ps仕様。OSのシーケンシャルミッションを搭載する。ドア、トランクはカーボン製に変更し軽量化を施す。

「ガレージ トータル」
NSX
2分24秒241ルートKSのカナード、サードのリヤウイング装着。ブレーキはブレンボ製320Φローターとキャリパーに換装。エンジンは吸排気系を交換し、F-CON V Proで入念にセッティングされている
「オリジナルランデュース」
86
2分27秒337HKSのGTS7040Lスーパーチャージャーを搭載し最高出力は550ps!最高速は250km/hというモンスターだが、そのパワーを後2輪ではウエット路面に伝達できなかった。

(写真:重信直希/小林 健)

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