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「ロブソンレザー」ステアリング張り替えの妙技

手に触れる部分だから精度が必要
高い技術力で作り上げる最高の手触り

単純に使用する素材が良いだけでは成り立たない。
そのひとつが『ステアリング表皮の張り替え』だ。
車種ごとに異なるデザイン。その表皮張り替えは、
人の手でしか行なうことはできない。
しかも、常に手が触れてる部分ゆえ、高い仕上がり精度が要求される。
使用する材質と高い仕上がり精度を誇る「ロブソンレザー」の作業現場に密着取材した。

ヘタったステアリング表皮を張り替え、さらに純正以上のハイクオリティな素材で質感をアップする『ロブソンレザー」。そのクオリティの高さは、6月12日に『純正以上のクオリティの本革を使用する「ロブソンレザー」』で紹介したとおり。
記事の中で、「本革ステアリングの張り替えは、一本一本、熟練の職人がハンドメイドで張り替えていて、ステッチも手縫いで行っている」と記した。
今回は、その張り替え作業工程編を”動画”も含めて初公開。
とにかくスピーディでありながら、もの凄く丁寧なことに驚かされた。

まるでメスを入れるかのようにカッターで切り開く

クルマから取り外されたステアリングは、単体で作業台の上に置かれ……

おもむろにメス! いやカッターで周囲を切っていく。
そしてメリメリと背開きに!

張り替えなのだから当然古い表皮を剥がすところから作業が始めるとは思っていたが、まさかカッターでザクッと剥がすとは……。

ちなみに、このステアリングは日産R32型スカイラインGT-Rの純正。
この張り替え作業を行ってくれた「ロブソンレザー」が、東京の下町(江戸川区)にあるからか、ウナギのように、背開き(武士の町、江戸では腹から裂くのは嫌われた)にしているわけではない。

ステアリング脱皮シーン動画でスタッフの方が話しているように、R32型スカイラインGT-Rの純正ステアリングは背割りしないと表皮を剥がした後が大変なのだとか。そのような豊富なノウハウも技術のひとつだ。

そして、きれいに表皮を剥かれたステアリング本体と、脱皮した古い革(長年、疲れさまでした)。

ロブソンレザーでは、主要車種にはすでに型紙が用意されている。だが、念のため、この段階で一本一本細かく採寸。実車合わせしている。このひと手間が、仕上がりのフィット感を左右するところ。


ステアリングのカタチに合わせて革を裁断
一つずつ丁寧に縫い合わせていく

専用治具にステアリングを固定し、新しい本革のフィッティング作業へ。
手際よく、裁断された本革は、ミシンで円形に縫い合わされる。

新しい革を、ステアリングに被せて、皮革用のボンドを塗布。

 

最後は、ステッチを手縫いで仕上げる。(写真はヨーロピアンステッチ)

 

これで完成!

実際に作業を目の当たりにすると、レザーの質の良さもさることながら、これは職人技がモノを言う世界だというのがよくわかる。
ちなみに、ステアリングの張り替えは3万円前後。ステッチや使用する革によって価格は異なる。

このクオリティなら、これからあと20年、このステアリングを握れるだろう。
ホンモノって、やっぱりこうして、ホンモノの職人、ホンモノの仕事からしか生まれないってことを、クルマ好きの読者諸兄にも知ってもらいたい……。

ロブソンレザーの張り替え作業を支える、凄腕の女性スタッフの皆さん

ロブソンレザー TEL03-3656-6477 http://www.robson-leather.co.jp/

(レポート:藤田竜太 撮影:増田貴広)

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