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【DIY】”剥がせる塗装”で気軽にイメチェン

スプレー式でカンタン塗装
スモークタイプまで登場!

スプレー式の“剥がせる塗装”は長足の進歩を遂げている。
中でも最大のトピックスはグロススモークスプレーの登場だろう。
下地の質感が透けて見えるため、メッキパーツに吹き付ければブラッククロームに、テールなどのレンズ類に吹けばスモークレンズに大変身する。下地処理なしで手軽に塗れて、最終的には剥がして元通り。そんな塗装がDIYユーザーに衝撃を与えたのはもうずいぶん前のこと。

塗装後

現在のスプレー式”剥がせる塗装”は、メッキパーツや樹脂レンズにも使える。
「シンナーを使っていない水性タイプなので、たとえ樹脂製のレンズでも傷めることがないんです」と「TSM」の岩井さんは語る。

ただし、塗装に関しては注意点も。
油性の場合はシンナーの効果で表面が平滑にならされていく性質を持つが、水性にはそれがない。
そのため重ね塗りする際も1回目からたっぷりと(垂れない程度に)塗る必要がある。
油性と同じようにパラパラと吹くと、表面がキレイに仕上がらないことがあるので気をつけてほしい。

塗装前

メッキグリルにフィルムスプレーのグロススモークをかければ、簡単にブラッククローム化が可能だ。
しかも車体からグリルを外してしまえばマスキングも必要なく、基本的には塗るだけでOK。
変貌感の強さを考えても、メッキ類のブラッククローム化の第一歩としては最適。もちろん同じ手順でメッキエンブレムやメッキピラーもブラッククローム化できる。

液体フィルムスプレー 水性
グロススモーク
価格:3680円(税別)
内容量:400ml
半透明の黒色をした“はがせる塗料”。塗り重ねる量と回数によって黒の濃さを調節できる。水性のため樹脂パーツにも使える。
液体フィルムスプレー 水性
グロスクリア
価格:3680円(税別)
内容量:400ml
同じくフィルムスプレーの透明バージョン。こちらは何度塗り重ねても色は付かない。見た目を変えるよりも“保護力アップ”などに最適。

外装を塗るなら油性タイプもオススメ

外装を塗るなら、油性の「塗ってはがせる ラバースプレー」もオススメ。こちらは下地が透けない「一般的な塗装に近い感覚」で楽しめるのが特徴。ボディやホイールでも色で遊べてしまう。

ボンネットダクトのフードを塗装した例。差し色としてワンポイントで使うと、クルマのオシャレ感もアップ。もちろん最後ははがして元通りにできる。
塗ってはがせる
ラバースプレー 油性
価格:3685円(税別)
内容量:400ml
カラー:マットブラック、マットホワイト、グロスクリア、マットレッド、マットクリア、マット蛍光グリーン、マット蛍光イエロー、マット蛍光ピンク、マット蛍光オレンジ、マット蛍光ブルー、マットゴールド、マットシルバー
※パッケージ及びカラーラインナップは変更の可能性アリ

“剥がせる塗装”スプレーでグリルを塗装

1:グリルを車体から取り外す

グリルを塗装する場合、脱着工程とマスキング&塗りやすさを天秤にかければ、断然外した方が楽チン。そこで、まずはグリルを取り外す。

2:グリルの表面を丁寧に脱脂する

パーツクリーナーを使純正い、塗装する面を脱脂。この時、必ずメッキを傷めないものを選ぶこと。フィンの間なども忘れずに拭こう。

使用工具
ウエス/パーツクリーナー

 

【ココ注意!!】
水滴は失敗の元!必ず全て拭き取る

塗装をする前に汚れを落とすために洗車という場合、しっかり拭いたようでも細かな水滴が隙間に残っていることがある。この水滴が、塗料垂れの原因になる。必ず完全に乾いてから塗装すること。

3:グリル塗装の1回目

グリル全体を覆うように1回目の塗装。垂れないようツヤが出るまでたっぷりと吹く。側面まで塗っておくと、塗膜の強度がアップする。

 
【ココ注意!!】
黒にスモークなら目立たない!塗り分けせず施工

今回塗装した撮影車のグリルはトップがメッキ、奥がブラックの2色構造。黒地にブラックスモークを塗っても目立ちにくいことから一緒に塗ってしまうことに。その方が作業も楽だし塗りやすい。
しかも、メッキとブラック部分にミゾすらない。そのため、マスキングするよりも一緒に塗ってしまった方がキレイに仕上がる。

フィンの奥や裏側まで塗料が届くように吹き付ける。きちんと膜ができるように、垂れる直前までたっぷりとスプレーする。

4:1回塗ったら乾燥させる

全体を塗ったら1回目の塗装は終了。しっかり乾燥させる。天候や気温にもよるが、目安は30分程度。もし心配ならもう少し長めの時間、乾かしておこう。

【ココ注意!!】
塗装面にヒビのような筋!? これは乾く前に上塗りしたのが原因

2回目の塗装と乾燥。その後グリルを確認すると「なに? このヒビのような筋!!」。
これは1回目の乾燥不足が原因。2回目の塗膜が乾いて収縮する際に、1回目の塗膜が引っ張られて筋のようになってしまった。
こうなると再度塗装し直さなければダメ。早く塗りたいのはわかるが、十分に乾燥させよう。

5:1回目の塗装がしっかり乾燥したら2回目の塗装

1回目の塗装で周囲に飛び散った余分な塗料を触って完全に乾いていたら、2回目の塗装を行う。グリルを平行に缶スプレーを動かし、塗っていくと良い。

6:完全乾燥させて塗装終了

2回目で色がしっかりと乗ったら、あとは完全に乾燥させるだけ。半日ほど放置し(天候・気温次第だが目安は4〜5時間)、車体に付ける。

塗膜はもちろん簡単に剥がれる!!

塗装が完全に乾いたあとは、端の方をツメなどでカリッと削っればそこから塗膜をペリペリと剥がすことができる。ガッツリと塗っても、元に戻すのはとっても簡単!! 失敗してもリカバーはできる。

重ね塗りって何回すればいいの?
【ブラックメッキ編】

今回のグリル塗装は2回の塗装でフィニッシュ。
モノによってはもっと多く重ね塗りすることもあるが、下地の金属感を活かすなら2回の色が最もバランスが良かったからだ。もっと黒くしたい場合は回数を増やせば良い。
未塗装と塗装後を比較すると、塗装2回でもでもかなり黒っぽくなっているのがわかるはず。実際、見た目はもっと違う。

上が未塗装で、下が2回の塗装。その差は歴然!

TSM TEL0120-995-759 http://sdesign.tsm-group.jp/

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