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クルマを蝕む「錆」は小さくても早期対応を!

平成初期のクルマは要注意!
意外にもボディの中は錆びている

高温多湿の我が日本で、一台のクルマを長く愛するための最大の敵は、錆(と税金)。
自動車メーカーの防錆技術も年々向上していて、昭和のクルマはよく錆びたが、平成以降のクルマは10年ぐらいではほとんど錆びない。
しかし、湿気と酸素と鉄のあるところは、常に錆びるリスクがあり、1990年代以降のクルマにも、そろそそ「忍びよる黒い影」ならぬ、「忍び寄る赤い錆」が……。

ボディリペアの専門家によると、同じ赤錆でも、進行性の錆と進行しない錆があるとのこと。
厄介なのは当然前者で、パネルの合わせ面など水分・湿気が貯まりやすく、乾きにくい箇所が進行性の錆びになりやすいという。

錆への対策として考えられるのは、まずは早期発見。
そして錆の進行を抑えるために、防錆剤を塗布したり、劣化したコーキングやパッキン、シールの補修、溜まった泥や汚れの除去、各部のボルト類の増し締め、調整などを行うのが一番。
かなり錆が進んでしまっている場合は、錆びた部分を切除して板金修理するか、重傷ならパネル交換にんなってしまう。

古いクルマは、ボディ系の純正パーツも高騰、さらには製造廃止という問題もあるが、ボディのリペア技術も進化、改善されているので、ある程度、錆が進行してきても、決してあきらめる必要はない。
まずは、技術と経験豊富なボディショップに相談し、どこまで錆が進んでいるか、どこから手を付けるべきなのか、そのタイミングは……といったことを確認することからはじめよう。

また、錆の進行を抑制するケミカルとして、赤錆を黒サビに転換する「転換剤」にも注目が集まっている。
業務用から、お手軽なDIY用まで、いろいろな種類が揃っているので、これらを利用するのもひとつの手だ。

ただし「転換剤」は、あくまで錆の進行を抑制するケミカルなので、転換剤を塗る=錆び対策完了というわけではない

筆者も、比較的メジャーな転換剤を、錆びが出てきたワイパーワームに塗布したことがある。塗る前に、錆をサンダーで磨いて落としておいたが、1年も経たないうちに、再び赤錆が……。
効果の持続性という意味では、その前に塗った缶スプレー(艶消しの黒)と大きな差は見られなかったことも参考までに報告しておく。

クルマの部品の中でも、ボディだけは交換できないので、錆はどうしても放っておけない。
しかし、板金修理まで考えれば、打つ手はあるので、古いクルマのユーザーは、「無病息災」ではなく、「一病息災」の精神で、慌てず、じっくり愛車と向き合っていこう。

(レポート:藤田竜太)

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