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トヨタ純正オカルト「アルミテープ」購入方法と公道で実装テスト

純正パーツ番号で注文すれば
カンタンに購入することができる

オカルトパーツとも言われた「トヨタ純正アルミテープ」。ボディに貼るだけで、ハンドリングが変わるという。
装着車種やドライバーの感度などによって、その効果はあるとかないとか。しかし、ちょっと感度の高い人なら体感できるはずだ。
そして、トヨタ純正ということなのでディーラーでも購入できるが、「モールテープ」といって「車種は?」など質問されて、なかなか目的のパーツに辿り着けない。ディーラーに限らず、トヨタの純正パーツを扱えるショップなどで部品番号で注文するとカンタンだ。

トヨタが出願したアルミテープに関する特許の内容をカンタンに説明すると、クルマのボディに帯電する静電気を放電することで、空気の流れをスムースにして本来の性能を発揮させるということ。

なぜ、クルマのボディに静電気が帯電するかというと、空気とボディが触れあうのが原因だ。
極端なことを言えば、空気が流れれば静電気は発生する。
「塗装をするときエアコンプレッサーでスプレーガンに空気を送るだけで静電気が発生します。その状態でボディに塗料を吹いたら、静電気で呼び寄せたホコリが塗膜面に付着して後処理が大変です。そう考えると、クルマが走行すると静電気が発生するのは理屈としてありますね」と言うのはこのアルミテープの取り寄せをしてもらった大阪府門真市の田中オートサービスの田中代表。塗装器具には、20年以上前から静電気の発生を抑制する装置が付いているそうだ。じつは、このアルミテープ。80系ノア&ヴォクシーが登場した頃からバンパーの裏側に貼られていた。
当時は、このテープの効果が発表されていなかったので、貼付されている意味が不明だった。
だが、トヨタとしては効果があると確信していたわけだ。レクサスRXなどにも装着されている模様。

文字転写タイプステッカーを貼る要領で
カンタンに貼付できるアルミテープ

テスト車は前面投影面積が大きく空気抵抗の大きそうな先代モデルのトヨタ・ノア。
バンパー裏側の左右にアルミテープを装着することにした。貼付場所はとくに指定はないが、静電気が溜まりやすいところとのこと。雑誌などではバンパー外側に貼っている例があるが、ようは放電できれば良いので裏側でも問題ない。むしろ、テープ表面が汚れにくい裏側のほうが、放電効果が維持できるようだ。作業は、外したバンパーの裏側で装着面を脱脂。あとは、抜き文字タイプのステッカーを貼る要領でアルミテープを貼付する。 貼付前と後で走行フィールの違いは、レーンチェンジで感じられた。
貼る前は、直進性が強すぎてハンドルを切り始めるところで抵抗感があった。
それが、貼付後は素直にハンドルが転舵できるようになったのだ。

その効果は、ハンドルをグッと力を入れて握りしめたり、転舵する速度が速い(スパッとハンドルをきる)ような運転をする人は感じにくいかもしれない。
それほど微妙な違いかもしれないが、スムースな運転ができる人ほど違いは感じられる。

100均一ショップで購入したアルミテープでも効果が得られるというので、コチラも実験。
フロントウインドウのAピラー根元やステアリングコラムに貼ってみた。

一番効果を感じやすいのはステアリングコラムだ。
その違いは、厚いゴム底の靴で歩いているのと底の薄いトレーニングシューズくらい。
ノアは、もともとがステアリングのダイレクト感に欠けるのだが、アルミテープを貼付しているとハンドルに路面状況がわかりやすくスッキリとした手応えに変わったのだ。
これは、同じ路線上でテープを貼ったり剥がしたりを1kmくらいで繰り返した印象だ。

ピラーのテープに関しては、直進安定性が増したように感じるが、その違いはあまり感じられなかった。
ちなみに、テープはそのまま貼ってもよいが、純正パーツのように短冊状にしたほうが、縁の長さが採れるため放電性能は高くなるという。

走行状況が異なるとわかりにくいかもしれないので、未装着状態で走った道を同じようなペースで再度走行して比較してみると体感できるだろう。
また、車種によって体感できる貼付ポイントは変わる可能性もある。だが、総じてバンパーは効果が高そうだ。

トヨタ純正パーツで部品番号は75895-28010。モールテープと呼ぶらしい。価格は1枚530円(税別)。

田中オートサービス TEL072-883-5886 http://tanakaauto.com/

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