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0円からできる予算別「猛暑対策」6つ

クルマの猛暑対策の基本は
車内温度の上昇を抑制!

今年の夏は(も?)天気予報で猛暑となると言っています。
駐車中はもちろん、走行中でも真夏の太陽の日差しがガンガン車内に入ってきます。
そんな厳しい暑さを少しでも和らげるには、車内温度の上昇を抑えることが基本です。
では、0円からできる「猛暑対策」を予算別にご紹介。

【予算0円】
日陰を選んで駐車する

「なにを当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、猛暑対策の基本は車内(クルマ)を熱くしないようにすることが重要です。
意外とみなさん駐車場所には無頓着のようで、とくにスーパーやショッピングセンターなどでは、建物の入口に近い場所から駐車スペースが埋まっていきます。たとえそこが炎天下でも。そもそも入口近くはクルマをキズ付けられやすいポジションなんですけどね(詳細はコチラをご覧ください)。
昼頃なら30分もしないうちに車内の温度は40℃、ダッシュボード上は70℃以上になっています。
当たり前のことですが、車内にお子さんを残してはいけません。脱水状態になって悲惨な事故が起きてしまいます。
ちなみに、木陰も有効ですが、事前に路面の様子をよく見てください。もし、鳥の糞があったら停めるのは辞めましょう。鳥の糞は、強酸性なのでボディに付いたらあっという間にシミになってしまいます。

【予算500円】
侮れないサンシェードの遮熱効果

夏になるとホームセンターや自動車部品量販店などの店頭で、最前列に並ぶのが「サンシェード」。JAFの実験によると、サンシェードを使った場合の車内温度は9度、ダッシュボードでは25度も温度差があったようです。
このサンシェードには、防臭などの付加機能の付いたり、さまざまなタイプがありますが、日差しをしっかりと遮ることが最大の目的。フロントウインドウのサイズにピッタリなものを選びましょう。
サイズが合っていないと、サンバイザーで押さえていてもジワジワとズレ落ちていることがあります。吸盤で固定するタイプは、劣化で吸着力が落ちたり、暑さで外れたりすることがあるので要注意。
何度も言いますが、車内に太陽光が侵入することを遮るだけで、車内温度の上がり方はかなり異なります。
車内温度が数度でも低ければ、エアコンの稼働率も多少なりとも減ってエンジンへの負荷も減少。つまり、地球にもお財布にもエコなことになります。
ちなみにフロントウインドウは、合わせガラスを使っているため紫外線(UV)カット率は70%以上はあるそうです。

 

【予算5000円】
添加剤を注入でエアコン強化

エアコンガスは入っている。しかし、新車時に比べエアコンの効きが悪くなったという方も多いはず。
それは気のせいではありません。使用年数でエアコンのコンプレッサーやエバポレーターなどは経年劣化しているのが原因で効きが悪くなっているのです。
そんなときオーバーホールやパーツ交換に比べ、エアコン用添加剤の注入すると想像以上に冷却性能がアップします。
工賃を含めても5000円前後とコストは圧倒的に低く、作業時間も数分とお手軽なのが魅力です。しかも、注入は1〜2年に1回ですから、暑い思いをするくらいなら試してみるのもいいでしょう。
ちなみにエアコン用添加剤は、コンプレッサーの潤滑性を高め、内部の汚れの除去によって熱交換率を高めて冷却性能をアップさせるそうです。
ただし、ハイブリッド車のような電動コンプレッサーは、従来の添加剤では対応していないケースもあるので、購入する際はご注意を。

【予算1万5000円〜】
遮熱フィルムで車内温度上昇を抑制

まず、一般的なスモークフィルムでは車内温度上昇を抑えることはほぼできません。
それは一般的なフィルムならジリジリとした日焼けの原因となるのはUV(紫外線)はほぼ99%カットしていますが、車内温度を高める原因となるIR(赤外線)はカットしていないからです。

IRをカットできる遮熱タイプには、フィルムに赤外線吸収剤を配合しているタイプのほか、金属を配合して反射させるタイプがあります。
赤外線吸収剤を使用するフィルムは、ほぼ透明なので前席のサイドウインドウにも使用できます。もちろん、可視光線透過率は70%以上なので車検もパスできます。前席左右ウインドウに施工する場合、工賃込みで約1万5000円〜です。これだけでもエアコンの効きがグッとアップしますが、フロントウインドウにも貼れば効果絶大。
フロントウインドウへの施工は、車種によって異なりますがフィルム+工賃で3万円〜です。
前席サイドウインドウとセットで施工すると、割安になることもあるのでショップで相談してみると良いでしょう。

フロントウインドウなら反射フィルムが貼れる

キラキラ光るミラータイプが金属を配合しているフィルムです。前席サイドウインドウに貼ると可視光線透過率70%以上をキープできるものが少なく、車検をパスできなくなる可能性が高くなります。しかし、その赤外線を反射するので、その効果は吸収剤タイプよりあきらかに高いです。後席サイドやリヤウインドウへ貼るのなら車検上問題はありません(上の写真のリヤクォーターウインドウなど)。
フィルム+工賃は車種や施工ガラス枚数によってかなり異なります。

ところでフロントウインドウに、このフィルム貼ることも可能なのをご存じですか?
前席サイドウインドウはNGなのにフロントウインドウは貼れるのは、ガラスの透明度が異なるからです。
じつは、フロントウインドウはサイドウインドウに比べて透明度が高いため、フィルムによっては貼っても可視光線透過率が70%以上になるわけです。これなら車検はパスできますよね。
ただし、フィルムの可視光線透過率だけでなく、フロントウインドウの透明度も問われますので、知識のあるショップで相談してみると良いでしょう。

【予算4万円〜】
IRカット・フロントウインドウに交換する

最近注目の色つきフロントウインドウ。キラキラと光るのはガラスの中に金属が含まれているからです。これがIR(赤外線)を反射させて、車内温度上昇を抑制します。
光が当たるとミラータイプに見えて、ブロンズになることから、ドレスアップ効果やプライバシー保護が高いので、人気が高まっています。もちろんUV(紫外線)もカットしていますが、前述したようにノーマルのフロントウインドウでも約70%のUVカット機能は持っています。

一方で純正ウインドウのように、無色ながらもIR(赤外線)をカットできるフロントウインドウもあります。こちらは、ガラス内部に赤外線吸収剤が配合されています。下記のガラスの詳細はコチラ。

それぞれ価格は車種や使用するガラスによってことなりますが、ガラス単品で4万円くらいからあります。
ガラス本体を交換するわけですから、これに工賃1万〜2万円がプラスされます。さらにフロントウインドウのまわりのモールなども必要となります。
コチラは、飛び石などでウインドウが割れたなどの理由がないと、猛暑対策としてはちょっとハードルは高いかもしれませんね。

【予算20万円〜】
ボディカラーで車内温度の上昇は変わる

「黒いは暑い!」というのは本当です。
同じ車種の白いクルマと黒いクルマを炎天下で並べてみると、ボディ表面の温度が10℃以上違いました。
ボディ表面が熱くなれば、その熱が車内に伝達されてエアコンの効きは悪くなります。

猛暑対策でオールペンでホワイトにしてみますか?

もちろん、白いクルマでも炎天下では車内温度は上昇します。
黒いクルマに比べて温度が上昇するカーブが緩やかというだけで、ピーク温度はほぼ同じになります。
そう考えると、オールペンはオススメできません。

黒いクルマを選んだところで諦めてください。

 

ウインドウフィルムを得意とするビーパックス

取材協力:B-PACS TEL0120-50-8868 http://www.b-pacs.com/

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