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箱バン&軽トラを「ちょいアゲ」で楽しむ低予算リフトアップ【その2:キャンバーボルト】

美しいリフトアップを実現させる
車検にも有利な”縁の下の力持ち”

“ちょいアゲ”仕様に必要なものと聞いて“アゲ”用のスプリングは誰でもすぐに思い浮かぶだろう。
前回は、「スプリングを使った簡単リフトアップ」について紹介したが、今回はキャンバーボルトについて。見る限り小さいパーツなのだが、じつはリフトアップに恩恵をもたらすのは盲点だったかも。
このボルト、スタイリングはもちろんのこと、車種によっては車検に通すために必須な場合もあるのだ。

車高を上げて“ボコボコタイヤ”を履かせて、「おっ、見た目がいい感じのになったかな?」と思いきや、よく見ると妙にタイヤが内股になっている、なんて事はないだろうか。
それはタイヤがいわゆる逆ハの字型(ポジティブキャンバー)になっている状態。足回りの構造によっては車高を下げるとタイヤはハの字型(ネガティブキャンバー)になるのはご存じだろうが、車高が上がるとVの字型になるからだ。

それ自体はアライメント調整さえすれば問題はないのだが、何といっても見た目がイケてない。さらにはホイールのリム幅・インセットサイズ次第では、タイヤ上部がフェンダーから出てしまう「ハミタイ」状態になることも。それだとそもそも車検に通らないのでマズい。

そこでキャンバーボルト。シャコタンだとハの字をより強調するため・太いホイールをフェンダー内に収めるためのツールとしてお馴染みだが、アゲの場合はハの字にするというよりは、逆ハの字を補正して見た目真っ直ぐにするためという目的が強い。もちろんハミタイになっているものをフェンダー内に収めるための役割もある。

今回のサンプルは「KLC」から発売される『オリジナルキャンバーボルト』。素材はSCM435材クロムモリブデン鋼を使用し、10.9Tの高張力ボルトに仕上げたもの。
表面はDISGO処理をほどこし、クロムフリーで高耐食性を実現した。

ただし、車種やホイール&タイヤサイズによっては、リムやタイヤの内側がショックやバネに干渉する場合も。このあたりはいわゆるセッティング。見た目もよく干渉もしない、いいバランスを見つけたいところだ。

 

さて、次回の”「ちょいアゲ」で楽しむ低予算リフトアップ”は「タイヤ編」をお届けします。

 

(リポート:Kスタイル編集部)

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