『ウエストスポーツ』が開発したのは
機能最優先のドライカーボン製だった
IHI製をベースとしたオリジナルタービン「VN7.5」や純正インジェクター×12本仕様など、他店とは一線を画すチューニングにトライする『ウエストスポーツ』。
ストリートからサーキットまで、幅広いステージをターゲットとして仕上げられたデモカーは、鈴鹿サーキット初走行で”2分8秒879″という驚速タイムをマークするなど、高いポテンシャルを発揮している。今回、すでにリリースされるオリジナルエアロに、このたびドライカーボン製のアイテムが加わった。
「デザインは従来のタイプと共通ですが、新しいカーボン版では軽さと強度に徹底的に拘りました」と語るのは、ウエストスポーツの亀谷治夫代表。
新たに製作されたフロントワイドフェンダー/フロントリップスポイラーは、従来のFRP製に対して重量を約半分に抑えながら、圧倒的な強度の高さを誇るという。以前、サーキットでのテスト走行時、ダウンフォースの高さからリップが脱落するというトラブルを経験。今後は鈴鹿に続き、より最高速が伸びる富士スピードウェイでのタイムアタックにもチャレンジ予定とのことで、必然的にドライカーボン製のエアロが必要になった。もともとデモカーのために製作。かなりコストを掛けた作りとなる。
「新しく製作したアンダーカバーは、GTマシンのボディ下面処理も参考にしながらイチからデザイン。強度アップはもちろん、ブレーキダクトの形状など、サーキットでのタイムアタックにも確実に効果を発揮します」と亀谷代表。
今後4.3ℓに排気量アップした上で、富士スピードウェイで開催される「HKSプレミアムデイ」のスーパーラップに照準を絞りさらに煮詰めていく予定だ。
純正比で片側35mmワイドとなるフロントフェンダーキット。前後とも285/35R20のタイヤサイズを装着するサーキット仕様にも最適。純正バンパーに対応するカバーも付属となる。
ウエストスポーツのデモカーに装着するリアウイングは「HKSテクニカルファクトリー」のオリジナルで、翼端板を独自の大型タイプに変更。バンパーダクトはワンオフとなる。
今回製作したカーボン製エアロは価格未定とのことだが、究極レベルを目指すR35オーナーにはかなり気になる存在だろう。数に限りがあるそうなので、興味をお持ちのオーナー諸氏は早めに同店に問い合わせたほうがよさそうだ。
ウエストスポーツ TEL084-981-5061
http://www.waste.co.jp/