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見た目はフツーな「トヨタ86」に収められた搭載エンジンに驚愕!

「RS-R」デモカーの最たる個性は
排気量2.5倍のアメリカンV8だった

1月27日(土)〜28日(日)、「沖縄カスタムカーショー2018」が開催された。
昨年に引き続いて2回目となった自動車カスタムのイベントには、日本各地の有名メーカーのみならず、地元のショップデモカーも集結。今回、注目の1台にクローズアップしてみた。

一見は何の変哲も無いフツーのトヨタ 86。
パールホワイトのボディに、程よくローダウンした車高とアルミホイールが目を惹くといった程度であり、正直言って「個性がない展示車だな」と思ってしまった。そのベースは、昨年の秋から日本と同じ”86″の名称が与えられた、米国版86のサイオンFR-S。”RS-R”ブランドでおじみの車高調メーカー「ティエムシー」のブースに展示された1台で、その最も注目したいのは心臓部。
なんと、ボンネットを開けると鎮座していたのは、水平対向ではなくV8エンジン。そこには、フォード・マスタングのホットモデル、”GT500″に搭載する5リッターが違和感なく収められていたのだ。

2012〜2013年、トヨタのV8エンジンに換装した”86″でフォーミュラドリフトに参戦した経緯を持つ「ティエムシー」。米国に法人を抱える同社が、アメリカにおいてのPR活動を行うために製作されたデモカーで、このたび日本に持ち帰られた1台だ。
アメリカはエンジンスワップのチューニング文化がお盛んな国。サイオンFR-Sでは、C6コルベット「Z06」に搭載するシボレー製V8″LS7″などのV8スワップは珍しくなく、「ティエムシー」ではあえてフォード製に目をつけた。このエンジンを使ったFR-Sへの換装は、おそらく、世界に1台だという。

フォード・マスタングのホットモデル”GT500″が採用する5.0Lエンジン「COYOTE V8(コヨーテ)」。ティエムシーの菅原サンいわく、このメーカー・チューンドエンジンは、パワーも出しやすく、素質が素晴らしい名機だという。

ECUは、「MOTEC M150」で制御。590psという超ハイパワーは、3速でも簡単にホイールスピンしてしまうほどの持ち主。
ワンオフのエンジンマウントにより、低重心化。インテーク系、EXマニなども完全オリジナルで、A/Cもホースを溶接して作動できるようにした。

足回りは、『RS-R』の車高調とロワコントロールアームを装着。ブレーキは『Apレーシング』で強化済み。タイヤは、『NITTO NT05』をフロント245/35、リア275/30を履く。

内装もごく自然というか、ほぼノーマルをキープ。6MTのミッションは、マスタングに採用する”Ford Boss 322″をドッキングさせた。

オーバーフェンダーも装着せず、アイドリング時の排気音もいたって心地いい(アクセル全開は別のハナシ)。そして、ボンネット内にすっきりと収められたV8エンジン搭載のFR-Sは、「見た目はフツーだけど、走らせると恐ろしく速い」のである。

逆の意味で強烈な個性が宿る1台は、まもなく日本国内でナンバー取得を予定。チューニング系のイベントで、そのモンスターを目にする機会が増えることだろう。

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