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学生によって描かれた「ミニクーパー100周年モデル」予想図【大阪オートメッセ2018】

伝統のハンドメイド技術を融合し、
近未来感を宿す『MINI REBORN』

2月10日から開催されている「大阪オートメッセ2018」では、学生たちが作り上げたカスタムカーも大人気だ。このマシンは「ミニクーパーに100周年モデルがあったら?」がテーマ。伝統のスタイルと若者のセンスが見事に溶け合った、唯一無二の1台をチェックしてみよう。

1940年代のテイストを残しつつ、時代に合わせて進化を続けているミニ。
製作したのは「NATS(日本自動車大学校)」の学生で、自分たちでミニクーパーの100周年モデルをイメージし、伝統のスタイルに近未来感をミックスさせた結果、アルミを多様したこの姿にたどり着いた。大きく膨らませた前後のフェンダーは、アルミの板からコツコツと叩いて成型したというからビックリ。FRPを使えばもっと楽に作れるのを承知で、あえてのアルミ素材にこだわったそうだ。ボディ全体のシルエットでひと目でミニと分からせつつ、ノーズを延長すると同時にリヤセクションはわずかに切り詰め。エンジンはスーパーチャージャーを搭載したモデルで、インタークーラーはエンジンの真上にマウントしているが、ボンネットを低くすることを考えると、どうしても移設しなければならない。そこでエンジンの後方に動かしてパイピングも延長。「NATS」が製作した他のクルマと同様、この『MINI REBORN』も目指すところは車検取得と公道走行だ。
何度もやり直しながら成型したアルミ製フェンダー。足まわりは「エアレックス」のエアサスで、ホイールはあえて大径化せず15インチをチョイスする。ルーフにもカットしたアルミ板を貼り付けて、統一感をアップさせた。

ボンネットもアルミで製作して逆開きに。強度を確保するため左右に3本のリブを入れ、パーリングで余分な肉をそぎ落としている。

 

説明されなければインタークーラーの移設には気付かない。それほどエンジンルームは自然に仕上がっている。延長したパイピングはアルミやステンレスを使わず、カラーの表面処理も可能な限りノーマルに近付けたとか。

ヘッドライトやテールレンズはF56 BMW MIN純正を使用。フロントは20mmストレッチしてあるけど、灯火類にはミニらしさをシッカリ残す。

 

法規や安全性をクリアするため構想だけで断念したことも多いというけど、完成した姿と会場での反響をみれば苦労も報われる?

第22回 大阪オートメッセ 2018開催概要
開催日時:2018年2月10日(土)〜12日(月・振休)9:00〜18:00
開催会場:インテックス大阪(大阪府大阪市住之江区南港北 1−5−102 MAP)
主催:オートメッセアソシエイション
http://www.automesse.jp/

(撮影リポート:佐藤 圭)

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