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都会派SUVのX5をさらにボリュームアップさせた「ハーマン」マジック

全身に宿る鋭く、アグレッシブな装い
【HAMANN BMW X5WIDE BODY】

BMW X5という車種はそもそも、ボリューム感もその持ち味のひとつとなる素材。
この量感を削ぐのではなく、ストロングポイントとして引き立てる。そのために「ハーマン」が選択したのは、得意とする迫力のワイドボディキットだった。

 

レーシングマインドに満ちたキレ味の鋭さこそ最大の武器

南ドイツに本拠地を構える「ハーマンモータースポーツ」(以下ハーマン)は、レーシングドライバーとしても活躍したリチャード・ハーマンが創立したチューナー。
参戦したカテゴリーでチャンピオンにも輝いたそんな彼が手掛けるクルマたちには、当然ながらレースで培ってきた経験とノウハウが活かされている。レーシーな、ではなく、真にレースでも戦えることが、ハーマン製プログラムの特徴でもある。
そんな「ハーマン」はポルシェやレンジローバー、フェラーリなど数多くのモデルを調律してきた。が、そんな中でも特別な存在となるのはやはり、BMW。「ハーマン」として発表した最初のモデルがE30のM3だったこともあり、BMWに対する造詣、情熱はともにバツグンに深い。
だからこそスマートさが信条なBMWらしさがありながらも、ともすれば弱点となってしまう可能性もあるX5のボリューム感を、あえて活かすという冒険が、ここまでさらりとこなせてしまうのかも。前後のフェンダーはともに30mmずつ突出していて、装着するホイールはフロントが10.5J、リアがなんと12J。ワイドでどっしりとしたX5らしい力感あふれるシルエットで、迫力満点に仕上げられているのが印象的だ。

ワイドボディキットにはフロントバンパー、フロントリップが含まれる。大きな開口をバランス良く並べ、立体的に造詣したバンパーは上品かつ躍動的。ボトム部のリップも存在感上々。

とは言え、「ハーマン」らしい鋭さ、キレ味は随所で健在。立体感たっぷりに造形されたフロントでは、シンプルながらもエッジ感が際立つフロントリップを中央に配置。フェンダーキットでは、2本のフィンを添えた躍動感あふれるダクトも描く。
さらにリアでは、フェンダー後方に当たる部分に、大胆かつ彫りの深い逆L字ダクト。とにかく全身に、レーシングマインドがみなぎる1台。刺激を求めたいならば、見逃せない。

前後ともに30mmワイドとなるワイドフェンダーセット。フロント側後方にはエッジ感バツグンなダクトが備えられていて、味のある2本フィンも搭載。リア側にもダクトが添えられる。

 

リアはバンパーと、プレーンさが上品なディフューザーとのコンビ仕様。あえてシンプルな面基調とすることで、X5の力感を引き立てた。さりげなく躍動なルーフスポイラー。

 

サイドスカートは奇をてらわず、シンプルかつスマートに。それでも中央部に、後方へ向けてせり上がっていくようなデザインプレスを採用するなど、躍動的だ。

 

 

ハーマンBMW X5ワイドボディSPEC
ワイドボディキット ¥3,200,000+税
(フロントバンパー、フロントリップ、ワイドフェンダーセット、サイドスカート、リアバンパー、ディフューザー、ルーフスポイラー)
ホイール
アニバーサリーエボ(F22×10.5J/R22×12J
タイヤ
コンチネンタル・スポーツコンタクト6
F295/30-22 R335/25-22

 

ハーマンモータースポーツジャパン TEL06-6835-2555
http://www.hamann.co.jp/

 

(リポート:オートファッションimp編集部)

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