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【VIPスタイル我流ファイルVo.1】31セルシオ&210クラウンのこだわりカスタムを斬る!

VIPセダンをこよなく愛するオーナーたちの
カスタム技をクローズアップ

セダンのカスタムにとことんのめり込むオーナーたち。そのオーナーのこだわりにスポットをあて紹介して行く”我流ファイル”。セダン乗りの熱い想いをクローズアップしていく!

 

本場に負けない性能を秘める走りも本格派のユーロスポーツ

30系トヨタ・セルシオに乗り始めて11年。長らくマイペースでイジってきたが、今年からそのスピードが急加速。BMW M4 GTSというモチーフを得て、新たな境地へと駒を進めていた。

製作店であるジャスティスの代表・小野寺クンとは同級生。付き合いはもう10年以上で、ずっと一緒にやってきた。「でもボクはあまりイベントに行くタイプじゃない。彼が5回行ったら自分は1回くらいの割合ですね」。
イジり方も基本はシンプルな街乗り系だったが、BMW M4を見た時、パッと閃くものがあったという。
「これは絶対、セルシオに合う」。
ちょうど春先のイベントで初の総合入りを果たしていたこともあり、さらなる躍進を求めて思い切ってニコイチに挑戦することに。そのモチーフとなったのが、M4の中でも世界で700台、日本では僅か30台しか販売されていないM4GTSだった。

「けっこう飛ばす方なので」、しっかり走れるように足まわりはハイブリッドエアサス。ブラケット調整でまだまだ落とせるが、ツラウチは好みではないためこの車高に抑えてある。

「さすがに本物のバンパーは手に入らないので、まずM4純正のフロントバンパーをニコイチして、そこに社外のアンダーフラップを加工して装着。GTS風に仕立ててます」。

ホイールはBBS LM-RのJバトン。ブレーキはローターをひと回り大径化し、パッドはトムス製に換装。

このアンダーフラップがなかなか曲者で、普通に合わせただけでは後付け感が出てしまう。そこでM4バンパー下部を数ミリ削り、フラップを半分埋め込むように付けることで、自然な装着感を演出した。
「バランスを取るのが大変でした」。
ボディの色はモノトーンで整え、マフラーは左右出しに変更してユーロ感を強調。本家に負けず走りを予感させる風貌に生まれ変わったが、
「スーパーチャージャーを積んでいるので、実際に速いです」と、密かにリアルスポーティ。「まだリアなどが未完成ですけど、その辺が仕上がったら、もっと積極的にイベントに参加したいですね」。

塗り分けにはメタリック入りマットブラックを使用。このツヤ感が特徴なのだが、「まず気付かれません」ということ。

SPECIFICATION
31CELSIOR
□フロント:現行M4バンパーワンオフ加工
□サイド:ジャンクションプロデュース ディスティニー
□リア:ジャンクションプロデュース ディスティニー加工
□ウイング:ワンオフ
□フェンダー:純正
□ボディカラー:純正ホワイトパールクリスタルシャイン
□ホイール:BBS LM-R JバトンCED
□ホイールサイズ:20inch(F)8.5J(R)9.5J
□足まわり:ハイブリッドエアサス

Other SPEC
●グリル:ブラックメッキ加工 ●ヘッドライト:ブラックメッキ加工 ●テールランプ:8灯化+スモーク加工 ●タイヤ:アドバンスポーツ(F)235/30-20(R)245/30-20 ●キャンバー角:(F)3度(R)4度 ●ブレーキ:トムスブレーキバッド ●マフラー:トムスリアピース加工、中間ストレート ●外装その他:ルーフウイング、アンテナシャーク化、ストップランプLED化 ●室内:シート本革+イエローアルカンターラ、パネル類純正ウッド調イージーグラフィック、ドア内張りイエローアルカンターラ、天井・ピラー・ブラックアルカンターラ、マットワンオフリアルファー仕様、ネックパッドジャスティス ●室内オーディオ:アルパインスピーカー

OWNER:岸 光洋サン
スーパーチャージャーの威力は、「出だしから違う。最高速はちょっといえないくらい(笑)」。奥様のあやサンとは2017年10月に挙式したばかり。

 

 

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進化を繰り返し、我流を貫きつつイベントを意識

自己満スタイルが大前提。だが、その先に見据えるのは、イベントに訪れるギャラリーの熱い視線。入賞や雑誌掲載を目標に、中山/クラウンはこれからも進化し続ける。

中山クンが仕様変更を繰り返す理由……それはイベントでの入賞だ。あくまでも自己満を貫く彼だが、その先にあるのはギャラリーの視線である。
「常に同じ仕様だと飽きられてしまうので、それを避けるためにリメイクを重ねています。もちろん、自分の好きなようにカッコ良いクルマを作るというのが大前提ですけどね」。
雑誌に掲載されることも仕様変更のモチベーションになっている。25歳という若さにして、チェイサーやプリウスなど5台の車歴を誇り、その全てに手を加えているが、イベントエントリーはこのクラウンが初めて。もちろん、雑誌掲載もだ。

「去年のユニオンで初めて雑誌に載りました。取材を受けるとは思ってなかったので、本当に驚きましたね。観賞用と保存用の2冊買いました(笑)」。
イベント会場でひときわ目を引くボディカラーは、全塗装した当時、発売したての50プリウス純正エモーショナルレッド。紫やガンメタも候補として挙がったが、イベントなどで目立てるのは赤だった。

足まわりは実用性を重視してユニバーサルエアーのハイブリッドエアサス。フェンダーは「出しすぎず、でも分かるように」出幅はフロント5.5センチ、リア6.5センチにセッティング。

「マツダ純正のソウルレッドで全塗したかったんですが、塗っているクルマが多いので、似ている色を探してたらこの色にたどり着きました」。
そんな中山/クラウンの最新仕様は、ブラパルで統一したエアロ。「派手すぎずシンプルすぎないリアの意匠が気に入りました。先に入れていたツインフォグは生かしたかったのでハーフを選びました」。
ギャラリーの視線を一気に釘付けにし、細部の作り込みで魅せる。それが彼のやり方なのだ。

SPECIFICATION
210CROWN
□フロント:ブラックパールコンプリート
□サイド:ブラックパールコンプリート
□リア:ブラックパールコンプリート
□ウイング:TRD
□フェンダー:オーバーフェンダー(F)5.5cm(R)6.5cm
□ボディカラー:プリウス純正エモーショナルレッド
□ホイール:SSRプロフェッサーMS1
□ホイールサイズ:19inch(F)9.5J-3(R)11J-19
□足まわり:ユニバーサルエアーハイブリッドエアサス

Other SPEC
●ヘッドライト:210マジェスタ用 ●フォグランプ:Jユニット ●テールランプ:210ロイヤル用 ●タイヤ:ヨコハマ(F)225/35-19(R)245/35-19 ●アーム:ブレーン ●キャンバー角:(F)8度(R)12度 ●マフラー:ワンオフ ●室内オーディオ:フォーカルスピーカー ●トランクオーディオ:アンプ+サブウーハー

OWNER:中山 明紀サン
車歴はチェイサー→プリウス→クラウン→GT-R→クラウン。VIPに乗っていて苦労するのは「普段はなかなか乗れないこと」。

 

 

[リポート:VIPスタイル編集部]

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