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夏の暑さ対策には「ジリジリ感」の低減する赤外線カットフィルムが効果的

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快適な車内空間を手に入れる
赤外線カットフィルム施工のススメ

5月ともなれば、日差しや紫外線の強さは夏と変わらないくらい強く、快晴時はエアコンを効かせた車内でも暑いと感じることも。
ただ、この暑さを冷静に判断するとエアコンの温度設定でどうにかなるものと、温度を下げてもあまり効果がないものがあるのに気がつくはずだ。そう、室温とは別に窓越しに「ジリジリくる」日差しこそ、どうにかしたいものである。

 

では、あのジリジリ感はナニによって感じるかだが、これは日差しに含まれる赤外線が原因。
赤外線とは一定の幅の波長を持つ電磁波で、その中に熱を生む波長があるのでこれが腕などにあたると室温の暑さとは別の「ジリジリくる暑さ」を感じる。
このジリジリ感はエアコンの設定温度を下げても低減しにくい。よって、エアコンでどうにかしようとするほど風が当たるところの冷たさと、日があたるところのジリジリ感の差が極端になるので不快さが増すという事態になるのだ。

そこで、赤外線対策として行いたいのが、赤外線カットの効果を持つウインドウフィルムの施工だ。
各フィルムメーカーには、赤外線カットフィルムをそれぞれラインナップしていて濃いスモークから透明なものまで取り揃えている。このジリジリ感の低減が目的となれば、「運転席の窓と助手席の窓」にも施工することになるので、法令にあわせて「可視化光線透過率70%」を使うことになる。

今回、実際に運転席と助手席の窓に赤外線カット効果のあるカーフィルムを施工してみたのでその効果を紹介しよう。
貼ったのは「IKC製」の紫外線&赤外線の遮断性に優れたカーフィルム『シルフィード』。FGR-500という品番の透明タイプにも関わらず、可視光線透過率89%・紫外線カット率99%・赤外線カット率90%を誇る。

見た目は透明だが、可視光線透過率は施工前から若干落ちるので昼間はともかく、照明のない夜間だと今まで見えていたものが、少し見にくくなることがあるかもしれない。透明タイプとはいえ、そこは覚えておいて欲しい。

施工後、日向で窓を開け閉めしてフィルムあり/なしの変化を試してみると、窓を締めたときは明らかにジリジリ感が低減。ハッキリと「違う」と感じられるレベルだ。

ただし、クルマの向きによってはフロントガラスからの日差しがきつくなることもあるため、前席2面では対策不足を感じた。前席のジリジリ感をしっかりと軽減したい場合は、フロントガラスにも透明の赤外線カットフィルムを貼るといいだろう。

今回の取材に協力いただいた「オートグラスタカハシ」で『シルフィード FGR-500』を窓に貼る場合。
フィルム代と工賃を入れて1面が7000円~、前席2面で約1万4000円、後席を追加すると約2万8000円が目安だ。ちなみに、フロントガラスへ同様のフィルム施工をすると2万円ほど。リアウインドも同等の金額となる。

つまり、すべてのウインドウに赤外線カット効果のあるフィルムを施工すると、総額で約7万円となるのだが、そこは個々のクルマの使い方に合わせて貼る面を限定していけば減額できる。例えば、今回施工した前窓2面ならば1万4000円とお手頃なので、赤外線カットフィルムの効果を体感したいという場合は前窓2面の施工から始めてみてはどうだろう。
フロントガラスも前席の窓と同様、可視光線透過率が70%以上であれば車検もパス可能だ。

 

 

取材協力:オートグラスタカハシ
□住所:神奈川県川崎市中原区下田中6-28-14 □TEL:044-755-7011

 

(レポート:深田昌之)

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