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ルーフキャリアの基礎知識「システムタイプならアレンジは無限大」

キャリア、ルーフキャリア、ルーフボックス、選び方

ドレスアップ効果も高くカッコ良くキマる
キャリア&アタッチメントの選び方は?

本来は積載性を確保するために装着されていたルーフキャリアが、現在はひとつのドレスアップスタイルとして人気を集めている。今回は、そんなルーフキャリアについて「スーパーオートバックスかしわ沼南」の小門サンに、”ルーフキャリアの選び方や疑問”について聞いてみた。

昨今のSUVブームやキャンプブームの影響で、量販店では専用コーナーが設けられるなどに注目されているルーフキャリア。反面、豊富なパーツの構成によって「実際に荷物を積めるようにするには何をそろえれば?」と、困惑しているユーザーも多いようだ。
話をうかがった小門サンによれば、人気は断トツで「システムキャリア」と呼ばれるスタイル。車体の上に載せる「ベースキャリア」と、その上に載せる「アタッチメント」による構築型で、ベースだけでは使えず、アタッチメントだけでも装着することはできない。

「揃えるパーツが増えるために若干ややこしそうですが、じつは驚くほどシンプルなのです」と小門サン。じつは、ルーフキャリアの選び方は以下の3ステップ。知って得するポイントも交えながら、順を追って紹介していこう。

 

STEP1 ルーフ形状「ワゴン・SUV系車種は主に4タイプ」

それぞれのルーフ形状に合う専用のパーツを選ばないと固定できない。同じ車種でも年式やグレード、さらに特別仕様車は適合が異なることもあるそうだ。まずは、愛車がどのタイプなのか確認しよう。

スムースルーフ車ルーフの左右に何もない形状で、もっとも多いタイプ。ベースキャリアと車体の接点となる「フック」や「ホルダー」と呼ばれるパーツを、ドアの隙間へ噛ますように固定する。

ルーフレール車
ルーフ左右に突出したレールがあるタイプ。ステーションワゴンに多い形式で、キャリア装着時の自由度が高く、作業も比較的容易だ。このレール部分を掴むような固定方法となる。

フラッシュレール車
突出しているものの、レール部分がルーフにベタ付けされているタイプで、「ダイレクトルーフレール」とも。車種により突出量はさまざま。装着位置の自由度が高い。

フィックスポイント装備車

ルーフにあらかじめ固定ポイントが設けられている特殊形状。国産車ではスバル・レヴォーグなど一部に限られる。見た目はスムースルーフと大差ないがより確実に固定できる。

 

STEP2 ベースキャリア「キャリアの基本となる土台部分」

アタッチメントを支えるベースキャリアは、棒状の「バー」、バーを支える「ステー(フット)」、車体との接点となる「フック(キット、ホルダー)」の3点構成。各パーツの適合は、対象車ごとに自動的に決まる仕組みで、パーツ点数こそ多めだが内容はかなりシンプル。メーカーにより呼び名が違うため混乱しそうだが、役割は同じ。予算は2万円前後から。

一部車種を除き、バーは四角いスクエアタイプ、 楕円のエアロタイプ(下写真)に分かれる。見た目だけでなく風切り音にも差があり、エアロタイプは低ノイズで高強度。価格こそ高めだが、総合的に判断するとエアロタイプがオススメとのこと。

 

STEP3 アタッチメント「なにを載せるかで変わる」

実際にモノを載せる役目となるのが「アタッチメント」。
用途別に複数あり、下の3タイプはドレスアップ ギアとして特に有効だ。メーカーでサイズや形状に差があり、大半はどれか1つの単発利用が多いものの、ルーフの面積によってはコンパクトなラック系とサイクル系を併用するダブル積載も可能。
アタッチメントは基本汎用となり、用途にあわせて付け替えもできる。装着後の高さも気に留めておこう。

ボックス系
デザイン性の高いモデルが多数発売されているボックス系は、天候を気にせずに使える便利さから車種を問わず大人気。スキーやスノボも収納できるなど、1年中使える。大半は樹脂系のハードシェルだが、折り畳めるソフトシェルタイプも存在する。

ラック系
金属製のパイプや板で構成される格子状ラックは、荷物の形状を問わず積載できるのがメリット。その反面、物によっては天候を考慮して載せる必要がある。無骨なイメージを生かし、ドレスアップアイテムとして採用するユーザーも多い。

サイクル系
ロードバイクやマウンテンバイクなどを固定できるサイクルキャリアは、アクティブなイメージが強く、インパクトも満点。自転車の固定方法は、タイヤ固定式と、フロントホイールを外すフォークダウン式の2種類が存在する。

「工賃は?、車検は?、防犯性は?」
ルーフキャリアの”気になるコト”

工賃の相場は? DIYで取り付けられる??
ルーフ強度の関係上、ベースキャリアの固定はメーカー推奨の位置で行なうのが鉄則。取説に記載はあるものの、DIYでやるのは意外と面倒だ。工賃は3000円〜。

取り付けたままで車検はOK?
メーカーの指定する装着方法で、車幅を超えなければ車検はパスできるとのこと。キャリア装着で変わる全高も問題はないが、車体頭上のクリアランスが変わっているので、走行時は気にしておく必要がある。

積載物の防犯性はどうなの?
ベースキャリア、アタッチメントともロック機能が付き、防犯対策が施されているモデルがほとんどだが過 信は禁物。人目のつかない場所や長期間駐車する場合などは必ず荷物を下ろし、安全な場所で保管しよう。

 

今回紹介しているキャリア選びのポイントは、あくまでもノウハウ的なもの。
ルーフキャリアといったパーツは、店頭やweb上の「適合表」を見れば一目瞭然だ。適合車種はすべてリスト化されており、型式・年式・グレードなどがわかれば、装着できるベースキャリアは瞬時に判明する。
それにあうアタッチメントも列記されているので、迷う心配はないだろう。

 

取材協力:スーパーオートバックス かしわ沼南

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