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家具メーカーの老舗「カリモク」がキャンピングカー業界に参入  自然の安らぎを自動車へ

ジャパンキャンピングカーショー2019、カリモク家具、トイファクトリー、キャンピングカー、ハイエース

キャンピングカー製造の匠とコラボした、
本木目とモケット生地による贅沢な演出

 2月1日(金)〜3日(日)千葉県・幕張メッセで開催している「JAPAN CAMPINGCAR SHOW 2019」。軽自動車からバスコン、バンコンまで、全11台のキャンピングカーを展示し、さまざまなバリエーションを発信しているのが岐阜県に本社を構える名門「トイファクトリー」だ。そのなかでも、来場者からひときわ多くの注目を集めていた「BADEN karimoku ver.」の魅力に迫ってみる。

「BADEN karimoku ver.」の車名からわかるように、トイファクトリーがコラボした相手はなんと1940年創業の国産家具メーカーの老舗「カリモク家具」。キャンピングカー業界と家具業界の大手がタッグを組んだというわけだ。
 一方の”BADEN”とは、トイファクトリー製キャンピングカーを代表するベストセラーモデルだ。バンコンながらもファミリーから2人旅に対応したファーニチャー(家具)デザインや、十分な積載容量を持つラゲッジスペースを確保。過去にはキャンピングカーアワードを受賞している実力派モデルだ。

 トヨタ・ハイエース スーパーロングをベースに製作した「BADEN karimoku ver.」は、その最新バージョン。2019年限定生産のプレミアムモデルは、それぞれの匠が車内の完成形を思い描きながら創造したという、傑作なのである。

 ベッドとソファーは、耐摩耗性に優れるモケット生地を使用(難燃証明も取得)。モケット生地が持つビロードのような上質な肌触りは、レザーやPVCでは得られないもの。硬めなクッション性も身体のラインが沈み込まない素晴らしいものであり、ホワイトやブラックではなく新緑のようなカラーも落ち着きのある空間演出に一役買っているといっていいだろう。

 また、室内各所に配置されたカウンターやキャビネットは、ウォルナットの無垢材を使用(耐熱・耐候テストをクリアしている)。自然が育んだ天然木を使った家具はひとつひとつに個性があり、合板やプリントには表現できない薫りや安らぎが満ち溢れているもの。
 キャビネットのドアなど左右にセパレートする部位についても、美しく繋がるように木目のラインがしっかりと生かされていた。

 さらに、物の落下を防止するカウンターの縁部分はモールでなく、せり上がったラインを木からそのまま成型。テーブルのコーナーといった角部分も緩やかなアールを用いるなど、家具を知り尽くした細やかな配慮が盛り込まれていたのだ。

 木を知り、木を愛する家具メーカーのこだわりと優しさを込めた、BADEN karimoku ver.。クルマ旅のなかで”心にやすらぎをもたらしてくれる”、贅沢なキャンピングカーといえるだろう。

 

【BADEN karimoku version 概要】
■ベース車:TOYOTAハイエース・スーパーロング
(キャンパー特装車/トイファクトリー特別仕様)
■エンジン:2.7Lガソリン/2.8Lディーゼル
■駆動方式:2WD/4WD
■車両サイズ:5380mm×1920mm×2285mm
■定員:乗車7名/就寝5名
■販売価格:¥6,470,000〜(税抜・諸費用別)

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