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キャタピラで悪路も雪山もOK!最強の走破性を手に入れた日産ジューク

実際に走行することが可能

 遊び心満載のコンパクトクロスオーバーSUVである日産ジューク。2010年のデビューからすでに9年が経過しているものの、2019年の今見てもその個性は全く色褪せていない。

 2月9日からインテックス大阪で開催されている大阪オートメッセ2019には、そんなジュークをベースに、パーソナライゼーションを最大まで拡大解釈したモデル「JUKE Personalization Adventure Conceptが展示されている。ひと目でノーマルのジュークと異なることが分かるそのクローラーは、ジューク16GT FOURに搭載される俊敏な操作性を実現してくれる4WDシステムである「インテリジェント 4×4(トルクベクトル付)」の可能性をよりアピールする狙いがあるようだ。

 といってもこれはただのハリボテではなく、実際に走行することが可能となっており、展示場所まで自走で搬入されている(もちろん会場までは自走していないが)。さらに雪原や砂浜であれば、100km/h近い速度で自走も可能とのこと。

 実はこのクローラーは海外で実際に市販されているものを使用しており、架装は海外で実施したことでベースのジュークは左ハンドル車となっている。よく見るとワイパーアームの位置が右ハンドル仕様とは逆になっていることが分かるだろう。

 こんな規格外のジュークが生まれた理由は、企画担当者のグローバルコンバージョン&アクセサリー事業本部の安カ川祥主担がスキー場でクローラーを装着した送迎車をみたことがきっかけとのこと。大きな車両用のクローラーはあったものの、ジュークサイズに合うものを探した結果、欧州製のクローラーがヒットしたそうだ。

 また、JUKE Personalization Adventure Conceptを担当した日産自動車グローバルデザイン本部の森田充儀主管によると、ジュークの遊び心とアクティブ感をアピールすることを狙ったという。ルーフキャリアにはドローンの発着が可能なポートを用意して、悪路の先をドローンで偵察できるようにしているそうだ(森田さん曰く、実際に走ったら落ちちゃうと思いますけどね(笑)とのこと)。

 なお、ボディはクローラーをカバーするための大型オーバーフェンダーと、クローラーが当たらないようにフェンダーのアーチのカットがなされているが、ボディのライン自体は純正のまま。もともとグラマラスな形状をしているフェンダーだけにオーバーフェンダーとのマッチングもバッチリとなっている。

 ちなみにこのジューク、クローラーが付いた状態でも公認車検を取得することも不可能ではないとのことだが、クローラーだけでジュークがさらに1台以上買えてしまう価格だそうだ。とはいえ輸入車の大型SUVを買うと思えば大差ないので、チャレンジしてみる価値はある!?

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