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トヨタJPNタクシー改良モデル発売開始!2つのグレードで異なる「快適装備」の差とは

車いす用スロープの設置時間を短縮

 トヨタは「JPN TAXI(以下JPNタクシー)」の車いす乗降用スロープを改良するなど一部改良を行い、3月15日より発売した。

 JPNタクシーは、車いす乗降用スロープの設置作業が複雑で時間が掛かり、ドライバーや車いす利用者からは不便という指摘を受けていた。トヨタは2月に改善対策を発表し、既存モデルへの対策パーツの供給を開始した。

 3月15日より発売を開始した一部改良車は、2つ折りの乗降用スロープ、延長用スロープ樹脂一枚板の採用、ベルト類を収納するポケットをフロアに設置などの変更を実施。これによって熟練者ならばスロープの設置時間は3分程度に短縮され、車いす利用者の心理的不可も軽減されている。

 そのほか、パワースライドドアの閉まる時間を1.5秒短縮の5.0秒にし、衝突回避支援システム「Toyota Safety Sense」に昼間の歩行者検知機能を追加した。

 

グレードによって快適装備を差別化

 JPNタクシーには2つのグレードがあり、一部改良モデルの車両本体価格(税込み)は、標準グレード「和(なごみ)」が327万7800円、上級グレード「匠(たくみ)」は349万9200円と従来モデルから据え置き。価格差は、22万1400円と大きいが、タクシー利用者として関係のありそうな上級グレードの「匠」だけの装備をピックアップしてみた。

 乗り比べたら違いを感じそうなのが、リヤシートヒーター。匠には、左右席の座面と背もたれに加温部がが備わる。気温の低い日には、その有無による影響は大きいことだろう。さらにダッシュボードからのエアコン風が後席まで送るための天井サーキュレーターも装備。大きな室内空間だけに、エアコンの効き具合に差が出るはずだ。

 このほかリヤドアプライバシーガラスは、両グレードもUV(紫外線)カットやIR(赤外線)カット機能はついているが、匠は遮音性ガラスを採用する。また、クォーターガラスも厚板タイプ。ピラーのガーニッシュが植毛タイプなっているなど、車内の静粛性に少なからず貢献しているだろう。

 では、外観からグレードの見分け方を紹介。上級グレードの「匠」は、ミラーやドアハンドル、バックドアガーニッシュをメッキで加飾。さらにバンパーはボディ同色で、リヤ左サイドのメッキのプロテクションモールが装着される。プロジェクタータイプのLEDヘッドライトも特徴のひとつだ。

※「JPN TAXI」のプレートがルーフに付いている写真は改良前モデル

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