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アウトドアテイストのSUVとクーペフォルムの融合!ポルシェ「カイエンクーペ」登場

ライバルより低い全高でスポーツ性を強調

 ポルシェは、高い車高でアウトドアシーンが似合うSUVモデル『カイエン』の新たなボディバリエーションとして、『カイエン・クーペ』を発表した。最新世代のカイエンに搭載された技術がすべて搭載され、そのダイナミックなスタイルに見合ったパフォーマンスは、群雄割拠のSUVクラスにおいて独自の世界観を主張。プレミアムSUVクラスで、世界的な成功を収めたカイエンだが、カイエンクーペの登場によってさらなる飛躍が期待される。

 これまでなぜなかったのか……。それはともかくとして、生粋のスポーツカーブランドであるポルシェがSUVを手がけると、カイエンやマカンのようなスポーツ色の濃いモデルができあがる。そんなカイエンのキャラクターを、さらにスポーツカー寄りに尖らせたのが、今回追加された「カイエンクーペ」だ。

 スタイルは、傾斜を強めたダイナミックなクーペフォルムを基本としながら、専用カスタムデザインが施され、クーペSUVならではのエレガンスを漂わせている。フロントウインドウとAピラーはカイエンよりも低く設定され、約20mm下がったルーフエッジにつながり、流麗なクーペフォルムを構築している。リヤドアとフェンダーは張り出しを強めた造形とし、リヤトレッドは18mmワイド化されたことでカイエンとはひと味違う力感が表現されている。

 ボディサイズは、全長4931(ターボクーペ:4939)x1983(同:1989)x1676(同:1653)mmで、ホイールベースは2895mmとなる。全長、全幅はBMW X6やメルセデス・ベンツGLEクーペと同等だが、全高は両モデルによりも低く、ルックスにおけるスポーツ性はSUVクーペのなかでもっとも際立っている。

 リヤにはポルシェアクティブエアロダイナミクスのパーツとして、固定式ルーフスポイラーと新たなアダプティブリヤスポイラーを組み合わせて装着。クーペならではのシルエットと継ぎ目なく一体化するスポイラーは、90km/hを超えると135mmまで展開してリヤの接地圧を高める効果をもたらす。スタイルアップはもちろん、走りにおけるパフォーマンスアップにも貢献する。

 エクステリアのトピックスは、まだある。カイエンクーペには、2.16m2の固定式パノラマガラスルーフが標準装備され、0.92m2のガラスエリアによって乗員に開放感をもたらしてくれる。

 またオプション設定となるが、911 GT3 RSと同じく中央に窪みを持たせた形状のカーボンルーフが用意され、さらに、軽量22インチGTデザインホイール、カイエンターボクーペパッケージにはスポーツエグゾーストシステムも設定されるなど、オーナーの所有欲を高めるアイテムが充実している。

 大柄なボディサイズゆえに、車内は十分な広さが確保されている。SUVクーペでは後席頭上の空間がタイトになるが、カイエンクーペはルーフの傾斜を強めた分、カイエンよりもリヤシートの位置を30mm低く設定するなど後席頭上を窮屈に感じさせない配慮がなされ、大人4名乗車でゴルフやアウトドアレジャーに出かける場合でも心地よく移動できる。

 荷室は後席乗車時でも625リッター(ターボクーペ:600リッター)の容量を持ち、4名乗車で人数分の荷物を余裕で積載できる。後席をたためば1540リッター(同:1510リッター)まで拡大できるなど、見た目こそスポーツを強調しているが、SUVに必要なユーティリティ能力はしっかりと備えている。

 パワーユニットは2タイプラインアップされる。カイエンクーペは、3リッター6気筒ターボエンジンは最高出力250kW(340PS)と最大トルク450N・mを発生。標準装備されるスポーツクロノパッケージによって、0-100km/hの加速タイムは6秒、最高速度は243km/hに達する。さらに、オプションのライトウェイトスポーツパッケージを装備すると0-100km/h加速タイムが5.9秒に短縮される。

 トップエンドモデルとなる、カイエンターボクーペは、4リッターV8ツインターボエンジンを搭載。最高出力は404kW(550PS)、最大トルク770N・mというスーパースポーツ並みの動力性能を誇る。そのパフォーマンスはまさに圧巻の一語に尽きるもので、静止状態からわずか3.9秒で100km/hまで加速し、最高速度は286km/hを叩き出すという。

 SUVが世界的なブームとはいえ、やや食傷気味だったとマーケットに満を持して登場したカイエンクーペは、多くの注目を集めることは必至と言える。エグゼクティブにとっては、ゴルフやレジャーに出かけるときの最高の相棒になるに違いない。

 なお、日本導入時期や価格は、現段階では未定。

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