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料理もサウンドも常に追究! たいめいけんシェフが求めるカーオーディオシステムとは

メルセデス・ベンツGクラスをカスタマイズ

 調理人は、料理以外にも強い拘りを持っている人が多い。たいめいけんの名物シェフ茂出木さんもそんなひとり。クルマを購入すると、すぐに自分好みの仕様にカスタマイズ。所有するメルセデス・ベンツGクラスは外装のみならず、カーオーディオのサウンドまでグレードアップしたという。純正品や車種専用のオーディオシステムが存在しないGクラス。どのようにサウンドアップさせたのだろうか?その手法に迫る。

 昨年ビッグチェンジを行ったメルセデス・ベンツGクラス。クロスカントリーカーとしてラダーフレームは踏襲したものの、フロントサスペンションをダブルウィッシュボーンへと変更するなど、今日のSUVとして大幅なアップデートを行った。もちろん本格的なオフロード性能はそのまま、さらに先進装備の搭載やオンロードでの乗り心地を高めるなど、新型も好評を得ている。

 とはいえ、ニューモデルのデビュー後も、先代モデルの人気は未だ継続中。東京・日本橋の老舗洋食店『たいめいけん』三代目の茂出木シェフも、そんな先代Gクラスを愛するオーナーのひとりだ。テレビなどで見せるその明るく気さくなキャラクターはお茶の間でも人気者。若い頃からクルマ好きだというシェフの今の愛車は、2年前に手に入れたメルセデス・チューナーとして人気のブラバス・コンプリートモデルとなる2007年式W463型Gクラス。コンプリート名「K8」だ。

 もっぱら趣味のカイトサーフィンの足として使っているが、「ノーマルで乗ることはない」というほどクルマをカスタマイズするのが好き。コンプリート・ブラバスであるにもかかわらず、まずはマフラー交換から始まったカスタマイズは、内外装にひととおり手を加え、次に目をつけたのがカーオーディオだった。ところが、困ったことに、彼のサウンドへのこだわりを満足させるGクラス向けのシステムが見つけられなかった。

「ノーマルのシステムでは満足できない」茂出木シェフが頼ったのが、カーオーディオのプロショップ『ソニックプラスセンター銀座』(以下、SPC銀座)。同店代表の花柳さんとは旧知の仲ということで、クルマに関してはいろいろ相談していたという。『SPC銀座』は、東京都中央区という場所柄、高級輸入車へのカーオーディオの取り付け経験も豊富。何より、デモカーの1台としてGクラスも用意している。

 同店が扱うソニックデザインには、メルセデス・ベンツの純正オプションオーディオシステムもあるが、残念ながらGクラス専用ユニットはラインアップされていない。そこで茂出木シェフのGクラスには、SPC銀座が開発したオリジナルユニットを採用するシステムを構築することになった。

 システムのベースとなっているユニットは、ソニックデザインのカジュアルライン・ハイグレードモデル「TBM1877Ai」を使用、車両側に過度な加工を行うことなく取り付けられるのがポイントだ。

 カジュアルラインは“ドア内にスピーカーをエンクロージュアごと埋め込む”というソニックデザイン独自のコンセプトを実現したエントリークラスのスピーカーシステムで、77mmウーファーと18mmツイーターによるセパレート2ウェイ構成となっている。これを前後ドアに装着し音質の向上を実現する。もちろん、装着には前後スピーカーでブラケットが異なる。

 フロントドアのウーファー部には、オリジナルのブラケットを3枚足しユニットを嵩上げ、さらにドア側の装着部をひと回り大きくした。リアドアはネジ穴の位置調整を行うことで対応。ドアパネルを戻してしまえば、インテリアは純正そのものの状態だ。写真では、あえてわかりやすくするためにスピーカーのコーンが見えるように写真を加工している。

 ユニットの取り付けで唯一やっかいなのはフロントツイーターとのことだが、Gクラスへの取り付けにも豊富な経験をもつ同店では、問題なく同じダッシュボード上の純正位置で対応している。

 かなりボリュームを上げて聴くシェフだが、ドアウーファーは破綻することなくシェフお好みの大音量をドライブ。ツイーターもシェフが望むクオリティを実現した。

「もうひとつ上のクラスのユニットを付けたくなってきた」というシェフの我がままリクエストに対して花柳代表は、「茂出木さんの音楽の嗜好を考えるとハイグレードモデルがベストだと思います」とのこと。ユーザーに合わせたユニット選びができるのも、豊富なキャリアに裏打ちされた実力店の証といえるだろう。

 ちなみにSPC銀座のデモカーのGクラスには、よりグレードの高いプレミアムライン(C-HR用ファイナルエディション)を装着。センタースピーカーにアッテネーターを入れるなど、シェフとは少し異なったシステムを組んでいる。経験豊かなお店の手に掛かれば、優れたユニットを駆使して、愛車を傷つけることなくサウンドアップが実現できる。そのことをあらためて知らされた。

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