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誰でもできる予防策! あおり運転をさせないためのポイント5つ

周囲への思いやりが交通の流れを円滑にする

 もはや社会現象になりつつある「あおり運転」。死傷者を出す事態にまで至っている、常軌を逸したあおり運転は、とうてい許されるものではない。クルマという、使い方を間違えれば命さえ簡単に奪うことのできる「武器」を操縦している、その意識が希薄すぎる人が増えている恐怖も実感させられる。

 ただ、何も原因がないのにあおり運転をするかと言えば、そうではないはずだ。中には自分よりも高級車に乗っているから許せない、といった嫉妬心からくるものや、そもそも人格に問題がある人もいるだろうが、多くの場合は、あおり運転に至る何らかの要因があったと考えるのが自然だろう。ところが、その点についてはほとんど議論されていないように感じる。

 誰もが運転をしていれば、一度や二度は「イラッ」とくる瞬間に遭遇するのではないだろうか。時にはもう少しで事故につながるところだった、というような危険行為を受けて「ヒヤリ」としたこともあるだろう。その「イラッ」や「ヒヤリ」が周囲のドライバーの逆鱗に触れてしまい、反射的にあおり運転を引き起こしている、という可能性は大いにある。

無理な割り込みが相手に不快な思いをさせる

 まずはその原因として最も多いと思われる、無理な割り込みだ。車線変更や高速道路の合流などで、通常は十分な車間距離があいているところを狙って入るものだが、割り込んだ相手にブレーキを踏ませるような短い距離や、ウインカーを出さない、割り込んだ直後に加速しない(失速する)、といった合流が相手をイラッとさせていることにお気づきだろうか。

 中には、「前に入れてあげたのにお礼(ハザードランプの点灯合図)がない」などという理由でイラッとくる人もいると聞く。そんなつまらない理由で? フトコロが小さすぎないか? と思うかもしれないが、相手のドライバーがどんな人かを知る術はないのだから、最大限の注意をはらい、アイコンタクトをとって手を挙げて挨拶するか、ハザードランプを2〜3回点灯させて「ありがとう」の意思を伝えておくのが災いを避ける予防策だ。

意味のない低速走行で交通の流れを乱す

 次に、「速度が遅い」という単純な理由でイラッとくる人も多い。制限速度が60km/hの道路を40km/hで走っても法律ではなんのお咎めもない。だが、渋滞でもないのに遅い、流れについて行かずに前がガランと開いている、へんなところで減速する、などの行為は後ろを走っているドライバーをイラッとさせることが多い。

 何も問題がなければなるべく交通の流れを乱さないよう、前のクルマとの車間距離を適切に保つ努力をしたい。もし、赤ちゃんや病人、高齢者を乗せているからゆっくり走りたい、などという理由がある場合は、路肩や広いスペースに安全を確認した上で停車し、後ろのクルマを先に行かせてあげる配慮も必要だ。

追い越し車線をずっと走る

 続いては高速道路で多いのが、追い越し車線をずっと走り続ける、走行車線と同じ速度で走って後続車をせき止めている、という運転。この行為をするドライバーの多くは、運転中に全くバックミラーを見ていない。そのため、後続車がどんどん迫ってきてパッシングなどをしていることにも気がついていないケースがほとんどだ。

 そもそも高速道路の右車線は追い越しをする場合のみ走行が許される車線であって、走行車線にクルマがいないのに追い越し車線を走っていたり、長い距離(取り締まりでは2kmといわれている)を走り続けたりすれば道交法違反になる。追い越しをしたらすみやかに走行車線に戻る、追い越し車線を走行中はこまめにバックミラーをチェックして、自分より速いクルマが来たらすぐに道を譲る、といったことを心がけたい。

不要なハイビームや晴天時のリヤフォグの点灯

 次は、夜間の走行で注意したいのが「まぶしい」と怒りをかってしまうこと。ハイビームにしていなくても、最近のクルマはライトが明るくなっており、前を走るクルマに近づきすぎたりすると、バックミラーやサイドミラーに反射してものすごく眩しく感じることもある。

 また、クルマの大きさが違うと、後続車のライトがちょうど前走車のバックミラーを直撃してしまい、威嚇しているような印象を与えることもある。ましてや、前走車がいるのにハイビームにしっぱなし、なんてのは立派な迷惑行為。忘れずにロービームに切り替えなければならない。同様に、濃霧でもないのに「リヤフォグ」を点灯させて走るのも後続車にとっては不快でしかないので注意したい。

意味不明なブレーキング

 そして最後に、ブレーキの使い方。基本的には、ドライバーは危険を回避するためや停止するためにはどこでブレーキを踏もうが自由なはずだが、後続車がいる場合は注意が必要だ。

「理由のわからないブレーキ」は後続車にとって青天の霹靂。信号もない、カーブでもない、歩行者も自転車もいない、お店があるわけでもない、そんな場所でのいきなりのブレーキは、後続車をヒヤリとさせ、それが続くと怒りに変えてしまう。

 そうした、なんでもない場所でブレーキを踏むドライバーは、道に迷っているか、建物などを探している場合が多い。「あっ、ここだったかな?」などと頭で考えると、その瞬間に無意識にブレーキを踏んでしまうことはないだろうか? 道を間違えたくない気持ちはわかるが、それが周囲のドライバーには大迷惑。安全な場所に停まってから、道を確認するのが正解である。

 このように、周囲のドライバーをイラッとさせる行為を挙げてみると、どれも少しの配慮や気遣いで防げるものばかり。自分のことだけでなく、他人のことを思いやれる心の余裕こそが、現代のドライバーにいちばん不足していることなのかもしれない。常に思いやり、時間の余裕、正しい知識の3点セットを欠かさずに、人にやさしい運転を心がけたいものである。

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