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ワゴンとしての機能性と積載性を進化!プジョー新型508SW登場

ラゲッジの開口位置を低くして利便性向上

 プジョー・シトロエン・ジャポンは6月27日、プジョーブランドのフラッグシップセダン「508」のステーションワゴンモデル「508SW」の発売を開始した。車両の骨格部分やバリエーション展開はセダンにほぼ準じ、1.6リッターのガソリンターボが2グレード、2リッターのディーゼルターボがトップグレードとして設定されている。

 昨年3月のジュネーブショーで世界初披露されたプジョー508は“サルーンの概念のすべてを変える”というビッグマウスのキャッチフレーズを発信。PSAグループの主力プラットフォーム「EMP2」を採用した勝負の1台だ。そのステーションワゴン版のプジョー508SWも10月のパリショーでお披露目。日本導入が待たれていた。

 セダンの508は今年3月、日本市場にデビュー。自ら“4ドアファストバック”と名乗る、従来のセダンスタイルの常識を破るスタイリングをはじめ、インテリアも「i-Cockpit」をさらに発展させた次世代型を採用。将来の電動化をも見据えた発展性など、世界のDセグメント市場をリードする存在感を示している。

 それからわずか3カ月、ブランニューの508SWも日本市場に導入された。ステーションワゴンの概念を打ち破るスリークなスタイリングは、508のリアオーバーハングを40mm延長することで誕生。伸びやかなシルエットによって2列目シートのヘッドクリアランスは約40mmも拡大。後席の居住性や積載のユーティリティが向上した。

 改めてスリーサイズを確認すると、全長4790×全幅1860×全高1420mm。ホイールベースはセダンと同じ2800mmだが、車両重量は40kgプラスの1540~1670kgだ。ラゲッジスペースは530リットルで先代のSWより182リッターも拡大。そして後席を折りたたむと、現行セダンより243リッターも大きな1780リッターというスペースが出現する。

 さらにラゲッジシルはセダンより30mm低く、幅を24mmも広げて使い勝手を向上。後席がワンタッチでフラットになる機能や、バンパーの下で足を動かすだけで開くハンズフリー電動テールゲート(Allureを除く)を採用。さらにSW専用としてラゲッジフックレールやセパレーションネット(=ドッグネット/Allureを除く)、ステンレスシルプロテクター、トノカバー、ルーフレールも装備されている。

 インテリアは基本的にセダンの508を踏襲し、あくまでドライビング優先の空間。次世代型になった「i-Cockpit」はレーンポジショニングアシスト、アクティブクルーズコントロール、ナイトビジョン、第2世代アクティブセーフティブレーキといった先進機能の操作も司る。

 シャーシはPSAグループの主力プラットフォームである「EMP2」に、アクティブサスペンションとリヤマルチリンクサスペンションの組み合わせ。すでにセダンの508でも評価を得ているしなやかな乗り心地とダイナミックなハンドリング、静粛性を継承。Dセグメントのステーションワゴンをリードする新たな高みに到達したと自負している。

 パワートレインは508と同一で、エンジンは2種類を用意。「508SW Allure」と「508SW GT Line」には直4DOHCの1.6リッター・ターボが搭載され、180ps/5500rpmの最高出力と250Nm/1650rpmの最大トルクを発生。トップグレードの「508SW GT Blue HDi」には直4DOHCの2リッター・ディーゼルターボが搭載され、177ps/3750rpmの最高出力と400Nm/2000rpmの最大トルクを発生する。組み合わされるトランスミッションは8速オートマチックの「EAT8」で、全車が前輪駆動だ。

 先ほども触れたように、安全装備はプジョーのフラッグシップに相応しい充実ぶりだ。第2世代のアクティブセーフティブレーキはPSAグループでは初採用。レーンポジショニングアシストもプジョーでは初めてで、レーンキープアシストやアクティブブラインドスポットモニターシステムも装備。対向車を幻惑させないようにハイ/ローのビームを自動で切り替えるインテリジェントハイビームや、標識を読み取ってくれるトラフィックサインインフォメーションなども採用した。オプションのナイトビジョンはプジョー初で、赤外線カメラが前方最大200mの歩行者や野生動物を捕捉して警告してくれる。

 

 ボディカラーは508SW専用の新色アマゾナイト・グレーのほか、アルティメット・レッド/パール・ホワイト/ダーク・ブルー/ハリケーン・グレー/ペルラ・ネラ・ブラック/セレベス・ブルーの全7色。

 

 

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