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ドライバー次第で変わる! 同乗者をクルマで酔わせないための運転テクニック

クセのない、スムーズな運転を心がける

 夏はクルマで移動することが多いシーズン。運転に自信のある人ならば旅行や帰省で長距離を走ることも多いのではないでしょうか。しかし、楽しいはずの旅行や帰省も同乗者がクルマ酔いしてしまうと、運転している人もテンションが下がってしまうことになりませんか。

 できるならば、同乗者がクルマ酔いしない運転を心がけたいもの。「あの人の運転ならば酔わない」みたいな話を聞いたことはあると思いますが、運転操作にドライバー固有のクセのある人では、酔ってしまう確率は上がるようです。

 この”クルマ酔い”は加速時や減速時の際に頭がゆれて、平衡感覚を保つ三半規管が刺激される状態になると起こりやすくなります。自分はじっとしてるのに景色がグルグルまわる〜、とカラダの調子が悪くなってクルマ酔いになってしまうのです。それでは、同乗者を酔わせないための運転について考えてみましょう。

 まず、クルマ酔いを発生させない運転は、速度をコントロールすることがポイント。急加速したり速度を出しすぎたりするのはタブー。また、車間距離が短く、前車に合わせて減速・加速を繰り返すというムラのあるのは加減速も酔う原因となりやすいです。そのため、ギリギリまで速度を緩めない、急に止まるのも禁物。これらを理解して運転するのが基本です。

 また、発進時はクリープ現象を利用してゆっくりスタート。そこからアクセルをゆっくりと徐々に踏み込み、速度を出し過ぎないようクルマの流れの速度になる手前でアクセルを少し戻しましょう。

 走行中は安定した速度で、遅過ぎず、早過ぎず、流れに乗ることが大切(ここでもムラの少ない加減速をキープ)。周囲の流れを注視し、急な割り込みでブレーキをかけることのないように十分な車間距離をとりましょう。車間距離を保つことにより、アクセル操作だけで加減速する運転ができるようになれば、燃費向上にも繋がるのでぜひ実践してみてください。

 さらに、曲がる時も大切。まずは手前でアクセル操作しながら減速し、ゆっくりとハンドルを切り込むようにカーブに進入しましょう。無理のないハンドル操作で、適度なカーブを描けるように走行してください。

 停車するときは、早めに減速するために、アクセルペダルから足を離し、エンジンブレーキを使って減速。最後の停止は、ブレーキをそっと踏んで止まるようにしましょう。

 ドライバーは、クルマがどんな動きをするのかを予想できるので酔うことはほとんどありません。しかし、クルマの動きに対して予測が付かない同乗者は、加減速時やコーナー時は負担がかかっています。同乗者は不快にならない運転操作。安心できる運転をすることで、同乗者だけでなく周囲にも優しいドライバーになりましょう。

 そんな意味でも余裕を持った予定、時間帯を考えて出発。適度な休憩ポイントを入れるなど、遅れているからといって飛ばすことのないようにしたいものです。

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