サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

アウトドアにピッタリだけど、オートキャンプ場では見かけない珍車・旧車6選

雰囲気満点!キャンプ場での目立ち度120%

 最近のオートキャンプ場では、SUV、ワンボックス、ミニバンや軽自動車など、止まっている車種も様々です。でも、たまにアウトドアには似合うけれど、日本のキャンプ場では珍しかったり、レアな旧車などがいて、周囲の視線を釘付けにすることもあります。そのようなクルマたちを、キャンプイベントの「GO OUT CAMP」(9月27日〜9月29日・静岡県ふもとっぱら)でチェックしてきたので、ご紹介しましょう。

ウッド内装のアメ車シェビーバン

 まずは、アウトドアの本場、アメリカで作られた旧車から。シボレーのキャブオーバーワンボックス、シェビーバンを紹介します。1975年式だそうですから、40年以上前のクルマです。


 今回の取材では、ほかにもシェビーバンを数台見かけましたが、このクルマが珍しいのはOPEN ROAD(オープンロード)という現地メーカーの手により、キャンピングカー仕様になっていることです。高々とそびえるルーフや広々とした内装が、古き良きアメリカを感じさせます。


 エンジンや外装はフルレストアを実施。しかも、内装は、天井や床などを全面ウッドパネル仕様に変更していて、アウトドアな雰囲気が満点です。
 また、ソファやベッドなども装備していて、車内でくつろいだり、車中泊も余裕でできる広さと快適さを実現しています。


 オーナーのShigehiroさんは、冬の北海道などでもキャンプするという本格派。現地で、木を切り薪などを調達することも多く、その経験を基にオリジナルのオノやハンマーなどを製作。今回のイベントでは、自身で立ち上げたneru design works(ネルデザインワークス)というブランドのブースも設置し、製品販売も行っていました。

レトロなイメージのパオ

 日産・パオは、キャンプ場ではもちろん、街中でもあまり見ない珍しいクルマのひとつです。発売開始は1989年で、わずか2年しか発売されなかったレアな国産車です。


 このクルマはK10型マーチをベースに、レトロなイメージをコンセプトとしたデザインが取り入れられ、製作されたもの。外ヒンジのドア類や開閉式の三角窓などを装備し、旅行にも似合うスタイリングもテーマでした。そのため、キャンプ場など大自然の中にも不思議とマッチしているように思えます。
 今見ると逆に新鮮で、登場がやや早かったクルマのひとつではないでしょうか。

自衛隊カラーのアトラス

 お次は、日産の商用車アトラスのパネルバン。街でよく見かける働くクルマです。ご覧の通り、カーキーカラーをペイントしてあるのですが、これがまるで自衛隊の貨物運搬車のような雰囲気を醸し出しています。


 どんな方が乗っているのか聞いたところ、KOTOMONO MARCHE CRAFT JEWLRYというジュエリー販売会社の社用車で、今回は社員20名程度でキャンプに来たそうです。
 なぜカーキー色にしたのかを社長さんに聞いたところ、ずばり「目立つから」だとか。たしかに、キャンプ場でも遠くからよく見えますし、街中でもきっと注目の的でしょう。こんな社用車かっこよすぎですよね。

ピックアップのキャンピングカー

 ピックアップトラックがベースのキャンピングカーも、本場アメリカには多いのですが、日本ではあまり見かけません。しかも、ベースが国産車というのはかなりレアです。


 発見したのは、6代目トヨタ・ハイラックス。2001年にマイナーチェンジされる前の4輪駆動タイプで、2枚ドアのシングルキャブ仕様です。
 荷台部分にキャビンを架装したキャブコンと呼ばれるタイプで、室内の出入りは後部ドアからできるようになっています。こんなクルマなら、国産車でもアウトドアな雰囲気満点ですね。

60〜70年代の米製ステーションワゴン

 最後は、再び古いアメ車を紹介。シボレー・ベルエアーとジープ・グランドワゴニアを発見しました。

 1950年代から1980年代にかけて、シボレーの高級車として販売されたのがベルエアーです。セダンタイプの他に、このようなステーションワゴン仕様もありました。
 写真のクルマは1962年式の3代目で、特徴的な丸目4灯ヘッドライトとパステルブルーのボディカラーなどが、まさにアメリカン! サビなどもなく、とってもきれいなボディなのに、「クルマは走ってナンボ」的にアウトドアへ惜しげもなく乗ってくるオーナーの心意気に乾杯です。

 1963年から販売されたグランドワゴニアは、クライスラーのジープ・ブランドが誇ったSUVです。このクルマは1977年式で、ボディサイドに貼られたウッドパネルなどは、まさに当時のアメリカ車ならではの装備。こちらも、各部にサビなどはなく、クラシックカーのコンテストなどに出してもいいほどのコンディションに脱帽です。

 以上、キャンプ場で見かけない珍しいクルマの数々、いかがでしたか? また、機会があれば取材して、ご紹介しますね。

モバイルバージョンを終了