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DIYで2カメラ・ドライブレコーダー装着! 初心者でも美しい取り付けを可能とする4アイテム

プロに依頼しなくても装着できる

 いまやドライブレコーダーは、万一の事故の記録を残すだけでなく交通トラブルなどの録画も可能と、装着率は年々増加。ネットショップでもさまざまなタイプのドライブレコーダーが販売されている。ところが、カーショップに持ち込みで装着しようとすると、意外に工賃が高い。そこでDIYでのドライブレコーダー装着を可能とするアイテムをリリースする「愛工房」のアイテムを使って、素人でも美しく装着できるポイントを紹介しよう。

 昨今は、あおり運転による事故や交通トラブルの報道がされるようになって、2カメラタイプや360度カメラとさまざまなタイプの人気が高まっている。今回用意したドライブレコーダーは、前後2カメラタイプで、電源はシガーソケットと特別な加工を必要としないモデルを用意。サンプル車両は、5ドアハッチバックのホンダ・フィットだ。

【フロントカメラ装着】真夏でも落下しない高性能両面テープ

 ドライブレコーダーのフロントカメラを固定するための両面テープは粘着力が低く、夏場の炎天下で車内温度が高まると落下してしまうことがある。ちなみに台座からキレイに剥がれる両面テープは粘着力が弱いタイプで、いずれ落下する可能性が高いとのこと。強力な両面テープは、剥がそうとすると台座部に粘着面が残り、テープ自体が破壊(中間層がボロボロになる)するそうだ。

 愛工房では、強力両面テープとプライマーK500(プラスチック用接着促進剤)とガラスクリーナーをセットにした「車載カメラ取付キット」を開発。このキットの最大の特徴は、強力な接着力。しかも、ガラスとの間に気泡が入らないので密着力はさらに高いのが特徴だ。

 取り付けは、両面テープをドライブレコーダーの台座のサイズにカット。

  フロントウインドウ上部20%以内で装着位置を決め、マスキングテープなどでマーキング。フィットの場合はウインドウの黒いドット部が平坦だったが、車種によっては凸凹で粘着力が確保できないケースもある。また、モニターを常時点灯にすると夜間は眩しく感じる。今回は運転席から見てルームミラー裏になるようにして対応した。

 ここでポイントなのが、事前に付属のガラスクリーナーで汚れを除去したら、両面テープを先にガラス面に付けることだ。シッカリと押し付けることで気泡が入らない。

 続いて台座のプラスチック部にプライマーK500(布に染み込ましている)で撫でるように付ける。

 プライマーが乾いたところで、両面テープの剥離紙を剥がして装着する。万一失敗しても、大判なので残った両面テープで再トライできるからご安心を。

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【電源コードを設置する】配線をスッキリ収納「ドラレコ取り付けキット」

 ドライブレコーダーの取り付けで、もっとも手間がかかるのがカメラからの電源コード(配線)をシガーソケットまでの取り回しだ。ショップなどでは配線を天井やピラーの内張りを外して隠してしまうのだが、DIYとしてはかなりハードルが高い作業。素人は、両面テープ付きの配線止め金具などで配線を固定するのが一般的だろうが、コードが垂れ下がるなど見た目が悪くなりがち。

 そこでオススメなのが愛工房の「ドラレコ取り付けキット」という、ドライブレコーダーの配線を挟み込んで固定するMKコードレールと10本とガラス用プライマーをセット化したもの。

 MKコードレールは、1本の長さが25cmで背面に柔軟性のあるコの字断面のレールで、5mmの両面テープが付いているので装着はカンタン。ハサミでカットできるから、配線の取り回しに合わせ長さを調整しやすい。

 今回装着するドライブレコーダーは前後2カメラタイプ。フロントカメラには、電源用とリヤカメラ用の計2本の配線を接続することになる。まずは装着部をパーツクリーナーなどのクリーナーで油分を拭き取る。そしてフロントウインドウの上辺へ向かってカットしたMKコードレールをプライマーをガラス面に付けては、装着していく。

 そのままフロントウインドウ上辺に沿ってMKコードレールを装着していく。サンプル車はアンテナのケーブルを避けながら適意カットをしたが、ここはケチらずに間を開けずにピッチリつないでいくのがキレイに仕上げるポイントだ。

 今回はピラーに沿ってダッシュボードへという配線を廻すルートを選択。MKコードレールはガラス面に装着させた。しかし、幅が5mmと細いこともあり車内からも外からも見たときの違和感はない。

 ちなみにフロントウインドウ上辺からサイドへは、ハサミでMKコードレースに切れ込みを入れることでカーブさせることができる。

 ピラー上部からドアのゴムシール裏側に配線を押し込みダッシュボードの横へと、下方向に行くルートはリヤカメラの配線用とした。このように配線の装着ルートを分けるのは、最近のドライブレコーダーのケーブルは太めになっているからだ。つまり2本の配線を同じルートでワイヤリングすると、ゴムシールの裏側に収まりきらない可能性があるからだ。また、ケーブルの太さが強調されて見映えが悪いというのもある。

 ちなみにフロントウインドウ上辺は、リヤカメラ用の配線を電源ケーブルとMKコードレールを使って並列。運転席からの視界にはほとんど入ってこないため、まったく気にならない。

 電源ケーブルはダッシュボードを沿うようにグローブボックス下へと誘導。ここからセンタークラスターにあるシガーソケットまでの間もMKコードレールを使ってキッチリと固定した。

 ダッシュボードなどのプラスチック部には意外と油分があるので、クリーナーで拭き取った後にプライマー(前述のプラスチック用K500がオススメ)を使って接着力を高めた方がいいだろう。

 リヤカメラへの配線は、ドア開口部のプラスチックの裏側に押し込み、どうしても入らないところはMKコードレールで固定した。

 何度も言うが、配線をしっかりと固定することがポイント。たるみなどを発生させないようにすることで、シートをスライドさせたときにケーブルを引っかけるなどのトラブルを予防できる。このようにして、リヤカメラ用の配線はラゲッジまで到達することができた。

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【リヤカメラを付ける】リヤハッチの開閉でケーブルの断線を防ぐ

 リヤカメラは、リヤデフォッガーの熱線と熱線の間にレンズが来るように装着する。説明するまでもないが、映像の中央に線が入るのを予防するため。また、リヤウインドウは湾曲しているので(フロントウインドウも多少なりとも湾曲している)、中央に設置することで左右均等な画角にできる。

 ちなみにドライブレコーダーの台座などに付いている両面テープは、気温が20℃を下回ると粘着力が低下する傾向にある。冬季はドライヤー(人肌でも違う)などで温めてから付けると接着力が増すそうだ。

 リヤハッチにカメラを装着するときに注意しなければならないのが、開口部まわりの配線の取り回し。カーショップなどでは、ボディからリヤハッチへの純正配線用の蛇腹ホースの中を通すケースもあるが、前述したように最近のドライブレコーダーのケーブルは太くなっているので、素人が作業するのはかなり難しい。

 さらに、ドライブレコーダーによっては配線の先端に付いている端子が大きく、純正ホースを通せないことも多いそうだ。

「DIYで取り付けた人の多くが、配線をリヤハッチの開口部に付いているウェザートリップ(ゴム)をまたぐように廻すか、ゴムを剥いでその下を通しています。ただし、そこから雨漏りすることが多く、ハッチに挟まれたり、開閉時にストレスが掛かって断線するトラブルが多いですね」と愛工房の天野代表は言う。

 そこで同社では「リア配線隠しキット」というオリジナルの蛇腹ホースを開発。リヤハッチと車内をつなぐことで、ハッチ開閉時の配線の挟み込みを防止する。

 話は前後してしまうが、事前にリヤカメラ側の接続端子がリア配線隠しキットを通せるかを確認してほしい。というのは、もしリヤカメラ側の端子が大きく通らなかった場合、先に配線をリア配線隠しキットに通してからケーブルの設置作業しないと全部やり直しになってしまうからだ。

 リア配線隠しキットに配線を通したら、リヤハッチ側の接着部は、後方視界の妨げにならず、なおかつリヤカメラの装着位置との関係でほぼ決まるだろう。車体側の接着位置は、リヤハッチを閉めたとき蛇腹ホースの折り曲がり方の収まりの良いベストポジションを探す。

 また「ハッチが開いたらホースが伸びきって届かない」なんてならないように、リヤハッチを開閉して確認すること。さらに閉めたときにホースの曲がり方を確認して、ハッチで挟み込んでいないかもチェックした方がいいだろう。

 なお、接着面のスポンジには配線を通す切り欠きが入っているので、確実な密着が可能となっている。

 また接着前にクリーナーで脱脂をするのはもちろん、プラスチック部は専用のプライマーを使用することをオススメする。リヤハッチの開閉で思っている以上にホースが動くので、確実に接着したい。

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【配線固定は確実に】ケチらずコードレールをふんだんに使う

 同社のドラレコ取り付けキットには、10本のMKコードレールが入っている。1本の長さは25cm。フロントカメラのみのドライブレコーダーの取り付けには十分な量だ。しかし、今回のようにリヤカメラを装着するには、リヤハッチまでのケーブルの取り回しも必要。

 前述したように、車内のフロアに配線を取り廻すときも、シートのスライドはもちろん、人の乗降もあるので確実な固定は安全のためにもしてほしい。そう考えると、ドラレコ取り付けキットのMKコードレールだけでは足りない。

 さらにラゲッジルームのフロアからリア配線隠しキットがある壁面までも配線を廻すことになるので、やはりキッチリと固定しておかないと荷物の出し入れで引っかけてしまうリスクもある。

 そのようなケースのために、同社では別途コードレールのみ20本のセットもラインアップ。2カメラタイプのドライブレコーダーを装着するなら必要だろう。仮にコードレールが余ってしまっても、ドライブレコーダーの取り付け以外で、配線を固定するのに使えるから持っておくと便利だ。コードレール
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愛工房 http://www.megumikobo.jp/

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