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性能だけじゃなくルックスだって大切! レーシングカー由来のアフターパーツ7選

“速いクルマは美しい”をストリートへ

 速さを追求するチューニングカーは当然として、ドレスアップでも『レーシングカー』に由来するパーツは多い。現在は見栄えをよくする目的でブレーキを大型化するなど、境界線が曖昧になってきた面もあるが、エアロパーツを中心に代表的なアイテムを列記していこう。

GTウイング

 まずは大半がレーシングカーから誕生したエアロパーツをいくつか挙げてみたい。その代表といえば「GTウイング」だろう。以前からダウンフォースを稼ぐ大型ウイングは存在していたが、ステーを使って高い位置に取り付けるGTウイングは、誰しもレーシングカー生まれのイメージを抱くはずだ。ただし、レーシングカーのような取り付けやサイズのタイプは、道交法上でNGになるケースもあるので装着する際は要注意。

 

カナード

 次に同じ時期にストリートで流行り始めたのが「カナード」というエアロパーツ。コチラもGTウイングと同様、ダウンフォースを稼ぐためのアイテムで、フロントバンパーの両サイドに装着するのが一般的だ。いずれもレーシングカーでは風洞実験などテストを重ねて開発されたが、サーキットなどのタイムアタック仕様などの一部を除いてドレスアップ目的のモノはそこまで考えられておらず、あくまでもルックスを楽しむためのパーツとして考えたい。

 

オーバーフェンダー

 続いては「オーバーフェンダー」。本来はエンジンの出力が向上したレーシングカーのため、ノーマルより太いタイヤを履かせることが目的であり、ハコスカ(C10型)やケンメリ(C110型)の愛称を持つ日産スカイラインGT-Rなど、一部の国産スポーツカーにも純正採用された。オーバーフェンダーはボディがグラマラスな印象に変わり、それが「カッコいい」とドレスアップ派にも受け入れられて、レーシングカーのように大胆な形状からさり気ないノーマル風、また純正フェンダーの叩き出しといった様々な手法が生まれている。

 

リップスポイラー

 昔は「チンスポイラー」との呼び名がスタンダードだった、フロントバンパー下部に装着するリップスポイラーは、空気がボディ下に入って浮き上がってしまうのを防ぎ、さらにはダウンフォースを稼ぐパーツだった。現在は、純正パーツで採用する車種も増えているが、縁石などにぶつけてキズ付けないようにほとんどが小振り。アフターのリップスポイラーまたはフロントバンパー一体型スポイラーは、存在感を出すために大型なものが多い。

ダクト(エアアウトレット)

 ダクト付きのフェンダーやボンネットにしても、元々はフェンダー内の空気やエンジンルームの熱気を抜くために開発された。現在は当初の目的に加えドレスアップの効果も高いと人気を博している。なかには見た目だけのものもあるが、純正以上の機能性を持っている製品もある。

車高調整式サスペンション

 足まわりでいえば「車高調整式サスペンション」は、本来はレーシングカーがサーキットで車高などを細かくセッティングすることが目的だった。とはいえ、チューニングカーでも車高の調整は当たり前に行なうし、ドレスアップカーならばホイールをフェンダー内に収めるセットアップや、車高を落とすことで見映えをよくするためのローダウンなど、いずれも調整機能が役立つシチュエーションは多い。

 

ホワイトレタータイヤ

 また、機能にはまったく関係ないのがタイヤの「ホワイトレター」もレーシングカー由来のモノ。サイドウォール部分にメーカー名やブランド名を白く塗る手法で、始まりはタイヤメーカーのスポンサードを受けたレーシングチームが、商品などをアピールするため施工したことだ。一部のドレスアップ界でも大きなブームを巻き起こし、出荷時からあらかじめホワイトレターが施されたタイヤも存在している。

 そのほかに、街なかで見かけることは皆無に近いけど、「サイド出しマフラー」も排気効率を優先させたレーシングカーが発祥。「フォグランプ」だって薄暮時や夜間の視認性を高めるために、ラリーカーやレーシングカーに採用されたことが始まりなのは、改めて説明するまでもないだろう。

 この他にも多少カタチや目的が変遷したとしても、レーシングカーから誕生したアフターパーツは枚挙にいとまがないので、機会があれば愛車に装着しているアイテムの由来を調べてみると面白いだろう。

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