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オートバックスがアクティブに使えるコンプリートカー提案! “VANライフ”な2台に迫ってみた【大阪オートメッセ2020】

コンセプトは”心躍るガレージライフ”

 2月14日から3日間、大阪市のインテックス大阪で開催された西日本最大級のカー&カスタマイズカーの祭典「大阪オートメッセ2020」。数多くの様々なカスタムカーが展示されていたが、アウトドアブームを反映してキャンピングカーの出展も目立っていた。今回は、「GORDON MILLER(ゴードンミラー)」という新しいブランドによるハイエースとNV200を紹介しよう。

 ゴードンミラーは「オートバックス」が立ち上げたオリジナルブランドで、”心躍るガレージライフ”をコンセプトにスタート。ガレージライフを前提とした機能的な製品やアウトドアなギアなどの展開を行なってきた。会場ではこれに加えて「VANライフ」をイメージしたコンプリートカーを提案。欧米に多い”クルマをベースにアクティブな遊びをしたい”という人に向けて2台を展示した。

ゴードンミラーのクルマ以外には展開されないカラーリング

 最初に紹介するのが、日産NV200をベースにした「GMLVAN C-01」。街中でよく見るNV200だが、”オリーブドラブ”のボディカラーは見たことがない。それだけに「全塗装?」と思うところだが、じつはゴードンミラーの依頼を受けて日産自動車が色を作り、NV200の生産ラインで塗られたもの。つまり、塗り替えではないということで、さらにもう一色”コヨーテ”というカラーも用意しているそうだ。ちなみに、これらの色は日産のカラー番号として存在するが、ゴードンミラーのクルマ以外には展開されない。

 ボディカラーだけでも「買い」だが、外装にはもうひとつ、日産自動車の協力があるからこその装備も存在。例えばマットブラックのフロントバンパーは、NV200の4WD車用に設定しているが、シンプルなデザインがタフさをイメージさせるボディカラーとマッチ。また、フロントグリルにある日産のエンブレムは外されゴードンミラーのマークに変えられている。

 つぎにインテリアだ。VANライフではアウトドアスポットでキャンプをしながら短期の生活をすることもあるので、GMLVAN C-01もキャンピングカーの機能を持たせている。

 ただ、よくあるキャンピングカーのようなシンクやキッチンなど生活的な装備は採用なし。変わりに2列目シートをキャンピングカーでは人気の「REVOシート」を採用したことで、後席からラゲッジスペースにかけてベッド化が可能。アカシアの天然木をフロアや壁面、天井、テーブルに使用しているのがキャンパーらしい部分だが、これはあえてシンプルさを狙った作りであり、海外のVANライフのスタイルを踏襲したものでもある。

 なお、アカシアという素材は使い込んでいくと傷やシミなどが「味」として出るものなので、積載するであろうアウトドアギア同様、使い込む楽しみも味わえるそうだ。ちなみに海外でVANライフを楽しむ人のクルマの内装にも天然木が使われるケースが多いという。

天然木内装の万能トランスポーター

 もう一台のハイエース。こちらは「GMLVAN V-01」というネーミングで、内装の装備はGMLVAN C-01と同じくアカシアの天然木を多用してVANライフ向けの作りになっていた。

 キャンパー的な装備ではサイドオーニングを設定。日よけ的に使うだけでなく、オプションのサイドカバーを追加することでシェルター的にも使えるので寒い日の食事をはじめ、シェルター内にコットを出してテント泊的に寝ることもできる。なお、オーニングはGMLVAN C-01にも採用されていた。

 外装ではフロントマスクをゴードンミラーオリジナルデザインに変更。幅広なフェンダーアーチモールとサイドガーニッシュを装備し、道具的なクルマのイメージを強く出すデザインに仕上げられた。また、GMLVAN V-01にはリアハッチにラダーを装着するので、ヘビーデューティなイメージがより強くなり、ルーフキャリアへの積載も容易になっている。

 両モデルともにトランスポーターとキャンパー両方の特徴を持っているだけに、いろいろな使い方ができるところが何よりのメリット。アウトドア好きな人は多趣味なことも多いので、遊びを満喫したい人には打ってつけの1台といえるだろう。

 なお、気になる価格はGMLVAN C-01が355万1900円~418万円。GMLVAN V-01は471万9000円~555万9400円とのこと。

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