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道路上でクルマが動かなくなった! レッカー車を呼ぶ前に警察へ連絡すべきケースとは

故障車の影響で渋滞が発生する懸念

 現在のクルマは、メンテナンスフリーで壊れにくくなった。とはいえ、パンクやガス欠、脱輪などのメカニカルトラブルでクルマがストップしてしまうことが意外にも多い。もし、自分のクルマが路上で動かなくなってしまったら、どうすればいいのだろうか。

ロードサービス以外に警察などへも連絡を!

 ほとんどの人が「JAF」や自動車保険の「ロードサービス」に連絡し、レッカーが来るのを待つ。と、思うかもしれないが、状況によってはその前に警察もしくは道路緊急ダイヤル(電話番号 #9910)に一報を入れてほしいのだ。

 先日、ふとしたきっかけでロードサービスのレッカー車の隊員と話したときのこと。「路上でクルマが動けなくなったときは、警察に電話して交通整理を行なってもらいたい」と言うのだ。故障車が路上で止まっているために渋滞が発生し、救援車がレスキュー現場に到着すらできなくなってしまうからだという。

周囲の道路状況を考えて車両を止めること

 レッカー隊員によると「とくに女性ドライバーの多くが、道路の真ん中で停めてしまう」というケースが多いらしい。本人だって望まぬトラブルで止まってしまうのは仕方がないとはいえ、周囲の安全を確認したうえでなるべく他のクルマや自転車、人の流れを妨げないところへ移動するように努力したい。すなわち、事故時はもちろんだが、渋滞を引き起こすような状態になった故障の場合は警察に知らせた方がいいということだ。

 また止める場所だけでなく、クルマの向きや周囲のスペースにも気を配ることも必要。レッカーで牽引したり、ローダーに積車しづらいこともあるので、ひと工夫が必要となる。ちなみにJAF会員の場合、ロードサービスのけん引(レッカー移動、搬送)は15kmまで無料だ。

 自動車保険のロードサービスについては、例えば東京海上日動火災の場合は、レッカー代15万円を限度に補償。チューリッヒ保険では、レッカー距離100kmまで補償してくれる。内容は保険会社によって異なるが、故障現場から帰宅までの電車、バス、タクシー代、修理期間中のレンタカー代や修理後の搬送費用までフォローしてもらえることがあるので、契約内容をよく確認しておくことをオススメする。

 また、レッカー移動の際、レッカー車に同乗させてもらえるといろいろ助かる場合が多いが、業者と規約の関係で同乗NGという場合もある。この場合もレッカーを依頼する前に確認しよう。

 なお、故障したクルマの移動先が決まっていない場合、あるいはなじみの修理工場が定休日の場合は、レッカー業者で2~3日預かってもらい、それから工場へ運んでもらうといったサービスもある。できればお世話になりたくないレッカーだが、もしもに備え、予備知識は持っていた方が安心だろう。

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